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2006年12月

2006/12/20

マイク・オールドフィールド ケルン公演 in Nokia Night Of The Proms

Notp01Notp02Notp03Mike Oldfieldが出演する音楽イベントNokia Presents Night Of The Promを12月15、16日の2日間ドイツのケルンで見た。マイクを見るのは1999年のThen And Nowツアーを同じくドイツのハナウで見て以来7年半ぶり。マイクのライブとしても1999年大晦日のベルリンでのカウントダウン・コンサート"Art In Heaven"以来久々のステージのはず。

このイベントのことは知らなかったのだが、80年代半ばからヨーロッパでは毎年年末に行われている音楽イベントで、これを見ないと年を越せないという程盛り上がる程の人気らしい。構成はその年に選ばれたいろんなジャンルのミュージシャンがオーケストラをバックに持ち歌のもっともヒットした曲を数曲づつ演奏し、間にオーケストラのみの演奏も入るというもので、脈絡のなさと節操のなさは、まるで紅白歌合戦のよう。しかも舞台装置もピンク・フロイド並の派手さ。

今年のドイツでの主な出演者は、マイクの他に、イギリスのエレクトリック・ポップ・デュオOMD(オーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダーク) (高校生の頃大好きだった。正直、まだやっているとは知らなかった。)、リズム&ブルースの大御所アイク・ターナー、元ジプシー・キングスのチコ&ジプシーズ、オペラのテナー歌手トニー・ヘンリー、このイベントでは常連のジョン・マイルズ、アディエマスのボーカルで、今回マイクのバックでボーカルを担当したミリアム・ストックレイなどなど。
これらのミュージシャンのバックでフル・オーケストラと約40人のコーラス隊、エレクトリック・バンドが新しいアレンジで演奏する。
驚いたのはエレクトリック・バンドのギタリストが元ウィッシュボーン・アッシュのローリー・ワイズフィールドだったこと。2000年のNOTPツアーにも参加していたらしい。

今回、12月に数日欧州を訪れるだけの休みがとれそうだったので、何かおもしろいコンサートをやっていないかとネットを検索して、見つかったのがこのイベントだった。チケットも日本までの郵送サービスのあるネットで購入。

ケルン・アリーナはケルン中央駅から1駅目のDeutz(ドイツ)駅近くにある、約1万9千人収容の多目的アリーナで2日ともほぼ満員の入り。客層は若者はほぼ皆無で、ひたすらおっちゃん、おばちゃん、子供連れ、おっちゃん、おばちゃん、子供連れ。皆開演前から、それが義務であるかのように、ロビーでひたすらビールを飲み、ピザやポテトを食べ、タバコを吸っている。グッズ売り場を探しても、あるのは10メートルおきのビールと軽食の売店のみ。結局グッズは公式CDのみだった。

例によって「お調子者の司会者」が出てきて、1曲づつ解説を入れての演奏で非常にわかりやすい。オーケストラのみの演奏も、「誰でも知っている耳馴染みのよいポップス化したナンバー」で、『火の鳥』『カルメン』『展覧会の絵』『泥棒かささぎ』『アルビーニのアダージョ』なぜか『レイダースのマーチ』なども演奏。選曲にちょっとプログレ・マニア感を感じさせる。『展覧会の絵』はELPのアレンジそのまんまで、ハモンド・オルガンの音色のキーボードがフューチャーされている徹底ぶり。しかし、その他は全く脈絡なしで、マイクが出てなければ凄く微妙な内容。

25分の休憩を挟み、3時間半に渡って繰り広げられたこのイベントの内容はあまりにも凄まじいもので、ジャーマン・ロックやテクノを聴いて想像するドイツの音楽シーンから一番離れたところに位置していて、あまりの節操のなさに愕然とした。普通のポップス好きの普通のドイツ人の為の音楽イベントという感じでオペラ、クラシック、ロックン・ロール、ニュー・ウェーブと何が演奏されても、とにかくお客は盛り上がりまくり、踊り、手拍子をして歌いまくっていた。ヨハン・シュトラウスのワルツ・メドレーでは、数百人の男女が通路でワルツを踊りだしてしまい、あまりの唐突さに「仕込みじゃないか」と思う程であった。

さて、マイク・オールドフィールドに焦点を絞ってレポートすると、演奏曲目は以下のとおり。時間は前半15分、後半15分といったところ。
第1部
1. Tubular Bells (抜粋)
2. Ommadawn (抜粋)

