エレクトリック・ライト・オーケストラ in 電車男
まさか2005年の夏にELOブームが来るとは予想できなかったです。ドラマの主題歌としては大穴です。まあ、スティックスの『ミスター・ロボット』やCCBなんかが使われていることから、その辺の世代の人が作っているんだろうし、ELOにどれだけ思い入れがあるのかもわかりませんが。
『トワイライト』が収録されているTimeは81年作でオリビア・ニュートンジョン主演の映画のサントラで主題歌もオリビアが歌った『ザナドゥ』の次のアルバムで、コンセプト・アルバムっぽい作りがプログレしてますが、ELOを聴いてたのはそれ以前の『オーロラの救世主』~『アウト・オブ・ザ・ブルー』~『ディスカバリー』あたりで、あの長岡秀星の描いた『アウト・オブ・ザ・ブルー』の宇宙ステーションのジャケットが強烈な印象として心に残っています。
ELOは当時はストリングス・セクションのいるレーザーショーがハデなバンドとしての印象が強くて、ジェフ・リン自体にはそんなに関心は行きませんでした。独特のポップ・センスがビートルズ(特にジョージ)に通ずると感じたのは、『ディスカバリー』あたりからでしょうか。その後のジョージの復帰作『クラウド・ナイン』やビートルズ・アンソロジーでの『フリー・アズ・ア・バード』でのプロデューサーとしての手腕は見事でした。
私にとってのELO必殺の1曲はやはり『テレフォン・ライン』で、こちらもある意味電車男に合っているじゃないかと思ったり。ラブ・ソングとしては生涯のベスト5ぐらいに入れてもいい傑作だと思います。
(脱線しますが同タイトルの邦訳的存在の矢野顕子の『電話線』も名曲で、ベストアルバムの解説にもあったように、インターネットの出現を予言していたかの内容。バックはリトル・フィート)
これを機会にアキバ男達がジェフ・リンを掘り下げて、トラヴェリング・ウィルベリーズやビートルズのフリー・アズ・ア・バードや、ジョージ・ハリスンの遺作を聴く日が来るのでしょうか。んなことはないとおもうが、でも、ジェフ・リンの熱心なファンって明らかにマニアという気がする。(ジェフ・リン自体がビートルズ・オタクだし)そこらへん相通ずるかも。
ここらへんが私の今年の夏のヘヴィー・ローテーションとなりそうな予感です。
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コメント
ELOブームなんだ!?
全然しらなかったです・・・
投稿: こーんへっど | 2005/07/22 17:55
いや、ブームになればいいかな~と。でもゴールデンタイムにテレビでELOがガンガンかかっている状況って凄いです。
投稿: tangerine | 2005/07/25 09:32
「電車男」のオープニングは元ネタがあります。
いわゆるヲタの中では聖典というべき自主制作のアニメ「DAICONⅣ オープニングアニメ」です。ちなみにこの自主制作アニメを作っていたのは、かの「エヴァンゲリオン」をつくった「GAINAX」(当時の名は「ゼネプロ」)です。
オリジナル版もやはり「トワイライト」を使っていました。
今回「電車男」のオープニングは実に内容に適したものといえます。
投稿: | 2005/08/28 13:41