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2004/05/07

黒田亜樹『タルカス&展覧会の絵』

5月5日、ピアニストの黒田亜樹さんの3枚目のアルバム『タルカス&展覧会の絵』の発売記念インストア・イベントを心斎橋のヤマハに見に行った。アストル・ピアソラやヒナステラなどの演奏で高い評価を持つ黒田さんが満を持して青春のルーツのELPに取組んだ力作である新譜は昨年イタリアのマウロ・パガーニのスタジオ(たまたまそうだったらしいけど)の骨董品ピアノ(こんなんじゃ嫌だと最初は泣いたらしい)で録音されたもので、キース・エマーソンの絶賛に近い長い推薦文が寄せられている。「タルカス」は弦楽器も入った現代音楽風のアヴァンギャルドなアレンジが新鮮。「展覧会の絵」はELPファンも納得の王道的な出来栄えで、生で聴けるのも楽しみにしていた。今までにライブを1回見て、イベントは3回目。

教え子と思われる小学校低学年前後の女の子達とそのお母さん達が大勢を占める前で、「プロムナード」~「タルカス:噴火」をもの凄い迫力で演奏。「タルカス」はスタジオ盤よりストレートでダイナミックな感じ。幼女達はポカンとしてたけど、どうだったんでしょうねえ。その後「バーバヤガー~キエフの大門」も大迫力で演奏。向かいの靴屋が大音量で流しているヒップホップに完全に打ち勝ってました。最後は十八番のピアソラの「リベルタンゴ」も。

最前列を陣取って一生懸命見ていた少女達を見て、「この子達も皆ニューアルバムを聴き込んでELPのファンになるのかなあ。小学校上がったばっかりの少女達が『やっぱりELPは恐怖の頭脳改革までだよね~』とか語り合うのかなあ。」と考えると楽しみになってきた。
最近ハリウッド映画の新作で、バンドを首になったロック・ミュージシャンが小学校に教師を装って潜入し、ロック・バンドの醍醐味を教えるスクール・オブ・ロック』という映画を観たけど、このイベントある意味、スクール・オブ・ロックですね。

7月には東京と関西でのライブも予定されており、それではキースの『ピアノ協奏曲第1番』も演奏予定とのことで、これも楽しみです。

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