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2006年1月

2006/01/31

マイティジャック DVD発売

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円谷プロが昭和43年に製作した「大人でも観賞に堪える特撮ドラマ」、マイティジャックが38年目にして初のDVD化。最初の7話を収録した1~3巻が出たので購入しました。初放送時にリアルタイムで見ていた(同じく土曜日の夜には『キイハンター』も放送開始)ので、感慨もひとしおです。マイティジャックに関しては、数多くのファン・サイトにて詳しく特集されていますので割愛しますが、特撮は駆使しているものの、怪獣などは出てこず、非常に質の高い1時間サスペンス・ドラマでもありました。しかし視聴率が伸び悩んで13話で1時間ものとしては打ち切られ、その後はウルトラシリーズのごとく、30分ものの子供向け怪獣ドラマとして再出発させられた悲劇のドラマでもあります。

子供だった当時、「音楽で全身の毛が逆立つくらい衝撃を受ける」という体験を、冨田勲が作曲したオープニング・テーマ曲で初めて受けました。このパンチの効きまくったカタルシスの塊のような音楽なしに、マイティジャックは語れません。これをデジタル・リマスターされた大音量で聴きたかったのがDVD購入の大きな理由です。勿論、子供としては、空飛ぶ万能戦艦マイティ号(翌年製作の幻の日米合作・東宝特撮映画『緯度0大作戦』の潜水艦アルファ号に受け継がれた)のカッコ良さ、デザインの完璧さに夢中でした。出動時に基地のドッグに大量の海水を注入するシーンの特撮の素晴らしさは、お風呂に入る度に洗面器から湯船にザバーっと水を注いでマネをしていたものです(みんなしてたでしょ?)。今見ると豪華すぎるキャストも「大人風」だし、メンバーが出動時以外は普段着だったのもカッコよかった。007のスペクターを連想させる敵の組織「Q]」の部下達が、マイティジャックに捕らえられそうになると、青酸カリなどで自害するというのも、今見ると残酷です。子供としてもリアルで「大人風」であることは重要だったのでした。

第2話のゲスト女優、斉藤チヤ子(科学者の娘役。怪奇大作戦の『京都買います』のヒロインで有名)の香山リカ風の黒縁メガネ・ルックには萌えたりして。

2月24日には後半の4~6巻が発売予定で、こちらも待ち遠しいです。

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2006/01/25

ジャーマン・ロックの宝庫 片腕カンフー対空とぶギロチン

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例の『片腕カンフー対空とぶギロチン』が1月18日の深夜に読売テレビで 放送されたので観賞。前作の『片腕ドラゴン』はリアルタイムで見てて、この続編は昔放送されたらしいですが、見たかどうか覚えておらず。

もうこの映画のカルトさは、あちこちのサイトで多く詳しく語られているので割愛しますが、まあ70年代前半にブルース・リー・ブームに乗じて無数に作られた粗悪な香港カンフー映画の中でも異彩を放っている、とんでもない作品です(1975年製作のこの映画は台湾で撮ったらしく、台湾映画として紹介されている場合もあり)。

また、タランティーノの『キル・ビル』の元ネタ映画として、最近の若い人達の間でも有名となり、ジャーマン・ロックのNEU!(ノイ!)の1973年のセカンド・アルバム、NEU!2から『Super16(空間美学PART2)』が無断で使われていて、それをタランティーノがレスペクトして『キル・ビル』でも使用。『キル・ビル』のサントラにも抜粋が収録されていることなども広く知られています。NEU!のメンバーだったミヒャエル・ローテルのオフィシャル・サイトでも、『キル・ビル』公開時に、映画に使用されたことがニュースとして紹介されたりしていたので、こっちは許可をとっているのでしょう(あたりまえだが)。

まあ片腕ドラゴンに弟子を殺されて復習に燃える、清朝の刺客である盲目の僧侶の登場シーンに流れて、ピッタリの殺伐さなのですが、その僧侶が空とぶギロチンでひと暴れした後でオープニング・テーマとなって、そのテーマとして同NEU!2のラスト・ナンバー『Super』がまるまる使われてたりします。あの「ウォー!」とか「キャー!」という合いの手もなぜかピッタリとマッチしております。なかなかナイスな選曲。

さらに中盤では、同じくジャーマン・ロックのタンジェリン・ドリームの1974年のアルバム『Phaedra(フェードラ)』からタイトル曲が、エンティングにはクラフトワークの1974年のアルバム『Autobahn(アウトバーン)』から『Kometenmelodie2(大彗星 軌道)』が使われております。他にも隅をつつけばいろいろ出てくるかも。

