KISS大阪公演
KISSを知って27年目にして初めてKISSにハマってしまいました。ようやく買ったジーン・シモンズの自伝はあまりの面白さに邦訳340ページのボリュームを一晩で読破してしまいました。ひとりの人間の何も隠し立てせず、ファミリーであるバンドのメンバーにさえ容赦なくあからさまな批判をくりだす率直さ。アルコールもタバコもドラッグも一切口にせず、ひたすら女性と金儲けと仕事に忠実な哲学には学ぶべき部分も多いと思いました。先日のNHKアーカイブの77年武道館公演の放送をトリガーに、個人的にピークに達したところで絶妙のタイミングの大阪公演。盛り上がらない訳はないということで大阪城ホールに繰り出しました。
ロックとは思想でも政治でもなくて芸能であり一流のエンタティーメントであるという潔い割り切りがキッスの根底にあるもので、こういうものでもないと、今の世の中悲惨すぎて生きていけないと、救われた気分にもなります。遠山の金さんのようにお約束のジーンの火吹きや、血吐き、宙吊りでは、50代とおぼしきおばさんが「まってました~~~!!!最高!!!」と絶叫してました。
アンコールでポール・スタンレーが「戦争が耐えない悲惨な世界の裏側で我々がこうやって楽しめるのは神から与えられたギフトだ」とアナウンスし、そう考えないとあらゆる娯楽はとても享受できないほど世の中は悲惨で、KISSは絶望的な人の心を救ってくれる存在だとも思ったり。
一番びっくりしたのは、大阪城ホール入場時に、5~6人いたチケットもぎりのお姉さん達が全員KISSメイクをしていたこと。いやいやさせられた人もいたかもしれませんが、客としては大いに盛り上がりました。
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