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2005年11月

2005/11/22

特捜班CI-5 DVDボックス

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70年代後半にイギリスで製作されたアクション系テレビドラマとしては最高傑作の部類に属する「特捜班CI-5」の12話抜粋の傑作選DVDボックスがリリースされた。関西で84年の深夜に民放で放送されていたのを見て大ファンになり、当時ビデオデッキは高価で持っていなかったので、再放送はビデオを所持している友達にビデオテープを渡して毎週録画してもらっていたほどハマっていた。ストーリー、演出ともにこれを凌ぐアクション・ドラマには未だ出会っていない。最高傑作といわれる「ミックスダブルス 殺し屋VSボディガード」のエピソードを見てもらえば分かると思うが、男のカタルシスが爆発している。これだけでゴハン炊飯器いっぱい食べられます。

今回のソフト化にあたっては、数々の権利関係をクリアしたにも関わらず、まともな品質の映像を入手できず、メーカーは四苦八苦したようで、カット部分の追加吹き替えや、ノイズの除去、パッケージングに至るまで、涙なしには読めない苦労話がメーカーのサイトにアップされている。確かに画質はTV放送時はキズだらけだったものが、かなり改善されている。サイトには「攻殻機動隊」の士郎正宗も応援コメントを寄せていて、大きな影響を受けているようだ。

今月中に1,000セット売れたら、残りのエピソードもDVD化するようでメーカーのホームページにカウンターが付いているが、現状はかなり厳しい数字。ひとりでも多くのファンにこのDVDの存在を知ってもらって、ぜひとも全エピソードソフト化を実現してもらいたい。

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2005/11/20

インサイド・ディープ・スロート

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映画雑誌「スクリーン」「ロードショー」を小学校低学年から購読していたので、新作紹介を読んで「ディープ・スロート」の存在は1975年の公開当時から知っていた(当時の映画雑誌はポルノ映画もきちんとレビューしていた)。しかし、実はこれがすでに3年前の1972年にアメリカで公開されており、検閲のため2/3以上をカットされたため、残りの2/3を日本で追加撮影し、ツギハギして公開されたものであったとは知らなかった。「ディープ・スロート」がアメリカの社会現象となるほどの物議をかもしていたことも大きな話題になっていたが、もっと強烈なイタリアやドイツ製ポルノがレビューされていたし、その意義がイマイチわからないままの小学校6年生だった。

インサイド・ディープ・スロート」は全米がその存在に沸きかえり、政治問題にまで発展した、アメリカ初のハードコア・ポルノ映画の実情を追いかけたドキュメンタリー。監督・主演女優・主演男優・配給先の全てを不幸のどん底に突き落とし、「悪魔のいけにえ」と同様、マフィアがらみのプロダクションにより、300万円ほどの超低予算映画から産み出された「タイタニック」を超える6億ドル以上の興行収入の1セントもスタッフ・キャストに渡らず、全てが暗闇に消えたという、ヤバすぎる作品を、関わった人々とのインタビューで掘り下げている。

自主制作同然のヤバいB級フィルムには目がないし、そういうものは70年代には氾濫していた。ビデオではないフィルムの雑な画素にどうしようもない魅力を感じる。映像というものに誰もが本気でロマンを追い求めていた時代ってもう来ないような気がする。映画が毒であり、政治を動かすものであった時代の本物の「ブルーフィルム」を追及したドキュメント。

当の「ディープ・スロート」自体は数十秒しか紹介されていないのだけど、今月DVDが出るらしいので見てみたくなった。

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2005/11/09

「すいか」のDVD BOXを買った!

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2003年の夏に日本テレビで放送されたドラマ「すいか」に対する想いは昨年5月にここでたっぷりと書いたのですが、ビデオで持っているものと、放送時に見たきりのものがあって、どうしてもDVDボックスが欲しかったのですが、高価で手が出ませんでした。しかし、今月7日までやっていたHMVの3枚買ったらDVDどれでも一律20%オフのキャンペーンで、思い切ってとうとう大人買いしてしまいました(ちなみにあとの2枚はジョージ・ハリスンの「コンサート・フォー・バングラデシュ」とルー・リードの「スパニッシュ・フライ~ライヴ・イン・スペイン」)。

風邪をこじらせて、熱で寝込んでいる本日、宅配便で到着。早速、メイキングや未放送シーン集などの特典映像からみ始めて、第1話より一気見。どうしてさっさと買ってしまわなかった思う至福の時。熱冷ましのアイスクリームを食べながら見ると、あの夏の感動が、しっとりと蘇ってきました。これも永遠の宝物として心に留めておきたい作品です。

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2005/11/07

新譜が目白押し

お気に入りのミュージシャンの新譜がここ数ヶ月で一挙に発売されたので、一言づつ。

Depeche Mode / Playing The Angel
最近あまり変化がないけど安心して聴けるいつものDM節。ここ数作では結構ポップ。今いちばんライブが見たいバンド。

Guru Guru / In The Guru Lounge
名古屋のライブでマニ・ノイマイヤーさんから直に買いました。新婚の奥さんとのデュエットがダブル・ファンタジー風。

Kate Bush / Aerial
12年ぶりの2枚組新譜。声が全然変わってなくてびっくり。ピアノ中心のしっとりと味わいのあるシンプルさが機軸となっている。disc2は繋がっていて組曲風で冒頭の息子のMCがフロイドの"Good Bye Blue Sky"風。母親らしさがよく出ている。