第2部
1. Moonlight Shadow (Vocal : Miriam Stockley)
2. To France (Vocal : Miriam Stockley)
3. Shadow on the Wall (Vocal : John Miles)

今回の目玉はExposedツアーを彷彿とさせるフル・オーケストラ+約40人編成のコーラス隊+エレクトリック・バンドをバックに従えての演奏で、チューブラ・ベルス、オマドーンが抜粋とはいえ、この規模で演奏されるのは本当に稀な機会である。

第1部は開始後45分あたりで登場、ピアニストがあのイントロを奏でて"Tubular Bells"が始まり、会場は大歓声に包まれた。マイクはベースをプレイしながら登場、エレクトリック・ギターのパートはローリー・ワイズフィールドがプレイしていた。マイクはその後のファズ・ギターのソロからエレクトリック・ギターに持ち替えて演奏。内容は導入部とエンディングを強引に繋げて7分ほどにしたもの。やはりオーケストラ入りだと迫力が違う。バックのピンク・フロイドのステージ風の円形スクリーンにはチューブラベルズのロゴが写っていた。続いての"Ommadawn"はコーラス隊も加わって、オリジナルに匹敵する素晴らしい演奏だった。マイクはアコースティックギター→エレクトリックギターと持ち替え、これも導入部からエンディングに繋げたもの。圧倒的だった。
しかし、その後に出てチコ・アンド・ジプシーズによるジプシー・キングス・メドレー(ジョヴィ・ジョバや「医者も手がすきゃたまんねーなーbyソラ耳アワー」)に盛り上がりを全部さらわれてしまったのはちょっと無念。

第2部は50分を過ぎたあたりで登場、Art In Heavenでもボーカルを担当したアディエマスのボーカリスト、ミリアム・ストックレイが歌うムーン・ライト・シャドーは完璧な美しさで、会場はペンライトの明かり(ロビーでタダで配っていた)でいっぱいになった。

続いて"To France"のイントロが鳴った時、不意を突かれて涙が溢れてしまった。この曲が生で聴けるとは思っていなかったのだ。これが聴けるというなら、莫大な飛行機代がかかろうが、イベント自体がヘンなノリであろうが、すべてチャラだ。この1曲の為にドイツまで来た元は完全に取れた。私の最愛の曲。ミリアムともう1人の女性ボーカリストが一緒に歌い、間奏部では数人の女性コーラスが舞台袖でダンスを披露。マイクは最初はアコースティック・ギター、終盤エレクトリック・ギターに持ち替えていた。

終了後にマイクがダンケシェーンとドイツ語で感謝の言葉を述べ、ミリアム・ストックレイを紹介し、さらにジョン・マイルズを紹介して彼が歌う"Shadow On The Wall"が始まった。99年ツアーのボーカリスト、ペプシちゃんのヴァージョンも好きだが、今回のジョン・マイルズのワイルドでしわがれた声がより本来の曲調にマッチしていると思った。観客も手拍子で盛り上がりまくる。重厚なオーケストラのアレンジも完璧で、ギター・ソロを盛り立てている感じ。

あっという間にマイクの出番は終了し、その後はオーケストラがエルガーの『威風堂々』を演奏。なぜか2万人近くの観客全てが起立して、一緒に歌いだすのにはびっくりした。この曲はいつからドイツの第二国歌になったんだ!?と思った程。これもお約束なのか?なんか紅白歌合戦のラストの『蛍の光』のノリ。

カーテンコールで主要出演者が紹介とともに花束を持って再登場し、会場は最高潮に盛り上がる。そしてなぜか全員で歌うのは『イエロー・サブマリン』。なぜ?どうして?と考えてもわからない、脈絡のないエンディング。

とりあえず、ドイツのポップス好きマジョリティーの『本音』が見られたのは貴重な経験だったし、OMDが見られたのも最高だった。そして王道の選曲でマイクの主要作5曲が最高の演奏形態で聴けたというのは、二度とないかもしれないチャンスだったといえよう。

これをウォーミング・アップとして、来年は本格的なツアー活動復帰を望みたいものである。

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2006/12/10

007 カジノ・ロワイヤル

Casinoroyale01キャスティングやボンド誕生を描くという内容で、事前より古くからのファンからは非難轟々だった21作目、『カジノ・ロワイヤル』を見た。イアン・フレミング原作の第1作目の映画化で、1967年に一度別会社のコロンビアが映画化しているが、これは原作からは名前を借りただけのパロディ作品(小学校の時テレビで放送されて初めて見たが、これはこれでハチャメチャなところが好きな映画である。私のバート・バカラックおよびウディ・アレン初体験でもあった)。今回コロンビアを買収したソニーが、イオン・プロの所属したユナイテッド・アーティストを買収したMGMを買収して(超ややこしい)版権がクリアになり、映画化に至った。