いずれも完全に無許可なんだろうけど、何故ゆえにジャーマン・ロックだったんでしょうか。マイナーな西ドイツのロック・アルバムならバレないと踏んだんだろうか。そもそもこれらのアルバムを耳にしたということは、香港・台湾あたりでも、ある程度流通していたんでしょうかねー。ここらへんを主演兼監督のジミー・ウォン先生に尋ねてみたいところです。

ちなみに、2ちゃんの番組実況板・関西ローカルスレッドで実況しながた見たら、あまりの突っ込みどころ満載度に死ぬ程盛り上がりました。あの武闘大会の行司のAAが秀逸でした。

   ___
   \勝/ バッ
 ( ゚д゚)ノ

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秘密のかけら

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中盤で、薬でラリったロリータ・フェイスのヒロイン、アリソン・ローマンが、不思議の国のアリスのコスプレの女の子(慈善ミュージカルの歌手で、歌っているのはジェファーソン・エアプレーンの『ホワイト・ラビット』)と濃厚なレズ・プレイを演じる萌えシーン。

バックにかかっている曲が意外すぎてしばらく思い出せなかった。なななんと、ジャズ・ロックの金字塔的アルバムであるマハヴィシュヌ・オーケストラのファースト"The Inner Mounting Flame"(邦題『内に秘めた炎』)のヴァイオリンとローズ・ピアノが泣きまくっている"You Know, You Know"。設定が1972年なので、1971年発表のこのアルバムからの曲を使ったのは、なかなかのセンスだと思いました。しかしなぜマハヴィシュヌ??ジョン・マクラフリンのファンなのか?サンタナなんかも使われていたので、選曲担当がギタリスト好きだったのかな。

1958年に起こった売れっ子コメディアン・コンビに絡んだ全裸女性変死事件を、15年後に女性編集者のアリソン・ローマンが追い詰めていくサスペンス・ドラマ。しかし、R18となってしまってて、ストレートなエロ・シーンが随所に盛り込まれていて、特にラスト近くでは思わず笑ってしまう衝撃的なシーンが・・・。で、『インヴィジブル』の時のごとく、やたらと脱ぎまくるケヴィン・ベーコン。こういう役ばっかりですなー。

マハヴィシュヌ・オーケストラを使っていたので、私はOKの映画でした。帰ってファースト(レコードでしか持ってないけど)を聴きなおしてしまいました。

秘密のかけら オフィシャル・サイト

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2006/01/14

ウルトラマンマックスでウルトラQ

もう開き直ったように過去の作品から好き放題引用しているウルトラマンマックス

実相寺 昭雄を監督に起用した、伝説のちゃぶ台バトルを完全再現したウルトラセブンの「狙われた町」の38年ぶり(設定では40年ぶり)の続編「狙われない町」を頂点として、ウルトラマンマックス自体が脚本家の見た夢だったという、いたいけな子供の夢をぶち壊す「胡蝶の夢」(これも実相寺監督)や、モロボシダン登場の「扉より来たる者」、「空の贈り物」のリメイク的な「怪獣漂流」、ハヤタ隊員、イデ隊員、フジ隊員で同窓会やってしまう「甦れ青春」、マックスで出るのは既に2回目のエレキング登場の「奪われたマックススパーク」(ピット星人はだいぶん美人になっている)などなど。

完全にターゲットを子供でなく、その親にシフトさせている・・・。だいたい実相寺のメガフォンで撮った話が子供にわかるのか!(しかし私も当時リアルタイムで「空の贈り物」を見た翌日は、カレーのスプーンでシュワッチしてましたが。)

本日放送の「怪獣はなぜ現れるのか?」は、とうとうウルトラQをそのままやっています。「これから30分、あなたの目はあなたの体を離れ・・・」というナレーション(できれば石坂浩二にやってもらいたかった)まで再現。ウルトラQが「アンバランス」という企画でパイロット版作成した時に実は本物の怪獣と遭遇していたという再現ドラマまで作っている懲りよう。

SF作家の佐原健二(万城目淳という名ではないけど)がテレビの討論番組で熱弁する。「怪獣が実際に現れるようになったのは、人間が怪獣の出現を望んだからではないか。この日本ではスクリーンやテレビに数多くの怪獣が現れ、子供たちの心にその姿を強く焼き付けてきた。いつしか怪獣は単につくりものの存在ではなく、我々の想像の中で現実化していった。」怪獣の存在がまったく違和感なく日常生活に取り込まれているのは日本人だけかもしれない。怪獣テレビシリーズの元祖俳優のお言葉、説得力あります。

