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2006/12/07

ポーキュパイン・ツリー & ロバート・フリップ大阪公演

Deadwing01Porcupine Treeの大阪公演を11月28日にZepp Osakaで見た。ゲストはRobert Fripp
フリップを見るはキング・クリムゾンや別プロジェクトを合わせると22回目だが、純粋なソロ・ステージは初めて。開演時間2分前にステージに登場、舞台の中央と両端で深々と頭を下げて、中央の椅子に座る。フリップがこんなお辞儀をしたのを見るのは初めてで、ちょっと驚いた。19時丁度にPAからBGMが鳴っているうちにギターを弾き始める。内容は予想していたとおりのサウンドスケープ。フリッパートロニクスから初まったこの系統のソロ・パフォーマンスも最先端のエフェクトで完成の域に達しつつあるようだ。一生のうちに1度はソロで見たかったので感動。Windows95の起動音を担当したBrian Enoに続き、Windows Vistaの起動音を担当したことでFrippは音楽業界にとらわれない世界的な知名度を上げることになるだろう。演奏は30分ほどで終了し、ループ・サウンドが残るうちにBGMが鳴り始めた。これも計画に入っているのだろう。

20分程の休憩を挟んで、ポーキュパイン・ツリーの登場。7月のウドー・ミュージック・フェスティバルで見た時は、裏で同時にアリス・イン・チェインズが演奏していた為(というか根本的に動員数が悲惨な状態だった)、演奏開始時の観客はなんと25人程で愕然としたのだが、今回は250人程は来ていたので、ちょっと安心できた。

内容は最新のライブDVD"Arriving somewhere..."に準じた内容で、バックに抽象的なイメージ・ビデオを流しながらの演奏。こういう形態はもう標準になっているようで、今年見ただけでもJon Anderson, Tool, Metallica, Steve Jansen, Sparksがビデオと同期したライブを展開していた。 演奏もライブ・バンドとしての実力を完全発揮した高度で抑揚のある内容だった。観客も大いに盛り上がって、本人達も満足していたようだ。アンコールのTrainsでは総立ちになり、非常にいい雰囲気で終了。

このバンド自体リーダーのSteven Wilsonの溢れ出ることを抑えられない程の才能のごく一部なのかもしれないが、フリップやキャラヴァンのメンバーなど、プログレの玄人ミュージシャンからも評価が高い彼らなので、できればもっとメタル・ファンとかにもアプローチすれば、より多くのファンを獲得できるのではないだろうか。

1.Blackest Eyes
2.Sound Of Muzak
3.Hate Song
4.Lazarus
5.The Beast
6.Open Car
7.Buying New Soul
8.Mother And Child Devided
9.Arriving Somewhere But Not Here
10.Start Of Something Beautiful
11.Halo
encore
12.Train

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