さよなら、さよならハリウッド
これでもかと、全く同じ絵を違うフレームで飾るかのように、同じスタイルの映画を撮り続けているウッディ・アレンの(日本では)最新作。『セレブリティ』で変化球を見せるも、ここんところは安心して見られるいつものウディ・アレン節が本作でも炸裂している。趣味でやっているジャズ・バンドのヨーロッパ・ツアーの模様を捉えたドキュメンタリー『ワイルドマン・ブルース』を見て、ほとんど素のままであの演技となることも理解できた。女狂いで、でも平穏で静寂な暮らしを求めるくせに映画監督なんかやってるウディはやはり天才。永遠の金字塔『アニー・ホール』とがらりと作風を変えた『インテリア』、そして『世界中がアイ・ラブ・ユー』がとりあえず私の3大ウディ・アレン作で、これを超えるのはもうちょっと無理かな。
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