まず非難を承知で全てをリセットして1からやり直すという大英断を勇気を持って実行したイオン・プロのバーバラ・ブロッコリ&マイケル・ウィルソンに拍手を送りたい。ブロスナンを降板させ、ダニエル・クレイグを新ボンドに抜擢した時点で、これ以外の展開と脚本で話を進めていたら、誰も満足させることのできないマンネリ・シリーズの煤払い的な作品にしかならなかったであろう。本作は前20作とは独立したものではあるが、比較したとしても『女王陛下の007』に匹敵する最高傑作と個人的には思える。

もはや40年以上続くシリーズの時間軸を考えるのはナンセンスで、せいぜい7作目の『ダイヤモンドは永遠に』と、ロジャー・ムーア・ボンドがブロフェルドに殺された妻のトレーシーの墓参りをする12作目の『ユア・アイズ・オンリー』までが限界だった。サザエさんや水戸黄門の域から逃れるには「今までのはなかったと」にして、時間軸をリセットし、最初から作るしかなかったのだろう。

その偉大なるマンネリを愛するボンド・マニアを満足させる登場人物であるマネペニーもQも(ついでにいえば幕僚主任ビル・ターナーも)出てこず、お約束の新兵器類も登場しない。完全に初心に戻ろうというのだ。しかし、原作どおりCIAのフィリックス・レイターは、ボンドと初対面という形で登場する(黒人になっているけど)。だがMが前4作を演じたジュディ・デンチであるというキャスティングが、いささか混乱を招いているのも事実だ。

リセットされたとはいえ、イオン・プロの伝統的な作風は音楽、美術、セット、ロケーションに至るまでそのまま受け継がれている。(製作者ケヴィン・マクローリによる版権問題で別会社で作られた『サンダーボール作戦』のリメイク、『ネバー・セイ・ネバー・アゲイン』にはこの空気をマネしようとしてしきれていない部分が大きかった。)

10代前半のうちにイアン・フレミングの原作は井上一夫の邦訳で全作品読破してしまった原作派だったので、時代考証を除けば原作にかなり忠実な本作は、タイトルのみ拝借していた非現実的な『私を愛したスパイ』などより遥かに納得できる内容である。原作派を味方に付けるのは成功への重要な鍵である。もっとも、原作にほぼ完璧に忠実で、ハードコアなマニアの多くが最高傑作に挙げる6作目『女王陛下の007』は一般的な人気は無く、興行的には失敗しているのだが・・・(コネリー・ボンド時代は別格といえば別格なのだが、1作目から月ロケットを撃墜するという荒唐無稽なものだったし)。

原作への忠実を徹すれば、007に昇格したばかりのボンドの拳銃はベレッタで、車はベントレーでなければならない。Mはサー・マイルズ・メサーヴィ海軍中将でなければならないはずであるが、アップ・トゥー・デートされて新たに誕生したことになったボンドは最初から最新型のワルサーを使い、アストンマーティンの未来モデルに乗る。Mも女性である。これは興行的に成功させる為の必須条件だっただろう。

少しだけ残念な部分は、007がもはや「少年のカッコイイ大人への憧れを夢見させてくれるファンタジー」ではなくなってしまったことである。かつて秘密兵器やボンドカーのミニカーなど007関係の子供向けオモチャが世界中に溢れていたことがそれを証明していた。小学生低学年で日曜洋画劇場で初めて放送された『007ゴールドフィンガー』を見た時の衝撃は、その後の全人生に限りなく影響を与えてしまった。そういう人が世界中にゴマンといるはずで、007とは少年の夢であり、現実に疲れた中年の逃避行であり、成金の贅沢趣味の手本であった。今回からはその最初の部分が抜け落ちてしまい、リアルでユーモアのない未熟ながらも本物の「男であり大人の」ボンドを描いている。クレイグはぴったりとその役にハマり、これが本作品を成功に導いたのだ。

このことは大量の女性ファン獲得に繋がるだろうというのも事実。ラブ・ロマンスとしても完璧。ボンドガール=エヴァ・グリーンも個人的には歴代最高の美しさと感じた。ブロスナン時代はボンドガールがダメだった・・・。

