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2007年1月

2007/01/31

Terry Bozzio / Out Trio 大阪公演

Terry01Terry02Terry Bozzioがドラムを担当するOut Trioの大阪公演を1月24日に心斎橋のBIGCATで見た。1998年頃予定されたTony Levin, Steve Stevensとのプロジェクト、BLSでの来日公演がキャンセルとなってしまったので、前回の来日は1989年のJeff Beckのバックとして。その時はBad English, Steve Lukather,Chuck Berryなどとの共演フェスティヴァルでの出演で、8月10日の大阪城ホールでの公演を見ている。

ベックの時は70分強のステージ中ずっとドラム・ソロをしていたといった感じで、まさに雷神。さすが手の皮が剥けないように手袋をして、ペダルのキックバックで脛を痛めないように甲冑を付けていただけのことはあった。

今回はAlex MachacekをリーダーとするOut Trioのメンバーとしての来日で、ベースはテリーとの付き合いは長いというDoug Lunn。凄いドラムセットは船で送った模様。通常の基本セットからかなり数を減らしたようだが、それでもこの物量。これほどの物量を見たのは黒田亜樹&神田佳子のELPカバー・ライブ以来。

会場に入ると、ステージ前でドラムセットを携帯カメラで撮る人が続出で、すでに盛り上がりまくっている。いい感じ。それを許す主催者の心意気も素晴らしい。ライブ前にアナウンスされた前説も好感のあるものだった。

久々に見るテリー・ボジオはやはり圧倒的で、世界最高峰のテクニックをすぐ目の前で見られる感動に打ちのめされた。ライブDVDでもチェック済みだったが、Alex Machacekはアラン・ホールズワース・タイプのギタリストで曲はストイックな面とテクニカルな面が程よくミックスされていてカッコイイ。テリーも全開テクニカル・プレイにこだわらずに思ったよりストイックに攻めてくる。最近はMetropole OrchestraTosca Stringsとやった現代音楽的なアプローチも深くプレイに浸透しており、パーカショニストとしての本領も発揮しているようだ。

2部構成で休憩が入り、凄い!と友人達と盛り上がる。後半はラスト曲でギターの弦が切れるというハプニングがあったが、替えのギターは用意せずに、その場で弦を張り替える余裕を見せていた。ちょっとだけFrank Zappaの"Inca Roads"をやってくれたのも嬉しかった。終演後はサイン会があったのだが、仕事の時間となってしまい、友達夫婦にサイン用のCDを託して泣く泣く退出。その後メールでしっかりサインは貰えたけど、和気藹々としていてあの場にいられなかったのは残念だったとのレポート。無念。

テリーといい、昨年見たスティーヴ・ヴァイやヴィニー・カリウタといい、フランク・ザッパ門下生が今も最前線でがんばっているのが嬉しい。ザッパの門下生は「笑ってしまうしかないような極端なスーパー・テクニック」を持ち合わせている面で共通しているが、テリーはその最たる例で、その凄まじい物量のドラム・セットが全てを物語っている。チェスター・トンプソン、ビニー・カリウタ、チャド・ワッカーマンなど他のザッパ門下生のドラム・プレイはジェネシスやジェフ・ベックやアラン・ホールズワースのバックで見ているが、テリーの手数はその中でも群を抜いており、バッキングではないリード・ドラムとしての派手なプレイを堪能するのにはもってこいのキャラクターである。しかし他の同系列ドラマーとは違って、テリーにはそれだけの物量の必然性を証明し、聴衆を納得させるだけの小手先だけではない確実なテクニックがあり、何よりザッパで培われた音楽的品格があると思う。

え、Missing Personsは品格あったかって。それは・・・。

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2007/01/24

Queenのミュージカル、We Will Rock You

Queen01Queen02Queen03ふと思い立ってミュージカル"We Will Rock You"を1月19日梅田芸術劇場で見た(マチネのほう)。年上の年季の入ったロック友達複数が一昨年の東京公演を見て絶賛していたので、何か琴線に触れるものがあるのかと。

本物のQueenはいつでも見られると思っているうちにフレディが没して、生では遂に見る機会がなかった。しかしブライアン・メイのライブは2回見ている。
オリジナル・アルバムは一応ファーストからフレディ没後の"Made in Heaven"まで全部揃えているので、ある程度のファンである自覚はある。大ファンになってから初めてリリースされた78年の"Jazz"は個人的にとても思い入れの深いアルバムで、本当に好きなのはファーストからこの"Jazz"まで。80年代以降ははっきりいって、あまり興味がない。

一番安い当日券を買おうと売り場に行くと、その前で自分より年上と見られる婦人が「チケット買われるんですが、これ余っているんであげます。2階席だけど。」とチケットを手渡し、さっさと立ち去って行ったのでびっくり。後ろからお礼の声をかけるのがやっとだった。実際40代後半~50台の女性客が大半を占めていたような気がする。

