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2004/05/29

ドーン・オブ・ザ・デッド

先週、ジョージ・A・ロメロ監督の映画史に残る傑作『ゾンビ』(1979年公開、原題は同じくDAWN OF THE DEAD)のリメイク、『ドーン・オブ・ザ・デッド』を見てきました。オリジナル・ゾンビは人生のベスト10に入る大好きな映画で、1980年にテレビで最初に放送された『なぜか音楽だけサスペリアに差し替えられたヴァージョン』で初めて見る以前にも、オリジナル・ストーリーで夢にまで見るほどハマっていました。その後1985年の米国発売ホームビデオ版を友達の家で死ぬ程見まくり、1995年発売のディレクターズ・カット版とダリオ・アルジェント監修版を合わせた2万6百円もする4枚組レーザー・ディスクセットを買ったりもしました。
今回のリメイクはロメロはタッチしておらず、前評判ではオリジナル崇拝者は「見る前はブーイングで、見たら納得」という話だったんすが、まさにそう感じ。テンポが良くて全然別の映画になっています。オリジナルの、見ているほうまでウィルスに侵されてしまったような病的で退廃的なだるいトーンが薄れて(そこがとても好きだったんですが)、ポンポンと話が進んで行くけど、チープにならない。残虐シーンもほとんど無しだけど、脚本と演出がいいのか怖さもダウンしない。走るゾンビも違和感なかったです(やっぱりスローなゾンビが好きだけど)。終盤、改造車で窮地を突破するところがまるで『マッドマックス2』のクライマックスみたいになるけど(もしくはタンジェリン・ドリームが音楽やったフリードキン監督版『恐怖の報酬』)それもまた良し。ここでやっとスプラッターらしく電気ノコギリ大虐殺が展開して溜飲を下げた感じ。嬉しかったのはオリジナル版のSWATのふたりと、トム・ザビーニが特別出演してたこと。
これ見た若い人がレンタルで『ゾンビ』見て残虐シーンにビビってしまうんだろうなあ。

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