クリス・コーネルの歌うテーマ曲も、トム・ジョーンズの『サンダーボール作戦』以来の男気溢れるもの(デュラン・デュランやA-HAにそれは無かった)。そしてタイトル・バックからは伝統的な女性のシルエットが消えている。


2chにも書いたが、あの伝統的なガンバレルが、ボンドの最初の殺しのシーンだったというのは完璧なアイデア。だが、便所で射殺だったとは・・・。これから過去20作のオープニングを見る度に「これは便所で撃ってるんだなー」と萎え萎えな気分になりそう。

とりあえず2回見たが、あと2回は見に行く予定。

P.S.
今年劇場で見た映画ではベスト3に入る、クレイグ出演の『ジャケット』のエンディング・テーマ曲が、本作の作曲者デヴィッド・アーノルドが編曲し、イギー・ポップがカバーした『女王陛下の007』の編入歌『愛はすべてを終えて』だったのは、奇跡的な偶然。

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2006/12/08

リシャール・ピナス・バンド 大阪・名古屋公演

Pinhas01_2

フランスのRichard Pinhas Bandのライブを12月3日に大阪Shangri-La, 翌日4日に名古屋Day Tripで見た。メンバーは元Heldonのギタリスト、リシャール・ピナス、ドラム担当で現MAGMAのボーカリストのアントワーヌ・パガノッティ、エレクトロニクス担当のジェローム・シュミットの3人。

エルドンは高校生の時からよく聴いていたバンドで、リシャール・ピナスのソロ・アルバム"Iceland"は荒涼とした雰囲気が素晴らしくて擦り切れる程聴いた大好きなアルバムだった。大学の時やってたMAGMAのコピーバンドで、オリジナルもやろうということになって、"STAND BY"そっくりの『L丼』という曲を作ったりもした。

大阪は所用の為、共演バンドは浪漫座別館の後半あたりからしか見られなかったが、20年前に見たページェントの曲とかもやっていて、懐かしかった。なぜかベリー・ダンサーが2人踊っていて、それを見ていたピナス・バンド全員に大いにウケていた。しかし、この脈絡のなさは凄い。ピナス・バンドが始まると、浪漫座目当てとおぼしき人達が次々と帰っていくのが何とも・・・。

ピナス・バンドはステージ上手に長い机を縦向けに配置し、右側にピナス、左側にジェロームが座り、中央奥のドラムセットにアントワーヌが座って、下手には何もない状態という変わった感じ。ジェロームはパソコンでシーケンスやループされたエフェクト音を出していて、謎の巨大エフェクターを繋いだフリッパートロニクス的サウンドを出すピナスのギター音と絡み合いつつ、独特の混沌としたサウンドを醸し出していた。徐々にフリーキーなアントワーヌのドラムが絡んでいき、エルドンを彷彿させるサウンドが完成されていく。特に切れ目がなく1時間強この状態で演奏が続き、バックのスクリーンにカットバックされたようなエフェクト映像が映し出されていた。1時間を過ぎたあたりであっけなく終わってアンコールはなし。

翌日の名古屋DAY TRIPでのライブは演奏やサウンドが格段に向上した感じで、ギターとシーケンサーの音ツブもくっきりと識別できたと思う。オールスタンディングで客のノリも良くて、アンコールにも応じてくれた。共演のG-Fighter, Free Loveもピナスのサウンド系統によく合ったいいバンドだった。

素晴らしいライブだったが、私には楽しんで見ている余裕はほとんど無かった。ステージ袖で通訳のFさんや主催者で共演バンドのFree LoveのギタリストShivaさんらとスタンバイして、メンバーからのモニターなどに対する要求にすぐに応えて、それを伝える為にミキシング・コンソールとの間を行ったり来たり繰り返していたから。

今回は半年前に名古屋の知人(Free Loveのベーシストの愛タツヤさん)からの依頼があり、来日の決まったピナス・バンド一行を大阪公演の翌日に名古屋まで引率するアッテンダント・スタッフとして仕事(ほぼボランティア)させてもらうことになって、名古屋公演の日は終日メンバーと行動を共にしていたのであった。

大阪スタッフの皆様と朝ホテルでメンバーをピックアップ→新大阪→名古屋へ新幹線で移動→Shivaさんら名古屋スタッフの皆様と合流し、ホテルにチェックイン→食事→リハーサル→ホテルへ送迎→本番→打ち上げ→ホテルに送り届け。とずっと一緒にいるうちにかなり打ち解けてきた。3人とも紳士的で気さくな人達で、本当にいい雰囲気で交流できた。

