今年見た音楽DVD総括
今年買った音楽DVDをざっと挙げてみると
(ここ数年以内の)新録音もの
Rush / R30 30th Anniversary World Tour
Judas Priest / Rising In The East
Brian Wilson / Smile DVD
Yes / Songs From Tsongas: Yes 35th Anniversary Concert
Peter Gabriel / Still Growing Up: Live And Unwrapped
Suzanne Vega / Live At Duo Music Exchange
Cream / Royal Albert Hall London May 2, 3, 5, 6 2005
Metallica / Some Kind Of Monster
Lou Reed / Spanish Fly - Live In Spain
Swing Girls / First And Last Concert
Marillion / Wish You Were Here
Wire / Scottish Play : 2004
Kraftwerk / Minimum-Maximum
Queen with Paul Rodgers / Return Of The Champions
G3 / Live In Tokyo
David Bowie / A Reality Tour
Neil Young / Greendale
Neal Morse / Testimony Live
Live 8
発掘映像、再発もの
Mike Oldfield / Exposed
The Who / Tommy And Quadrophenia Live
Rainbow / Live In Munich 1977
George Harrison / The Concert For Bangladesh
Klaus Schulze / Linzer Stahlsinfone 1980 (Bonus DVD of Dit It)
Jethro Tull / Nothing Is Easy: Live at the Isle of Wight 1970
Miles Davis / Miles Electric: A Different Kind Of Blue
Emerson Lake & Palmer / Beyond The Beggining
Collage / Living In The Moonlight
Terry Bozzio, Patrick O'Hearn, Alex Machacek / Out Trio
IQ / Live From London 1985
Frank Zappa / Baby Snakes
Faust / Faust Impressions
Iron Maiden / The History Of Iron Maiden - Part1: The Early Days
Live Aid
という感じである。新譜ではドイツで買ってきたPALヴァージョンのRUSHの2004年フランクフルト公演の2枚組プラス同音源の2枚組CD付きDVDセットがやはり素晴らしい。実際にこのツアーをカナダで体験できたのでなおさらである。その前のツアーを収録したDVD、"Rush In Rio"との重複を避ける為か、かなり曲がカットされているのが超残念。2枚目のレア映像は初めてのものもあって、大いに堪能。
Judas Priest,Brian Wilson,Kraftwerk,David Bowie,G3も実際に見ることのできたツアーと同様の映像で、リリースは嬉しかった。ジュダスはとても50代とは思えない迫力と貫禄だが、曲間にかなり休んでいて、ちょっと間延びしたところをうまく編集している。クラフトワークの公式初ライブDVDも、彼らがいかにヴィジュアルにこだわっているグループかを証明してくれる。ブライアン・ウィルソンのスマイル完全演奏はドキュメントの凄まじさに心が張り裂けそうになる。「もういいから、中断してくれ」といいたくなる痛々しさを最後までやりとげたブライアンにはただただ感動の涙である。名曲オンパレードでサービス満点かつ、現在進行形の第一線アーティストであることを証明したデヴィッド・ボウイの最新ツアーも超廉価版での発売はなんという良心的采配であろうと感心。
Yesは黄金期のラインナップに戻って、自信が復活したのか堂々とした貫禄ある演奏。このラインナップでは一番凄い曲と思う"Mind Drive"を演奏しているのが高ポイント。ピーター・ガブリエルの同アルバムのリターン・ツアーを収録したものも、完成度の高さに圧倒される。ブログにも書いたスザンヌ・ヴェガのリリースも嬉しい。
映画館にも見に行ったメタリカの赤裸々なドキュメンタリーもメタリカならではの出来る業である。超大好きなWireの最新ライブを収録したDVDは最近リリースされてるのを知って慌てて買ったが、来日公演を彷彿させる圧倒的な演奏。マリリオンの自主レーベルから出ているファン・コンベンションを集大成した4枚組DVDも大いに楽しめた。
スウィングガールズのファースト&ラスト・コンサートは映画に思い入れがあればこそ見られるシロモノ。涙が溢れた。
ニール・ヤングのグリーン・デイルは、スタジオ盤、ライブに続くニール自身の監督による映画ヴァージョン。スーパー8フィルムで撮影されていてザラザラ・ボケボケの映像。これもニールらしい。あいかわらずの役者の口パク・パフォーマンスにニール&クレイジー・ホースの演奏がかぶっている構成。この作品にここまでこだわっているのが凄い。2003年11月の大阪城ホールと武道館での数十人のアクターを加えてのパフォーマンスも凄かったので、この時のツアーの映像も欲しいところ。
Live8はピンク・フロイドのリユニオン・ライブ映像に尽きる。これの完全版にリハーサル風景の映像が加わって、1万円弱。フロイドのファンなら躊躇なく払える妥当な値段である。オマケにザ・フーやロキシー・ミュージックなどの映像も見られるのだから。
発掘映像では、マイク・オールドフィールドの"Exposed"の一言に尽きる。こんな奇跡が起きるとはという感じ。The Whoの四重人格ライブも思いもよらない最高のプレゼントだった。伝説のRainbowの映像がやっと高画質・高音質で見ることが出来たのも奇跡。クラウス・シュルツのブートでしか見たことのない映像が公式リリースされたのもびっくりだった。ジェスロ・タル、マイルス共に70年のワイト島の映像がリリースされたのが興味深い。ELPの完全映像を期待したい。そのELPも素晴らしい完成度のアンソロジーDVDが出て感慨もひとしおである。密かに好きなポーランドのシンフォニック・ロック・バンド、コラージュの映像を見ることができたのにも驚き。ザッパのベイビー・スネイクの待ちに待った日本版のリリースにも拍手。
新譜ではアイアン・メイデンのライブDVD"Death On The Road"が遅れていて年内リリースされなかったのが、ちょっと残念。再発ものでもピンク・フロイドの"P.U.L.S.E."が遅れに遅れているようで、待ち遠しいです。
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コメント
おひさしぶりです。
R30、買われましたか。ワタシは買っても見れないのでジッとしていたのですが、どうやら日本版が出る模様なので、一安心です。
フロイドのリユニオン、生きててよかった、と言う感じですね(大げさか)
ウォーターズさん、終始ニコニコ顔でしたね。
『PULSE』のDVD、一時amazonにありましたが今は不可になってます。
『Dericate sound of thunder』とともに是非DVD発売してほしいです。
投稿: トースケ | 2005/12/31 21:24
トースケさんどうもです!本年もよろしくお願いします。
R30はPAL仕様なのですが、うちのDENON DVD-2910
というプレーヤーは何故かPALのリージョン2が再生
できる仕様なので見られたのでした。日本版も出る
ようなので楽しみですね。
フロイドのP.U.L.S.E.は、おっしゃるとおり1月16日発売が、
延期になったみたいですね。残念。2枚組LDを持って
いますが、早く特典映像と5.1chサラウンドで見たいです。
投稿: tangerine | 2006/01/01 04:57