スパークス 京都公演
とりあえず今年のベスト・ライブはこれで決定。ロンとラッセルのメイル兄弟によるSparks5年ぶりの来日公演を10月22日京大西部講堂で見た。前回の初来日公演も夢のような体験で、個人的には21世紀に入って初めて見た記念すべきライブになったが、今回は前回を圧倒するコンセプチュアルなパフォーマンスを満喫できた。
前日に梅田タワー・レコードでトーク・ショーとサイン会に参加して、本人達から予告されていたとおり、2部構成で、第1部は最新アルバム"Hello Young Lovers"をスクリーンに写された映像とシンクロしながら完全再現するというもの。基本的にカラオケに一部バンドが音を重ねたり、ラッセルがボーカルを加えているのだが、カラオケのみの部分もあって、演奏よりパフォーマンスに重点を置いていた。ロンがスクリーンに写された自分の分身とボクシングをしたり、マンガの吹き出しのように文字が本人とシンクロして浮かびあがってきたり、アイデアの勝利で大爆笑。アルバム自体も素晴らしい完成度で、特に1曲目の"Dick Around"コーラスワークは素晴らしく、2曲目の"Perfume"は抜群にキャッチー。ラストの『ノートルダム大聖堂でオルガンを弾く』ではアニメのパイプオルガンを実物のロンが仰々しく弾いて、第1部が終了。
休憩とセット・チェンジがあって、ベース、ギター、ドラムスを前面に出してのバンド演奏による第2部では、アイランド時代を中心にヒット曲満載の構成でお客も熱狂の嵐という感じだった。相変わらず直立不動で無表情を通すロンと、ステージ狭しと走りまくるラッセル。他の何者にも真似のできない「スパークス」というひとつのジャンルを確立している。"This Town Ain't Big Enough For Both Of Us"で観客の熱狂はピークに達して、メンバー紹介の後に"Amateur Hour"を演奏し、ラッセルが何度も感謝の言葉を述べて本編終了。アンコールのラスト2曲はロンのピアノのみの伴奏でラッセルが歌って、なかなか感動的だった。
今回は、プロのプロモーターではなく個人レベルでの招聘だったようで、いろいろご苦労もあったことと思うが、最高のライブを見ることができて本当に良かった。感謝しております。
Part1 Hello Young Lovers
Dick Around
Perfume
The Very Next Fight
(Baby Baby) Can I Invade Your Country
Rock Rock Rock
Metaphor
Waterproof
Here Kitty
There's No Such Thing As Aliens
As I Sit To Play The Organ At The Notre Dame Cathedral
Part2
It's A Sparks Show Tonight
Achoo
Something For The Girl With Everything
Tryouts For The Human Race
The Number One Song In Heaven
Pineapple
Never Turn Your Back On Mother Earth
When Do I Get To Sing "My Way"
This Town Ain't Big Enough For Both Of Us
Amateur Hour
Encore
In The Future
Suburban Homeboy
Change
Dick Around
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