« 緯度0大作戦 DVD化 | トップページ | ジャケット »

2006/05/10

ジョン・アンダーソン 大阪公演

Jon01イエスのボーカリスト、Jon Andersonのソロ・コンサートを4月21日に心斎橋クラブ・クアトロで見た。
昨年出たDVDを見たり、ヨーロッパの友人のレポートで、ひとりきりでカラオケとビデオ映像をバックに、ギターとキーボードで歌うライブということは事前に知っていたし、それだからこそ価値があると思った。

メディア情報だけで知っている程度の古今東西のセレブリティを全て合わせた中でも、最もブッ飛んでいると確信する人を間近で見るチャンス。Yesのコンサートは1988年から2003年の間に10回見ているけど、これほど興味深く、感慨深いライブのチャンスも稀という感じだった。

前日に名古屋で見たという友人からの留守電には、「ライブ終了後いくらでも快くサインに応じてくれてフレンドリーだった」とのこと。もし、個人的にサインに応じてもらえるチャンスがあるとして、数秒の個人的な会話の中に、どれほどの想いを伝えられるかと考えこむだけで眩暈がしてきた。

ライブ当日に、1994年のソロChange We Mustの奇跡的な完成度のHeartsをディスクマンで聴きながら、会場前に到着しようとした瞬間に、目の前を本物のジョンが通り過ぎた。人生で数回しかない奇蹟の瞬間だった。結局、サインがもらえるのはジョンの描いた絵のコピー(コンビニの50円カラーコピー程度のもの)を2000円で買った人のみということで、なんとか個人的に対面することから逃げる口実を作ることができて、遠慮することに成功した。

こんな言い方をすると物議をかもしそうだが、イエスの全アルバムを含めてジョン・アンダーソンとしての最高傑作アルバムはChange We Mustで、アルバムの1曲目のState of Independenceを生で聴くことができたのは(たとえそればオリジナルのオーケストレーションとは違う打ち込みヴァージョンでも)人生でも指折りの幸せだった。
実際、この曲がコンサートのハイライトだったと思う。

もしトレバー・ラヴィンが1983年にスクワイア&ホワイトと合流せず、したとしてもジョンの参加を認めなかったら、ジョンは生涯こういった感じのソロのドサ周りを続けるはめになったかもしれない。しかし、それを全く苦とも恥じと思わずに歌うことを楽しんだだろうということを全てのジョン・アンダーソン・ファンは知っている。ジョン・アンダーソンは奇蹟の人なのだと。

心から愛すべきオヤジ。

|

« 緯度0大作戦 DVD化 | トップページ | ジャケット »

コメント

ABWHのTHEMESとかも好きですねえ。

投稿: すっさ | 2006/05/11 19:20

すっささんどうもです。
ABWHもいいですねー。あの時の元祖と本家のお家騒動も今となっては懐かしいです。来日公演は東京と大阪1回づつ見ましたが、ウェイクマン初めてだったので衝撃的でした。ABWHのアルバムはもう何年も聴いていないので、今度棚から引っ張り出してみます。

投稿: tangerine | 2006/05/19 01:43

こんばんは。ソロライブ、凄く良かったのですね。羨ましい。私は、ジョンアンダーソン原初体験がABWHなので、このアルバム大好きです。あの、丸みを帯びた、独特の作り声での歌唱は唯一無比。声帯、舌の位置、頭部で鳴らしているポイントからすると、スティングの発声法もジョンに近いものがあります。

投稿: ミミジカ | 2006/06/03 23:21

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ジョン・アンダーソン 大阪公演:

» シンプルライフ4 プロモ画像 [シンプルライフ4 プロモ画像]
新着!パリスヒルトン、二コールリッチーのシンプルライフ4の最新情報です。私のブログはTBフリーです。ジャンルは問いませんので、どんどんTBしてください。宜しくお願いします。 [続きを読む]

受信: 2006/06/01 21:58

« 緯度0大作戦 DVD化 | トップページ | ジャケット »