そしてセスナのチラシ撒きパイロットから無事SF作家になった佐原健二と、この日だけは江戸川由利子に戻った桜井浩子さんと、かつて怪獣と戦ってキバを折ったことを自負する喫茶店のマスター(戸川一平だった)西條康彦が、ラストに一同に会した時、涙で画面が見えなくなってしまいました。あのジュンちゃん、イッペイ君、ユリちゃんが、40年目にしてテレビで2006年に再会するとは・・・。

ラストのナレーションと「終」のロゴもウルトラQを再現。いいもん見せてもらいました。

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2006/01/07

2005年に聴いたアルバム。とりあえず一覧

2005年に購入して聴いたアルバムは、おおむね以下のとおりです。
とりあえずはデータだけ。どれがベストかはやっぱり難しいなー。

一番若手がキム・ユナで、比較的若いのがザ・ティアーズとアネクドテン、TANAKANDA、あとは年寄りばっかりですね。しぶとく長生きしていれば出るもんだと実感したのが、ケイト・ブッシュの新譜とロバート・ワイアットの伝説のライブ・アルバムです。

Brian Eno / Another Day On Earth
Van Der Graaf Generator / Present
Magma / K.A
Electric Masada / At The Mountains Of Madness
Kate Bush / Aerial
Neil Young / Prairie Wind
Pat Metheny Group / The Way Up
Fripp & Eno / The Equatorial Starts
Marillion / Marbles By The Sea
Kino / Picture
Kraftwerk / Minimum - Maximum
Klaus Schulze / Moonlake
Guru Guru / In The Guru Lounge
Tier Der Nacht / Krauter & Weltmeister
Faust / I Spin (Bonus Alubum Of DVD)
Anekdoten / Wakeing The Dead: Live In Japan 2005
Roger Waters / Ca Ira
Mike Oldfield / Light + Shade
Rush / R30 (Bonus Live Albums Of DVD)
Suzanne Vega / Live At Duo Music Exchange (Bonus Live Album Of DVD)
David Sylvian / The Only Daughter (The Blemish Remixes)
Nine Horses / Snow Borne Sorrow
Wire / Scottish Play : 2004
New Order / Waiting For The Sirens' Call
Depeche Mode / Playing The Angel
Nine Inch Nails / With Teeth
The Tears / Here Come The Tears
Judas Priest / Angel Of The Retribution
Dream Theater / Octavarium
キム・ユナ / 瑠璃仮面
山下達郎 / ソノリテ
田中信正&神田佳子 / TANAKANDA

リマスター再発・発掘音源
Robert Wyatt & Friends / Theatre Royal Druy Lane 8th September 1974
Patti Smith / Horses (Legacy Edition)
Bruce Springsteen / Born To Run 30th Anniversary Edition
Nirvana / With The Lights Out
Keith Emerson / At The Movies
Brian Eno / More Music For Films
Ozzy Osboulne / Prince Of The Darkness
Yes / The Word Is Live
Steve Hackett / 1st - 4thの4枚
Van Der Graaf Generator / 2nd - Vitalの8枚
Peter Hammill / Fool's Mate, The Noiseの2枚
Klaus Schulze / 再発16枚のうち12枚

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2006/01/05

アメリ

正月の深夜に吹き替え版を放送していたので、久々に見ました。
2002年の1月に出張先の新潟の映画館で見て以来。でっかい
シネコンの客席が満員で、端っこのほうしか空いてなかったのを
覚えています。

傑作に出会うと何度も見直すことがある反面、傑作すぎて見直す
のが怖くなってしまうことが度々あります。その世界に入り込んで
しまって、帰ってこられないような気がして。自分にはそういう映画。

配給のアルバトロスの逸話とかは誰もが知っているとおりで、監督
の趣向と女優のキャラクターと編集のテンポが日本人のツボにこれ
でもかという位ガッチリとハマってしまったのは、ちょっとした偶然が
重なっての産物で、以降の日本の女の子をアメリ症候群に陥れて
しまったのも頷ける凄い映画。

「デリカテッセン」「ロストチルドレン」「エイリアン4」と来てアメリ。
ジャン・ピエール・ジュネを「エイリアン4」の監督に抜擢したこと自体
信じられないですが、20世紀フォックスはエラかった。「エイリアン3」
でデヴィッド・フィンチャーを起用しながら、映画をズタズタに切り裂いた
フォックスからは想像できません。しかし逆転の発想か、それが幸い
して「エイリアン4」はブラックユーモア溢れる傑作となりました。
このテイストはアメリにも引き継がれていて、アルバトロスはそういう
ブラックでグロテスクな映画を想像して製作中に買い付けたとか。
しかし、アメリにはそれ以上にテンポの良さとキュートさが効いてました。

