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2004年4月

2004/04/28

DAVID SYLVIAN 大阪公演

サンケイホールにて2年半ぶりのデヴィッド・シルヴィアンのコンサート。82年12月のジャパンのラスト・ツアー、92、93年のフリップ&シルヴィアンも含めて6回目。
発売直後に電話が繋がって奇跡の1列目ド真ん中。一生に一度の特等席。ライブは弟のスティーヴ・ジャンセンとヴィデオ担当の高木正勝のトリオ編成。音は今までのシルヴィアンのライブの完成形といった感じで、ロック・コンサートではなくてアート・パフォーマンスといった色が強かったが、あの声はいつ聴いてもグっときますなあ。

基本的にはシンセもしくはアコギを弾き、ジャンセンはシンセとドラムパッド、パワー・ブックでバックの音源を操作してました。ビデオはいかにもという抽象的なものと、子供が遊んでいるようなもののコントラストをアニメっぽくしたものとかで、割と奇麗だった。最初は最新作の"blemish"を完全演奏。デレク・ベイリーのパートは録音したものを再生していたが、こういう形でのライブ再現が理想的だと思った。

続いてアコースティック・ギターに持ち替え、いきなり、葬ったはずのジャパンのサード・アルバム"QUIET LIFE"のラスト曲、"The Other Side Of Life"を弾き語りで始めた時はタマげた。一番ビジュアル色が強かった頃でデヴィッド・シルヴィアン自身忌まわみ嫌っていた時期の曲をあえてやったので。でもこの絶望感溢れる曲大好きだったので嬉しかった。客席も眠りから目覚めたように拍手喝さい。
アンコール後、例によってジャパン・ファンの亡霊のような中年のおばはん軍団が花束を持ってステージ前列に詰め寄って凄いことになってた。あんたらいつまでそんなことやっとるんやと思いつつ。青春を懐かしんでいるんだな~と感慨も深かったり。

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2004/04/10

ACID MOTHER GONG大阪公演

先週4月3日に新今宮BRIDGEにて行われたデヴィッド・アレン率いるGONGと日本のサイケデリック・ロック・バンドACID MOTHER TEMPLEの混成バンド、ACID MOTHER GONGのライブを見に行った。するとデヴィッド・アレンが旅行代理店のチケット手配の不手際で飛行機に乗れず、臨時的に彼抜きでジリ・スマイスをメインにした編成で公演が行われた。本日は火曜日にやっと来日できたデヴィッド・アレン参加での無料振り替え公演。

GONGは96年から5回目の来日で、それぞれの公演を見るチャンスがあったが、今回デヴィッド・アレンに念願のサインを"est mort"と"goodmorning"と初来日時のTシャツ(既にマイク・ハウレットとピップ・パイルのサイン入り)にもらえて感激。イラストとかも描いてくれた。
GONGが96年に来た時は大感動で、完全に理想的な演奏をしてくれて昇天しそうだった。あの時は人生1度きりの体験かと思ったが、その後4回も着てくれてその度に新たな感動があった。

今回はデヴィッド・アレンがいきなり全裸になってフリチンでとんがりブラジャーとペニスケースみたいなものがついた超ビキニ・スタイルのコスチュームを着てプレイ。大ウケ。御大60代半ばにしてやってくれるなあ。

例の独特のグリッサンド奏法でのギターも健在だったが、山口公演とかは手の具合が悪くてギターが弾けなかったとのこと。やはり歳か。真正ゴングほどの楽曲性はなかったけど、なかなか熱が入ったタイトでダイナミックな演奏だった。ジリ・スマイスもオープニングとエンディング中心にウィスパー・ボイス全開でブッシュ大統領をコケにしていた。明日にはもう帰国するらしい。

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海外盤洋楽CD輸入禁止法案

アジアで販売されている日本より安価な邦楽CDの逆輸入を禁止する著作権法改正案が、洋楽の輸入盤の販売禁止にも応用される危険性があるということで、ネットを中心にあちこちで大論争となっているようです。解りやすくまとめたサイトも多いですが、代表的なものでは
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20040323ij21.htm
http://www.wikiroom.com/copyright/?%cd%ce%b3%daCD%cd%a2%c6%fe%c8%d7%b6%d8%bb%df%a4%ab
http://sound.jp/stop-rev-crlaw/

などがあります。

20ヶ国のレコード屋を回った経験から言うと、世界で一番国内盤の価格が高い日本の業界は企業努力というものを一切しない方針(少なくとも邦楽に関しては)を貫くようですね。

