かもめ食堂
少し前に見た全編フィンランド・ロケの日本映画「かもめ食堂」。大阪初日の舞台挨拶は、仕事の都合で朝8時過ぎに到着したらもう300人位の列ができていて、1回目も2回目も舞台挨拶分は完売。挨拶なしの3回目も買えない可能性大と、従業員のおねーさんが叫んでいて、肩を落として帰ってしまいましたが、気を取り直して翌日見てきました。
小林聡美、片桐はいり、もたいまさこという「すいか」トリオ出演ということで、製作時から楽しみにしていた映画。思っていたよりも、ずっとコメディ要素が強くて、観客は大笑いの連続だったのですが、でも物語は起伏もなく淡々と進む感じで、まったりとした雰囲気に清涼感あるフィンランドの空気が心地良いです。
フィンランドの映画というとアキ・カウリスマキや、ジム・ジャームッシュの「ナイト・オン・ザ・プラネット」最終エピソードの凍て付いた感じくらいしか思いつかなくて、フィンランド自体もムーミンとNOKIA(最初に買った携帯がNOKIAだった)とサウナくらいしか名物を挙げることができないような国で、他の北欧3国は行ったことあるのに比べて印象が薄いです。が北欧独特の全ての生活用品や町並みの洗練されたスカっとした感覚はよく描けているなーと思いました。
海外で暮らす日本人の知り合いは大勢いるのですが、長期間住んでいる人にはある種の覚悟や決心、適応力が感じられ、内面の強さが見受けられます。小林聡美さんの演技にもそのへんが自然に出ていて素晴らしかった。夢と希望で海外に住む人と、日本での辛い現実を乗り越えて海外に辿りついた人、なんとなく海外に行ってみたかった人の違い。別に現実逃避で海外に行くことは何ら悪いと思っていないし、自分もそういう旅はよくしていました。そこらへんは海外留学とかも含めて日本人に特に多い行動で、そういう独特の海外生活(&滞在)エピソード映画に、フィンランドという馴染み薄い国を選んだのは成功だと思いました。
かもめ食堂のメニューは、どれもおいしそうで、おにぎりとブタの生姜焼き、シナモンロールとコーヒーはぜひ味わってみたいです。
昨日は近所のプールでダラダラと泳ぎながら、「ガッチャマン」のテーマを口ずさんでしまった私でした。
エア・ギター・コンテスト(もたいまさこがフィンランドに来た理由は、これをTVで見たから)にはぜひ私も参加してみたいです。自信ありますー。
P.S.
先日終了した日テレ・ドラマ「神はサイコロを振らない」の最終回を見逃したところ、友人の友人の方がダビングしてくださって、昨日やっと見ることができたのですが、こちらにも一瞬もたいまさこがゲスト出演しており、ともさかりえや市川姉妹も含めて、小林一家を形成している感じです。
P.P.S
誰か「サボテン・ジャーニー」録画してません?
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コメント
こんばんはー。
まったりしているのにすがすがしい清涼感がありましたよねぇ。
プールも森も自転車も気持ちよさそうでした。
エア・ギター・コンテスト、是非チャレンジしてみてください♪
投稿: かえる | 2006/04/11 23:09
かえるさん、どうもです!コメントありがとうございました。
フィンランドってヘヴィ・メタルも盛んで、デス・メタルというジャンルでは有名なバンドもいっぱいいるようです。エア・ギター世界選手権もそういう風土が生んだんでしょうか。映画では会話でしか出てこなかったけど、もたいまさこさんが実際にやってるとことか想像するだけで笑えてしまいます。
投稿: tangerine | 2006/04/13 23:23