Mike Oldfield / Exposed DVD
マイク・オールドフィールドの1979年のオーケストラを含む総勢50名近い超大所帯バンドのツアーを記録した2枚組ライブ・アルバム"Exposed"の映像版がDVDとなって発売されることが今年告知され、ファンにとってはそのニュースの大きさに、にわかには信じ難かったのだが、本日HMVより到着。見ることができた。
直前にDVDが単品から2枚組仕様に変更された。コンサート自体の収録時間は約1時間50分なので1枚で十分収録可能なのだが、何と、全編を4種類のマルチ・アングルで見ることができる仕様なのであった。
この衝撃を表現する言葉が思いつかない程の凄い発掘映像である。生涯の宝物になるDVDである。
1979年といえば25歳の若きマイクが最も大作志向への作曲の才能に溢れていた最初の4枚"TUBULAR BELLS",""HERGEST RIDGE","OMMADAWN","INCANTATIONS"を発表し終わった頃で、"INCATATIONS"と"TUBLAR BELLS"のライブでの完全再現という夢を実現化させた年である。個人的には最初の4枚はどれも甲乙つけがたい位好きで、その時の気分で好きな順序が常に入れ替わる程であったが、それでも2枚組の第4作、"INCATATIONS"(邦題『呪文』)の完成度には唖然としたのを覚えている。マリンバやヴィヴィラフォンという打楽器が素晴らしく心に響いたのも、このアルバムが初めてだった。そしてそのツアーの2枚組ライブ・アルバム"Exposed"は定番の『チューブラ・ベルズ』jの演奏よりも、"INCATATIONS"をどう生で再現しているのかに興味が集中した。それを映像で見られる日がくるとは思ってもみなかった。part4のトリップするほど超絶なヴィヴィラフォンとマリンバの応酬があのようにプレイされていたとは・・・。
(ちなみにヴィヴラフォン奏者のひとり、Benoit MoerlenはGongzilla(Expresso Gong)の2004年の来日公演で素晴らしい生演奏を見ることができた。)
"Tubular Bells"は勿論、大好きなディスコ・チューン"Guilty"で正装した女性コーラス隊が踊りまくっている姿も素晴らしい。
かつてBrand XやGongの来日公演で生演奏を見ることができた、今は亡き名パーカッショニスト、Pierre Moerlenの若き日の姿にも涙。
DVD1
intro
1. Incantations Pt.1
2. Incantations Pt.2
intermission
DVD2
3. Tubular Bells Pt.1
4. Guilty
5. Tubular Bells Pt.2
6. Encore
ちなみに先月発表されたMikeの2枚組ニュー・アルバム、"Light + Shade"も素晴らしかったので、そのレビューはまた近々。
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コメント
はじめまして。RUSHとCAMELをこよなく愛するトースケと申します。おまどーんさんの掲示板を見て飛んできました。
Mikeはそんなにたくさんアルバムは持っていませんが、幻の日本公演に行った程度にはファンであります。
ExposedのDVDが出たのですね。上の感想を読んでぜひ観たくなりました。これは輸入盤なのでしょうか。日本版は…出ないかな?
関係ないですがワタシもSW EP3を観て号泣したクチです。あれは泣けますよね、リアルタイムで観てきた人にとっては。
投稿: トースケ | 2005/11/01 23:04
こんにちは。ぼくも買いました。とくにDISK1は涙ものですね。DISK2はセイラーズホーンパイプがマンドリンバージョンじゃなかったのが残念です。
投稿: 田丸屋 | 2005/11/06 22:27
>トースケさま
コメントありがとうございます。82年の日本公演行かれたのですかー!羨ましいです。DVDは英国のVirginから出たEU盤ですが、日本の普通のDVDプレーヤーで再生可能です。タワーレコードなどにも置いてあるようです。EP3、号泣しますよねー。我々リアルタイム世代は。もうすぐDVDも出るので、またじっくり見たいです。
>田丸屋さま
私もdisc1ばかり見ております。というかdisc1だけでもうお腹いっぱいで、なかなかdisc2にまで辿り着けません。disc2もまたじっくりと見たいです。
投稿: tangerine | 2005/11/07 00:14