デンマークに3回ほど行ったことがあって、向こうの友達に教えてもらったり自分で買ってみたりして解ったのですが、未だに記録用CD-Rの価格が1枚300円とかで、コピーする割安感を無くすことでCDの購買力を維持しているようです。録音用カセットテープも最近までかなり高価だった。録画用の生ビデオテープも2時間テープで1本800円くらいします。CDはほとんどEUからの輸入品ですが、日本と同じような値段です。こういう方法で音楽業界を保護するやりかたもあるんだなと思いました。

日本に関しては、たとえば野菜を始めとする食品や衣類、電気製品に至るまで、ほとんどを人件費の安い他のアジアでの生産を推し進めることによって品質は二の次で低価格化を計ってきて、オーディオ製品などの電気製品に関しては、コストを究極まで追求した挙句品質が落ちたのは明らかだし、最近の若い世代は高品質なオーディオというものに頓着しない人が大部分を占めるようになってきたと感じます。

今、音楽を聴く若い世代というのはほとんどがパソコンとかMDとかで聴く人達だし、アナログ・レコードの時代にあった「モノを所有する」喜びに価値を見出せない人がほとんどでしょう。まあ、音楽というのはモノではないので、それはそれで健全だとも思います。これの究極のカタチは音楽産業の崩壊という結果に落ち着くでしょう。

デヴィッド・ボウイは最近のインタビューで、インターネットが発達した今日では従来のCD販売による音楽産業のカタチは継続し得ないので、今後はミュージシャンはライブ活動主体にシフトしていくべきだと発言していました。そういう音楽媒体を楽しむ構造が根本的に変革している時期に来てしまったのでしょう。

個人的に言えば、今から死ぬまで幽閉されて、手持ちの音楽だけでガマンしろと言われたとしても、時間が足りないくらい充分な量があるし、買いたくないもの、欲しくないものは買わないという方法で対抗できます。
またamazon.co.jpなど海外の大資本系列でCDが信じられない安価で買える現状は、貧乏な時に国産品の半額以下の中国野菜などの食べ物を買うような気分でもあります。
でも一番お金がなくて、いろいろジャーマン・ロックが聴きたかった81年の時点でカンのタゴマゴのレコードは京都の輸入盤屋で5,600円もして、あきらかに足元を見られているなと思ったけど、どうしても欲しかったのでなけなしのお金で買ったという経験も思い出したりしました。

さしあたりは、鎖国されても何も買わなければいいとか思っている部分もあります。しかし国内で入手できないマイナー盤にまで規制がかかるのは許せない。

これからはいかなるマイナー盤も弱小レーベルによって正規ディストリビューションされて国内盤扱いにする方向になるかもしれませんね。もしくはモノとして流通させないで、インターネットでデータとして販売していくことになるような気がします。どちらにせよ、CDというフォーマットは今後そう長くはもたないのではないでしょうか。

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2004/04/07

英語でしゃべらナイト

ジミー・ペイジとジーン・シモンズが別々にゲストで出演。
レッド・ツェッペリンは自分の中ではロックのルーツであり、人生の一部といってもいい存在なので、深く書くのは無理だけど、ジミー・ペイジの人柄の良さがにじみでるインタビューだった。

キッスのジーン・シモンズは、オジー・オズボーンと並んで、音楽的は別としてロック・スターとしての誠実さと欺瞞のなさを実に率直に表現している人だと感じており、ある意味敬意を払っている存在。ロック・ミュージック=お金儲けの為のエンタティーメントと割り切って営業しつづける態度の清々しさには見習うものが多い。90年代にメイク・アップ復活で再編成した時のロッキング・オン誌掲載のインタビューで、カート・コバーンや他の政治的なバンドに対し「かつて多くのロック・ミュージシャンが自殺したがるのを見てきた。しかし俺は今その終結を宣言する。さあ、ロックしようぜ。」という最高の名言を吐いていて、うっとりしてしまった。

9歳まで英語が全く話せなかった貧乏なイスラエル移民の子が、なぜゆえ世界制覇し、欲しいものを意のままにするロック・スターに成り得たのかは、近年邦訳も出たジーンの自伝にも詳しくあるようですが、出演後数秒で釈由美子を口説きまくる、素顔が冴えないおっさんになぜ魅力を感じてしまうのかということで解った気がする。
「なぜロックしつづけられるのか」「シャイじゃないから」という返答も最高。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4401617355/249-0223764-6221167

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