しかしなぜかサウンド・チェック時のメンバーとミキサー&PAのスタッフさんとの間の通訳を、名古屋の通訳スタッフのFさんと一緒にやることになってしまった。この時だけは妥協のないプロの要求が飛び交って、ピリピリした空気がずっと漂っていた。30分程のサウンド・チェックで緊張のあまり倒れそうな位疲れてしまったが、ピナスのギター・サウンドの秘密を間近で体験することができたのは何物にも換え難い貴重な経験だった。

本番が無事終了すると、風邪をひいていたピナスはすぐにホテルに戻りたいといったので、観客で来ていた古い友人の車で送ってもらい、そこでやっとどれだけファンであるかということを伝えたり、アルバムにサインを貰ったりすることができたのだった。

ピナスを送り届けて別れの挨拶をすると、会場にタクシーで戻って出演者やスタッフの皆様と遅くまで打ち上げに参加できて、ほっと一息つけた感じ。ジェロームもアントワーヌも心から楽しんでいたようで本当に良かった。全てのスタッフの皆様に感謝したいです。

名古屋駅について間もなくのこと。ピナスが「ちょっとiPod買ってくる」と言って1人で駅構内にあるソフマップに行き、慌ててジェロームと後を追うと、もう目処をつけていたとみられるiPod nanoを速攻で買い、税金還付までしてもらっていた。フランスで買うより3割程安いとのこと。その行動力にパリジャン魂を感じてしまった。やりたいときにやりたいことをやる人だな~と。

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2006/12/07

ポーキュパイン・ツリー & ロバート・フリップ大阪公演

Deadwing01Porcupine Treeの大阪公演を11月28日にZepp Osakaで見た。ゲストはRobert Fripp
フリップを見るはキング・クリムゾンや別プロジェクトを合わせると22回目だが、純粋なソロ・ステージは初めて。開演時間2分前にステージに登場、舞台の中央と両端で深々と頭を下げて、中央の椅子に座る。フリップがこんなお辞儀をしたのを見るのは初めてで、ちょっと驚いた。19時丁度にPAからBGMが鳴っているうちにギターを弾き始める。内容は予想していたとおりのサウンドスケープ。フリッパートロニクスから初まったこの系統のソロ・パフォーマンスも最先端のエフェクトで完成の域に達しつつあるようだ。一生のうちに1度はソロで見たかったので感動。Windows95の起動音を担当したBrian Enoに続き、Windows Vistaの起動音を担当したことでFrippは音楽業界にとらわれない世界的な知名度を上げることになるだろう。演奏は30分ほどで終了し、ループ・サウンドが残るうちにBGMが鳴り始めた。これも計画に入っているのだろう。

20分程の休憩を挟んで、ポーキュパイン・ツリーの登場。7月のウドー・ミュージック・フェスティバルで見た時は、裏で同時にアリス・イン・チェインズが演奏していた為(というか根本的に動員数が悲惨な状態だった)、演奏開始時の観客はなんと25人程で愕然としたのだが、今回は250人程は来ていたので、ちょっと安心できた。

内容は最新のライブDVD"Arriving somewhere..."に準じた内容で、バックに抽象的なイメージ・ビデオを流しながらの演奏。こういう形態はもう標準になっているようで、今年見ただけでもJon Anderson, Tool, Metallica, Steve Jansen, Sparksがビデオと同期したライブを展開していた。 演奏もライブ・バンドとしての実力を完全発揮した高度で抑揚のある内容だった。観客も大いに盛り上がって、本人達も満足していたようだ。アンコールのTrainsでは総立ちになり、非常にいい雰囲気で終了。

このバンド自体リーダーのSteven Wilsonの溢れ出ることを抑えられない程の才能のごく一部なのかもしれないが、フリップやキャラヴァンのメンバーなど、プログレの玄人ミュージシャンからも評価が高い彼らなので、できればもっとメタル・ファンとかにもアプローチすれば、より多くのファンを獲得できるのではないだろうか。

1.Blackest Eyes
2.Sound Of Muzak
3.Hate Song
4.Lazarus
5.The Beast
6.Open Car
7.Buying New Soul
8.Mother And Child Devided
9.Arriving Somewhere But Not Here
10.Start Of Something Beautiful
11.Halo
encore
12.Train

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