舞台がモンマルトルであることも忘れていて、ついこの間行ってきて
三泊してきたモンマルトルの風景があちこちに映されていて、懐かし
かったです。

アメリ公式サイト

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2006/01/01

2005年に見た映画総括

2005年に映画館に見に行った映画は、おおむね以下のとおりです。

オーシャンズ12 (2/05)
ボーン・スプレマシー (2/15, 3/1)
スパイ・バウンド (2/18)
THE JUON/呪怨 (2/18)
香港国際警察 (3/26)
コンスタンティン(4/18)
Shall We Dance? (4/26)
さよなら、さよならハリウッド (5/19)
バタフライ・エフェクト (5/24)
ベルンの奇蹟 (5/25)
オペレッタ狸御殿 (5/30)
電車男 (6/06)
宇宙戦争 (6/30)
オープン・ウォーター (7/01)
亀は意外と早く泳ぐ (8/03)
ハービー/機械じかけのキューピッド (8/03)
ヒトラー 最期の12日間 (8/04)
スターウォーズ・エピソード3/シスの復讐 (7/13, 8/10)
ランド・オブ・ザ・デッド (8/27, 9/02, 9/15)
サマータイム・マシン・ブルース (9/03)
妖怪大戦争 (9/03)
銀河ヒッチハイク・ガイド (9/20)
がんばれ!ベアーズ/ニュー・シーズン (10/03)
チャーリーとチョコレート工場 (10/03)
ステルス (10/?)
メタリカ/真実の瞬間 (10/?)
蝋人形の館 (10/20)
SAW2 (11/01)
インサイド・ディープ・スロート (11/19)
TAKESHIS' (11/20)
Mr.&Mrs.スミス (12/26)
キング・コング (12/26)

個人的なベスト3は
ベルンの奇蹟
ランド・オブ・ザ・デッド
スターウォーズ・エピソード3/シスの復讐

その後を5本選ぶとすれば
ヒトラー 最期の12日間
キング・コング
オペレッタ狸御殿
妖怪大戦争
がんばれ!ベアーズ/ニュー・シーズン

かな。
ベスト3のうち「ランド~」は、とにかくロメロのゾンビ新作が見られたことが嬉しかった
だけで、出来はというと75点という感じ。でも3回見に行ってDVDも買ってしまいました。
スター・ウォーズも27年目にして完結に立ち会えたという感慨が先行してます。
DVDでもあのラストでは涙してしまいました。
ベルンの奇蹟は純粋に感動しました。たぶん今年のワールドカップ前にテレビなんかで
放送して、盛り上がるんでしょう。ドイツは。

リストにリメイク作が9本もあるんですが、その中では「キング・コング」がダントツ。
「がんばれベアーズ」は、あの名作を現在に置き換えただけで、あとは忠実なリメイク。
でも感動の持っていきどころはより練られていて、ホロリとしてしまう。さすがはあの
超名作「スクール・オブ・ロック」の監督リチャード・リンクレイター。映画館でもフランク
フルト→大阪間の飛行機でも日本語ヴァージョンだったので、DVDが出たら英語で見て
みたいです。
「オペレッタ~」は単純にブッ飛んでDVDも買ったけど、さらにブッ飛んでしまいました。
やってる役者もよくわからず、とにかく演じてたみたい。

「ヒトラー」は、小劇場での公開だったが、お年寄りを中心に超満員で、かなり盛況な
入りでした。崩壊寸前の第3帝国をリアルに描いていて、ヒトラーも一人の人間と
して、魅力的に描かれている(その辺、イスラエル周辺は気に入らないらしくて抗議
したらしいが。)。上映後にお年寄りの観客が「さすがじゃ、ちゃんと総括しとるわ。」
と言ってたのが印象的でした。

「TAKESHIS'」も、フェリーニの「8 1/2」とデヴィッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」の
合体作みたいで楽しめた。頂点まで名声を得た人の頭の中って、こういう感じになるん
じゃないかというのが、実感できます。

1作目の「ボーン・アイデンティティー」が最高に好きで、期待していた「ボーン・スプレ
マシー」はストーリーは最高だったのに、カメラワークが最悪で眩暈がするほどブレ
まくってしまってて、残念無念。

今年はとりあえず、ダニエル・クレイグが新ボンドとなった007の新作が完成するか
どうかが課題です。

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