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2004年11月

2004/11/10

Peter Hammill 原宿ASTRO HALL 2004年11月7日

ピーター・ハミルの1986年の初来日公演から数えて5度目の来日公演を原宿アストロホールで見た。この5度の来日公演を幸運にも全て1~3回づつ見ることができている。今回は同会場での4日連続の最終日1回のみの鑑賞。今年2月に予定されていた東京公演がハミルの心臓発作により中止となって、今回はその仕切り直し。なにはともあれ無事回復して公演に辿り付けたのが嬉しい。招聘元の努力にも感謝したい。
ここ3回の来日はヴァイオリンのスチュワート・ゴードンとのデュオ編成で、ハミルのピアノ&アコースティック・ギターとのシンプルな楽器構成。未だにロック・バンドの編成での来日は実現していないが、聴くほうも、もうこの2人のフォーマットに馴染んでしまっているのでサウンド的な物足りなさなどは感じなかった。スチュワート・ゴードンは息の合った実に素晴らしい技量でハミルのパフォーマンスに応えており、もうハミルのライブにはなくてはならない存在になっている。ライブはいつもながらの独特の張り詰めた空気を醸しながらの熱演だった。
4日間全てのライブを見た人によると、02年3月の3公演全て違う曲でダブリ無しという訳にはいかなかったが、いずれの日も違う曲構成だったようで、ここらへんは同会場での連続公演によるリピーターの存在を意識しているのだろう。いずれの日もVDGG時代を含む長いキャリアからまんべんなく選曲されており、特にニュー・アルバムのプロモーションは意識されていなかったようだ。ハミルにとってプロモーションなど無意味なものかもしれないが、しかしながら私の見た最終日は新譜"incoherence"からは1曲もプレイされず、前回の来日公演後出た1作前の"CLUTCH"からも"Driven"1曲が歌われたのみであった。正直、新曲をもっと聴きたかったのだが
今回の個人的な収穫は77年のソロ6枚目"Over"収録の大好きな曲"(On Tuseday She Used to do) Yoga(火曜日のヨガ)が聴けたことだろう。過去のいずれの来日公演でもプレイされておらず、昨年のヨーロッパツアーの定番曲となったことで聴けるチャンスがあるかと期待していたので感動もひとしおという感じ。
今後のハミルの活動だが、いい意味で大きな変化があるとは予想されず、マイペース&コンスタントにアルバムをリリースし続け、シンプルなツアーを続けていくことかと思う。しかし現状のような来日フォーマットでは新世代の若いファンを増やしていくのも少々難しいのではないだろうか。コアな年長ファンのためだけとも捉えられかねない、同会場での連続公演における曲目構成やチケット価格設定は、「ちょっとどんなものか聴いてみよう」という若い世代を引き込むには敷居が高いように感じられる。ハミルの体調のこともあり、来日を実現させるだけでも大変なのは重々承知だが、ここらへんが今後の課題となるのではないだろうか。

11月7日セットリスト
Easy to Slip Away
Just Good Friends
Tenderness
Touch And Go
A Better Time
Comfortable
Shingle Song
Something About Ysabel's Dance
The Birds
Driven
(On Tuseday She Used to do) Yoga
Your Tall Ship
Bubble
A Way Out
Still Life
Stranger Still

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