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2006/01/05

アメリ

正月の深夜に吹き替え版を放送していたので、久々に見ました。
2002年の1月に出張先の新潟の映画館で見て以来。でっかい
シネコンの客席が満員で、端っこのほうしか空いてなかったのを
覚えています。

傑作に出会うと何度も見直すことがある反面、傑作すぎて見直す
のが怖くなってしまうことが度々あります。その世界に入り込んで
しまって、帰ってこられないような気がして。自分にはそういう映画。

配給のアルバトロスの逸話とかは誰もが知っているとおりで、監督
の趣向と女優のキャラクターと編集のテンポが日本人のツボにこれ
でもかという位ガッチリとハマってしまったのは、ちょっとした偶然が
重なっての産物で、以降の日本の女の子をアメリ症候群に陥れて
しまったのも頷ける凄い映画。

「デリカテッセン」「ロストチルドレン」「エイリアン4」と来てアメリ。
ジャン・ピエール・ジュネを「エイリアン4」の監督に抜擢したこと自体
信じられないですが、20世紀フォックスはエラかった。「エイリアン3」
でデヴィッド・フィンチャーを起用しながら、映画をズタズタに切り裂いた
フォックスからは想像できません。しかし逆転の発想か、それが幸い
して「エイリアン4」はブラックユーモア溢れる傑作となりました。
このテイストはアメリにも引き継がれていて、アルバトロスはそういう
ブラックでグロテスクな映画を想像して製作中に買い付けたとか。
しかし、アメリにはそれ以上にテンポの良さとキュートさが効いてました。

舞台がモンマルトルであることも忘れていて、ついこの間行ってきて
三泊してきたモンマルトルの風景があちこちに映されていて、懐かし
かったです。

アメリ公式サイト

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コメント

アメリ面白いですよね~
僕も後輩のI君に薦められて見たんですが、後でロストチルドレンの監督と分ってびっくりというか、納得というか…。

ところで、あの独特の色使いは監督の好みなんでしょうかね?
デリカとエイリアン4は、そんな変わった色使ってなかった気がします。

投稿: こうりん | 2006/01/06 09:27

こうりんさんどうも。色使いは監督の好みなんでしょうね。
撮影監督はロストチルドレンの時と違うし。エイリアン4は
まあハリウッド映画ですからねー。
でも、アメリの人がウィノナ・ライダーのやった役とかやっ
てたら、カワイイ脱力系エイリアン映画になったかも。

アメリって、貧乏で教養がなくて努力しなくてもカワイク
人生を楽していけるという一筋の希望のような気もします。

投稿: tangerine | 2006/01/07 20:55

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