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2006年5月

2006/05/31

ジャケット

Thejacket01映画『ジャケット』を見た。バタフライ・エフェクトトゥルー・コーリングでおなじみの主人公が原因不明のタイムスリップをすることで過去や未来を変えるという、最近食傷気味の設定。でも米国での公開は1年前ということで、『バタフライ・エフェクト』よりもこっちを先に見ていたら印象が変わってしまっただろう。

全く予備知識無しで見たら、音楽監修がブライアン・イーノで、弟のロジャー・イーノの曲も使われていたりする。しかも主人公のエイドリアン・ブロディが収監される精神病院の担当医はクリス・クリストファーソンだし、患者役で元マリリオンFISHもちょっとだけ出ていた。全CDを集めていて、2ショット写真も撮らせてもらったことのあるくらいの大ファンなので、これが一番びっくり。

内容はこの手の設定では予測できる範囲内のものだけど、フラッシュバック映像がイライラする以外は丁寧で、雪景色の設定がサブリミナルに訴えていて綺麗。エンディングは後味を考えると、まあこれでOKかと。個人的にはヒロインのキーラ・ナイトレイよりも眼鏡の女医さんジェニファー・ジェイソン・リーに萌えてしまった。

エンディング・テーマが文句なしに最高で、なんと1969年の『女王陛下の007』の挿入歌『愛は全てを終えて』(We Have All the Time in the World)を現007シリーズのデヴィッド・アーノルドが編曲し、イギー・ポップが歌っている(オリジナルはルイ・アームストロング)。イーノの音楽監修もいいのでサウンド・トラック欲しいのに、出てないなんて・・・。

007繋がりで、製作中の007最新作『カジノ・ロワイヤル』の6代目ボンド、ダニエル・クレイグも患者役で出てます。007の予告編を『ダヴィンチ・コード』の本編前に見て、かなり不安になったけど、この映画の演技を見て、ますます不安。

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2006/05/10

ジョン・アンダーソン 大阪公演

Jon01イエスのボーカリスト、Jon Andersonのソロ・コンサートを4月21日に心斎橋クラブ・クアトロで見た。
昨年出たDVDを見たり、ヨーロッパの友人のレポートで、ひとりきりでカラオケとビデオ映像をバックに、ギターとキーボードで歌うライブということは事前に知っていたし、それだからこそ価値があると思った。

メディア情報だけで知っている程度の古今東西のセレブリティを全て合わせた中でも、最もブッ飛んでいると確信する人を間近で見るチャンス。Yesのコンサートは1988年から2003年の間に10回見ているけど、これほど興味深く、感慨深いライブのチャンスも稀という感じだった。

前日に名古屋で見たという友人からの留守電には、「ライブ終了後いくらでも快くサインに応じてくれてフレンドリーだった」とのこと。もし、個人的にサインに応じてもらえるチャンスがあるとして、数秒の個人的な会話の中に、どれほどの想いを伝えられるかと考えこむだけで眩暈がしてきた。

ライブ当日に、1994年のソロChange We Mustの奇跡的な完成度のHeartsをディスクマンで聴きながら、会場前に到着しようとした瞬間に、目の前を本物のジョンが通り過ぎた。人生で数回しかない奇蹟の瞬間だった。結局、サインがもらえるのはジョンの描いた絵のコピー(コンビニの50円カラーコピー程度のもの)を2000円で買った人のみということで、なんとか個人的に対面することから逃げる口実を作ることができて、遠慮することに成功した。

こんな言い方をすると物議をかもしそうだが、イエスの全アルバムを含めてジョン・アンダーソンとしての最高傑作アルバムはChange We Mustで、アルバムの1曲目のState of Independenceを生で聴くことができたのは(たとえそればオリジナルのオーケストレーションとは違う打ち込みヴァージョンでも)人生でも指折りの幸せだった。
実際、この曲がコンサートのハイライトだったと思う。

もしトレバー・ラヴィンが1983年にスクワイア&ホワイトと合流せず、したとしてもジョンの参加を認めなかったら、ジョンは生涯こういった感じのソロのドサ周りを続けるはめになったかもしれない。しかし、それを全く苦とも恥じと思わずに歌うことを楽しんだだろうということを全てのジョン・アンダーソン・ファンは知っている。ジョン・アンダーソンは奇蹟の人なのだと。

心から愛すべきオヤジ。

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2006/05/01

緯度0大作戦 DVD化

Latitude0まさか、この作品がオフィシャルで出る日が来ようとは・・・。遂に出た幻の日米合作東宝SF映画、「緯度0大作戦」が先週DVDでオフィシャル・リリースされ、日本公開版、海外公開版、短縮版の3ヴァージョンを収録した、3枚組コレクターズ・エディションを購入。4、5年前に京都の名画座で「海底軍艦」と一緒にアンコール上映された時に、ボロボロの傷だらけのフィルムで見て以来、久々に高画質で見て感慨もひとしおであった。

東宝の特撮映画ではソフト化されていなかった数少ない(あとは「獣人雪男」と「ノストラダムスの大予言」のみ)作品で、米国ドン・シャープ・プロとの共同制作で、ドン・シャープ・プロが製作途中で倒産し、版権がうやむやになっていたというのが一般的な要因とされていた。

1972年頃にテレビで初放送された時、初めて見て、あまりの面白さに次の日から小学校でも話題沸騰で、休み時間には、映画に出てきた弾丸を跳ね返す「免疫風呂」や秘密兵器満載の特殊手袋を使うマネをした「緯度0大作戦ごっこ」をして遊んだものだった。人体改造されたコウモリ男やグリフォンの改造手術のシーンが怖くて眠れなかったりもした。「中立」という言葉の意味も、この映画で初めて知った。

とにかく超豪華な登場人物全てが魅力的でストーリーもおもしろい。宝田明もファンファンも、ジョセフ・コットン、シーザー・ロメロなど国際俳優陣にひけをとらない存在感である。ディズニーの「海底二万哩」の完全な引用と思われる海底都市や、最新鋭の潜水艦が19世紀初頭に就航されたものだったというアイデアも素晴らしい。

味方の潜水艦「アルファ号」と、さらにカッコいい敵の潜水艦「黒鮫号」のバトルも円谷英二の特撮技術の真骨頂という感じで、今見ても燃えてくる。

しかし、今見ても、小学校当時初めて見た時も「こ、これはちょっと・・・」というトホホな出来なのが、怪獣の着ぐるみである。ライオンと鷲で合成怪獣グリフォンを作るときの着ぐるみ(中に入っていたのはゴジラの中島春雄)を見て、「本物のライオンを使えばいいのに・・・」と子供心に思った。さらに大ネズミ、こうもり男も、失笑してしまうような出来で残念。しかし、今見るとなかなかほのぼのとしてて、これはこれで良しという感じ。

ラストのどんでん返しは、あっぱれで、いつ見ても大好き。

大人になって見ると、黒鮫号のおばちゃん艦長「黒い蛾」の黒木ひかるが、おいしいなー。

追記
副音声のオーディオ・コメンタリーは、宝田明が熱く当時の想い出を語っているのに対して、岡田真澄は出演したことすら覚えておらず、1度も見たことがなくて、コメントしながら初めて見るという、テンションの下がるものでした(汗)。

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