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2006年10月

2006/10/28

ウェットン/ダウンズ 大阪公演

Wettondownes01Wettondownes02直前まで行くかどうか迷ってしまったJohn WettonGeoffrey Downesのプロジェクト、ICONの大阪公演を10月26日大阪ブルーノート見た。前回2003年のJohn Wettonの来日公演は、アルコールに溺れ、太るだけ太ってしまって、歌詞もろくに覚えられていない状態で、彼のキャリアに終止符を打ち兼ねない悲惨な出来だった。94年のソロ初来日時にはベジタリアンでジュースも100%果汁のものしか飲まなかった彼からは想像できない、プライベートでよほど辛いことがあったのだと思わせる悲痛な雰囲気を漂わせていた。

今年になってのASIAのオリジナル・メンバーでのリユニオン・ツアーのアナウンスは眉唾状態だったが、音源を聴いてみると実に良くて、声もしっかりと出ており、外見も体重をかなり絞って健康そうに見えた。そして今回のウェットン・ダウンズ名義での来日公演は、ちゃんとしたバンド編成で、東京公演の評判も上々だったので見ることに決め、当日券でドリンク付き6,000円という低価格シートでの観賞となった。

ブルーノートという場所は昔から抵抗があって、1回約90分の入れ替え制2ステージ構成で、食事をゆっくり楽しみながら見るという、いかにもジャズ的なコンセプトが好きになれず、1回も行ったことがなかったのだが、いざ行ってみると意外と居心地が良くて、好きなミュージシャンをゆっくりと見るには、なかなか良い場所かなと思った。キャパシティーは200人弱位で、その割には広々としていて贅沢な作りになっていた。

構成は大半がASIAのナンバーで、リユニオンでは演奏されていない3rdから"Voice Of America"や"Go"などもプレイ。残りはICONのナンバーを25日に出たばかりの新譜"Rubicon"中心にプレイ。ウェットンのボーカルは最高の状態で、ちゃんとコンディションを整えてのASIAでのツアーの充実ぶりを物語っているようだった。ジェフリー・ダウンズのキーボードはいつもながらテクニックに走らずに、パッシヴに音間を埋めていく感じ。アンコールの2人だけの"The Smile Has Left Your Eyes"には感動。全部で70分強しかない短いステージだったが、ウェットンのボーカルの良さが凝縮されていて楽しかった。

サイン色紙付きの新譜を買って帰った(ウェットンには前回の大阪公演の後に偶然彼が宿泊していたホテルの前で遭遇して、いざという時の為に用意していた『太陽と戦慄』の紙ジャケットにサインをもらったけど、ダウンズのサインは持っていなかったので)が、大阪の第1部以外は全公演でサイン会があったことを後で知った。

ASIAは90年、92年と見ているが、来年3月頃来日という噂のオリジナル4での演奏なら見てみたい。

John Wetton/Geoffrey Downes  大阪ブルーノート 2006/10/26 1st stage

John Wetton / Bass, Guitar, Vocal
Geoffrey Downes / Keyboards, Vocal
John Mitchell / Guitars
Steve Christey / Drums

Don't Cry
Go
Only Time Will Tell
The Die Is Cast
Voice Of America
Meet Me At Midnight
The Glory Of Winning
Days Like These
Rubicon
Sole Survivor
Open Your Eyes
encore
The Smile Has Left Your Eyes
Heat Of The Moment

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2006/10/23

スパークス 京都公演

Sparks01とりあえず今年のベスト・ライブはこれで決定。ロンとラッセルのメイル兄弟によるSparks5年ぶりの来日公演を10月22日京大西部講堂で見た。前回の初来日公演も夢のような体験で、個人的には21世紀に入って初めて見た記念すべきライブになったが、今回は前回を圧倒するコンセプチュアルなパフォーマンスを満喫できた。

前日に梅田タワー・レコードでトーク・ショーとサイン会に参加して、本人達から予告されていたとおり、2部構成で、第1部は最新アルバム"Hello Young Lovers"をスクリーンに写された映像とシンクロしながら完全再現するというもの。基本的にカラオケに一部バンドが音を重ねたり、ラッセルがボーカルを加えているのだが、カラオケのみの部分もあって、演奏よりパフォーマンスに重点を置いていた。ロンがスクリーンに写された自分の分身とボクシングをしたり、マンガの吹き出しのように文字が本人とシンクロして浮かびあがってきたり、アイデアの勝利で大爆笑。アルバム自体も素晴らしい完成度で、特に1曲目の"Dick Around"コーラスワークは素晴らしく、2曲目の"Perfume"は抜群にキャッチー。ラストの『ノートルダム大聖堂でオルガンを弾く』ではアニメのパイプオルガンを実物のロンが仰々しく弾いて、第1部が終了。

休憩とセット・チェンジがあって、ベース、ギター、ドラムスを前面に出してのバンド演奏による第2部では、アイランド時代を中心にヒット曲満載の構成でお客も熱狂の嵐という感じだった。相変わらず直立不動で無表情を通すロンと、ステージ狭しと走りまくるラッセル。他の何者にも真似のできない「スパークス」というひとつのジャンルを確立している。"This Town Ain't Big Enough For Both Of Us"で観客の熱狂はピークに達して、メンバー紹介の後に"Amateur Hour"を演奏し、ラッセルが何度も感謝の言葉を述べて本編終了。アンコールのラスト2曲はロンのピアノのみの伴奏でラッセルが歌って、なかなか感動的だった。

