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2006/07/24

シド・バレット

Barrett00Syd Barrettが7月7日に亡くなったニュースが流れた10日に何か書き込もうかと思っていたら、ブログが4日間のメンテナンスで書き込めなくなっていて、ヒートダウンしてしまいました。

高校生の時、ピンク・フロイドのファーストThe Piper At The Gates Of Dawnよりも先にセカンド・ソロ・アルバムのBarrettを聴いて、不思議な脱力感とキャッチーでポップな音とおとぎ話のような歌詞が非常に気に入って歌詞を暗記する位毎日聴いていた。ファースト・ソロのThe Mad Cap Laughsも素晴らしいが、個人的に思い入れの大きいのはセカンド。

バレット在籍時のフロイドのライブ音源を聴くと、ギターのフィードバック・ノイズが延々と続いていて轟音の中からメロディをピックアップするのも一苦労で、ファーストのキャッチーさからはほど遠い雰囲気。ピート・タウンゼントがファーストを聴いて、「フロイドのライブでやっていたことが全く反映されていない安っぽいポップ音楽」と酷評したのも分かるような気がする。
ファースト以前のフロイドが実はバレットのやりたかった音楽を実践していた全盛期だったという説も頷ける。

ナーヴァス・ブレイクダウンを起こして音楽業界から鮮やかに身を引いて、死ぬまでその後一切公の場に登場しなかったのは、ある意味偉業である。あんなもの(音楽活動)は何でもなかったと証明しきったのだから。

75年にフロイドが"Wish You Were Here"を録音中に太った坊主頭の男がスタジオに入ってきて、誰も彼を気に止めなかったのだが、しばらくして彼がシド・バレットだと気がついて驚いたという有名な話があって、それは都市伝説みたいなものだと思っていたのだが、2004年に出たニック・メイスンのフロイドのドキュメント本"Inside Out"221ページに、1975年6月5日のアビー・ロード・スタジオで撮られたシドの写真が載っていて、事実だったのだとびっくり。

残されたメンバーのデヴィッド・ギルモアロジャー・ウォーターズもツアー中でリック・ライトもデヴィッドとプレイ、ニック・メイスンもどちらかに客演していて、4人とも現役でがんばっているのは感動的である。どちらかでも見ることができればと思っているのだが・・・。

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コメント

合唱、クレイジーダイアモンド……。

投稿: すっさ | 2006/07/24 19:05

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