Klaus Schulze / Moonlake
久々の単品新譜。シンプルな構成でミニ・ムーグ・ソロを展開。後半2曲はポーランドでのライブ。ロバート・モーグ博士に捧げられた作品。mixiでコミュニティ主催しております。

Mike Oldfield / Light + Shade
純粋な新譜としては3年ぶり。一聴してマイクとわかる作風だが、ニューエイジ的なポップさが万人向けという気も。なぜか「禁じられた遊び」のカバーが。

Neil Young / Prairie Wind
アコースティックで優しげなところが「ハーベスト」風。留まるところを知らないアメリカの偉大なる魂。私にはこの人こそがアメリカのイメージ(カナダ出身だけど)。より高音質のオーディオ・トラックとスタジオでのセッション風景を収録のDVD付き。

Nine Horses / Snow Borne Sorrow
David Sylvian, Steve Jansen, Burnt Friedmanによるプロジェクト。デヴィッド・シルヴィアンのボーカルはいつにも増して素晴らしい。坂本龍一もゲスト参加。Burnt Friedmanは2003年に元CanのドラマーのJaki Liebezeitとのプロジェクトで来日公演を見ました。

Roger Waters / Ca Ira
フランス革命をテーマにした構想数十年の純粋なオペラ作品。約1時間のドキュメントDVD付き3枚組。DVDのメイキングを見ると、ロジャーが歌手の1発声、1呼吸に対して横に付き添って監修しているのが凄い。

山下達郎 / ソノリテ
デジタル・レコーディング技術の不要な進化により曲作りのプロセスを根本から変えなければならなかったというイワク付きの新譜。「ポケット・ミュージック」、「僕の中の少年」あたりの変遷に通じるものが感じられた。


スタジオ盤ではないが、ライブ盤の新譜も購入したものを紹介。

Anekdoten / Waking The Dead, Live In Japan 2005
東京で見た3月の日本公演のいいとこどり。けたたましさがワンパターン気味けど、好きな音。メロトロンの洪水に溺れたい時に。

Marillion / Marbles By The Sea
ファン・クラブに入っている唯一のバンド。今年の3月のファン・コンベンションにおける2枚組最新作の完全再現ライブ。オフィシャル・サイトの通販のみの販売。プログレ色が復活。今月末にパリとケルンでライブを見ます。

Queen / Return Of The Champions
日本公演は大阪を飛ばされてパス。まあ納得する人が納得するように、割り切って見ればこれはこれでいい。ポール・ロジャースの人選は限られた状況の中ではベストだった。初期Queenの華麗で技巧的な部分が完全に排除されているけど。

Robert Wyatt / Theatre Royal Drury Lane
ブートでおなじみの1974年の伝説的ライブのオフィシャル・リリース。音が良くてびっくり。マイク・オールドフィールド他豪華すぎるゲストもいい仕事をしている。

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2005/11/01

Mike Oldfield / Exposed DVD

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マイク・オールドフィールドの1979年のオーケストラを含む総勢50名近い超大所帯バンドのツアーを記録した2枚組ライブ・アルバム"Exposed"の映像版がDVDとなって発売されることが今年告知され、ファンにとってはそのニュースの大きさに、にわかには信じ難かったのだが、本日HMVより到着。見ることができた。
直前にDVDが単品から2枚組仕様に変更された。コンサート自体の収録時間は約1時間50分なので1枚で十分収録可能なのだが、何と、全編を4種類のマルチ・アングルで見ることができる仕様なのであった。

この衝撃を表現する言葉が思いつかない程の凄い発掘映像である。生涯の宝物になるDVDである。

1979年といえば25歳の若きマイクが最も大作志向への作曲の才能に溢れていた最初の4枚"TUBULAR BELLS",""HERGEST RIDGE","OMMADAWN","INCANTATIONS"を発表し終わった頃で、"INCATATIONS"と"TUBLAR BELLS"のライブでの完全再現という夢を実現化させた年である。個人的には最初の4枚はどれも甲乙つけがたい位好きで、その時の気分で好きな順序が常に入れ替わる程であったが、それでも2枚組の第4作、"INCATATIONS"(邦題『呪文』)の完成度には唖然としたのを覚えている。マリンバやヴィヴィラフォンという打楽器が素晴らしく心に響いたのも、このアルバムが初めてだった。そしてそのツアーの2枚組ライブ・アルバム"Exposed"は定番の『チューブラ・ベルズ』jの演奏よりも、"INCATATIONS"をどう生で再現しているのかに興味が集中した。それを映像で見られる日がくるとは思ってもみなかった。part4のトリップするほど超絶なヴィヴィラフォンとマリンバの応酬があのようにプレイされていたとは・・・。
(ちなみにヴィヴラフォン奏者のひとり、Benoit MoerlenはGongzilla(Expresso Gong)の2004年の来日公演で素晴らしい生演奏を見ることができた。)

"Tubular Bells"は勿論、大好きなディスコ・チューン"Guilty"で正装した女性コーラス隊が踊りまくっている姿も素晴らしい。
かつてBrand XやGongの来日公演で生演奏を見ることができた、今は亡き名パーカッショニスト、Pierre Moerlenの若き日の姿にも涙。

DVD1
intro
1. Incantations Pt.1
2. Incantations Pt.2
intermission

DVD2
3. Tubular Bells Pt.1
4. Guilty
5. Tubular Bells Pt.2
6. Encore

ちなみに先月発表されたMikeの2枚組ニュー・アルバム、"Light + Shade"も素晴らしかったので、そのレビューはまた近々。

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