今回は、プロのプロモーターではなく個人レベルでの招聘だったようで、いろいろご苦労もあったことと思うが、最高のライブを見ることができて本当に良かった。感謝しております。


Part1 Hello Young Lovers
Dick Around
Perfume
The Very Next Fight
(Baby Baby) Can I Invade Your Country
Rock Rock Rock
Metaphor
Waterproof
Here Kitty
There's No Such Thing As Aliens
As I Sit To Play The Organ At The Notre Dame Cathedral

Part2
It's A Sparks Show Tonight
Achoo
Something For The Girl With Everything
Tryouts For The Human Race
The Number One Song In Heaven
Pineapple
Never Turn Your Back On Mother Earth
When Do I Get To Sing "My Way"
This Town Ain't Big Enough For Both Of Us
Amateur Hour
Encore
In The Future
Suburban Homeboy
Change
Dick Around

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2006/10/22

チープ・トリック 大阪公演

Rockford01Cheap Trickの大阪公演を10月16日にIMPホールで見た。2003年のサマー・ソニックを見逃しているので、2001年3月29日の同じくIMPホール公演以来約5年半ぶり。年間100~200本ものライブをこなす営業バンドなので構成はだいたい決まっていて、最新アルバム"Rockford"から数曲と、残りはスタンダードナンバー。相変わらずの短いショーで相変わらずの大きな音。そして歳はとっても気持ちは相変わらず瑞々しく若い。私も負けじと声を枯らせて歌いまくってしまった。

チープ・トリックは中学生の頃リアル・タイムで最初に好きになったバンドのひとつで、サード・アルバム『天国の罠』を友達が買って、それを録音させてもらい、歌詞カードも全部丁寧に手書きで書き写して暗記するほど聴いたものだった。そして彼らの運命を変えた1978年の東京公演を収録した『ライブ・アット・ブドーカン』は、永遠のマスター・ピースとして脳細胞に細部までインプットされている。日本国内だけ発売する企画アルバムだった武道館ライブは、米国の耳敏いDJがラジオでオンエアしてから、逆輸入盤として約2倍の値段にもかかわらず米国で売れまくり、最終的に米国でも正式発売されて400万枚のベストセラーとなった。

チープ・トリックのアルバムでの成功はこの1枚と88年の"Lap Of Luxury"の2枚に集約され、それ以外の期間はひたすらライブをこなし続ける地道な活動を今日まで続けている。2003年の日本ツアーのドキュメンタリーDVD"From Tokyo To You"のインタビューでリック・ニールセンは「大金持ちにならない、カッコよすぎない、働き続けるというのが三つの望み」と答えている。チープ・トリックはヒット曲を出したり、楽をしたり、名誉に甘んじたりしたいとは思っておらず、いい曲を作って、楽しいライブを続けていきたいというコンセプトのバンドなのだろう。

武道館で熱狂した少女達も40代後半以上となり、それぞれの人生を突き進んでいるだろうが、チープ・トリックがまだまだ現役で、アメリカから遥か離れた自分達の町にまでコンサートをしに来てくれて、時を忘れてそれに集えるというのは奇跡のような出来事だと思う。

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2006/10/19

芋たこなんきん

爽やかな朝のひとときを不幸のどん底に突き落とし、その日一日を憂鬱に過ごすのにぴったりだった「純情きらり」に続いて、今月から始まった新しいNHK連続テレビ小説、「芋たこなんきん」。昭和40年代の大阪を舞台にした、田辺聖子の自叙伝的小説が原作で、よくここまでアクの強いコテコテのキャストを集めたと感心する程の関西ローカル色満載。脚本も演出も関西人のツボにハマりまくる軽快なテンポで突っ込みまくっていて、現在最強のドラマである。個人的には「てるてる家族」以来の快挙だと思う。

藤山直美は、寛美から受け継いだ遺伝子を満遍なく発揮して見事としかない程役にハマっていて、見ているだけで心が晴れ渡ってしまう程である。相方の國村隼(キル・ビルでルーシー・リューに首を撥ねられたヤクザの親分)も抑えた演技が渋い。相変わらず吉本勢力が強いレギュラー陣に、田畑智子、小西美帆など元朝ドラ・ヒロインも脇を固め、おまけに、おでん屋の女将にイーデス・ハンソンを持ってくるなどの変化球もあってお腹いっぱいである。

戦前の回想シーンでは、鈴木杏樹を母親、叔母(通称ツンツン)に元アイドルの増田未亜(地球防衛少女イコちゃん。14年前に1度ライブ見たことあり。)をもってきたりして、写真館を経営するハイカラで優雅な家族のイメージをセピア調に盛り上げている。主人公の少女時代を演じる山崎奈々たち子役も、「昔の大阪の女の子」を自然に演じていて、「てるてる家族」の子役達を彷彿させる。

2chの実況も盛り上がっていて、今後の展開が超楽しみ!

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