DAVID SYLVIAN 大阪公演
サンケイホールにて2年半ぶりのデヴィッド・シルヴィアンのコンサート。82年12月のジャパンのラスト・ツアー、92、93年のフリップ&シルヴィアンも含めて6回目。
発売直後に電話が繋がって奇跡の1列目ド真ん中。一生に一度の特等席。ライブは弟のスティーヴ・ジャンセンとヴィデオ担当の高木正勝のトリオ編成。音は今までのシルヴィアンのライブの完成形といった感じで、ロック・コンサートではなくてアート・パフォーマンスといった色が強かったが、あの声はいつ聴いてもグっときますなあ。
基本的にはシンセもしくはアコギを弾き、ジャンセンはシンセとドラムパッド、パワー・ブックでバックの音源を操作してました。ビデオはいかにもという抽象的なものと、子供が遊んでいるようなもののコントラストをアニメっぽくしたものとかで、割と奇麗だった。最初は最新作の"blemish"を完全演奏。デレク・ベイリーのパートは録音したものを再生していたが、こういう形でのライブ再現が理想的だと思った。
続いてアコースティック・ギターに持ち替え、いきなり、葬ったはずのジャパンのサード・アルバム"QUIET LIFE"のラスト曲、"The Other Side Of Life"を弾き語りで始めた時はタマげた。一番ビジュアル色が強かった頃でデヴィッド・シルヴィアン自身忌まわみ嫌っていた時期の曲をあえてやったので。でもこの絶望感溢れる曲大好きだったので嬉しかった。客席も眠りから目覚めたように拍手喝さい。
アンコール後、例によってジャパン・ファンの亡霊のような中年のおばはん軍団が花束を持ってステージ前列に詰め寄って凄いことになってた。あんたらいつまでそんなことやっとるんやと思いつつ。青春を懐かしんでいるんだな~と感慨も深かったり。
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