歌のレベルは高い。しかしまるでStyxの"Kilroy Was Here"のパクリやんか!とつっこみたくなるような稚拙なストーリーで、アルゴ・ミュージカル南少がやって丁度いいような内容。実際、南少のファースト・ビデオは音楽が禁止された世界で反乱して自由に歌い踊るというドラマで構成されている。どこにでもありがちな設定なのだ。

気恥ずかしくなるようなストーリーはこじつけにすぎず、実際クイーンのカバー・ミュージカルに徹して、ストーリーなど無しにしたほうがマシだったかもしれない。アクターの歌は完璧だし、生演奏は8人編成のバンドでかなり忠実に再現していてさすがに上手かった。

ポール・ロジャースと組んでツアーをやったブライアン・メイ&ロジャー・テイラー(頑としてクイーンとは呼ばない)のレパートリーも、このミュージカルも、個人的に一番好きな初期の実験的な部分が欠落していて、80年代以降のポップな曲が中心となっていた。大好きなセカンドのラスト曲『輝ける七つの海』をやってくれたのが救い(昔、アイドルのribbonが劇団新感線とやった芝居『TIMESLIP黄金丸』でもカバーしていたことを思い出した)。しかし、現クイーンもどきといい、今回のミュージカルといい、ファーストの1曲目『炎のロックンロール』をやらんかい!と言いたい。ミュージカル受けする無難な設定で無難な選曲はちょっと退屈。

ミュージカルを見るのは久々だが、実は過去50~60回は見ているし、その観点で見れば今回のは及第点というところ。

敵側のおっちゃんとおばちゃんの役の人がめちゃくちゃ良くて、これがミュージカル的な要素の救いとなっていた。こちらの二人が確実に主役。味方側の若者カップルもダブルキャストという話だが、まずまずの好演。

ミュージカル自体は、シャイな日本人でさえラストまでにはスタンディングで大いに盛り上がったし、フレディの残した遺産をこういう形で続けていくのは大賛成なので、とりあえずは世界中で果てしなく歌い続けてほしいと思った。

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2007/01/03

結婚できない男 DVD到着

Kekkon01_1Kekkon02元旦夜に注文した「結婚できない男」のDVDが早くも到着。HMV偉い
ちゃんと、初回特典のオリジナル・ケンちゃんストラップも付いていて嬉しい。

前回書いたとおり、年末に録画した第4話~12話をちょうど2回づつ見終わったところなので、ベストタイミングでした。
未見の第1回~第3回をすかさず見る。面白い。4話以降の会話の断片から想像していた話などが見られて楽しかった。

桑野が建築家になったのが、高校生の時見たブレードランナーのタイレル社のビルディングの美しさに魅せられたからという設定が嬉しい。ダグラス・トランブルとかシド・ミードのファンだったのだ。今40歳で高校生の時というから、82年の初公開時に見たことになる。偉い。客が入らず2週間で打ち切られたので私みたいにブート・ビデオで初見の人は多かったはずなのに(オフィシャルで出てから数えられない位見ているけど)。

蛇足ながら、先月スタッフをやったリシャール・ピナス一行が、大阪の公演場所近くにあった梅田スカイ・ビルが美しかったという話をしていたので、ブレードランナーやシド・ミードの話をしたら、異常に盛り上がった瞬間があった(特にアントワーヌ・パガノッティ)。

通して見ると、第6話の「お好み焼き」の焼き方薀蓄は素晴らしい。バグ犬ケンちゃんとの愛がみちるにバレた時は大爆笑。コンビニ、レストラン、レンタル・ビデオ屋の店員との毎回の短いエピソードも効果的。富豪建築家金田とのライバル意識は桑野の一方的な妄想で、実はちょっとイイ奴だったという結末も良い。早坂先生は見れば見る程素晴らしい。あと、よくある救急車の到着シーンは全て使い回しみたい。

特典映像も盛り沢山で嬉しい。クランクアップ映像はどんな番組や映画でもそうだが感動的。

至福の三が日でした。

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2007/01/01

結婚できない男

Kekkon01本放送はなぜか見逃していたのだが、年末に集中再放送をやっていたのを4回目から録画して、元旦に一気見。結果、2006年のベスト・ドラマでした。

阿部寛が主演のドラマに外れなしという感じだが、これはその中でも最高傑作。脚本も演出も完璧。コメディなのに物語が淡々と進行する雰囲気が素晴らしい。

国仲涼子はちゅらさんよりさらにキュート。最終回はけなげなところにホロリとさせられた。犬のKENちゃんと阿部との三角関係にも爆笑させられた。

脇役の三浦理恵子(CoCoの頃、20回以上見に行った)もいい味を出していて、立派な役者になったもんだ。

夏川結衣にはマジ惚れてしまいました。

DVDも出たようで、買ってしまうかも・・・。

結婚できない男オフィシャル・サイト
http://www.ktv.co.jp/shinsuke/


追記
DVD結局HMVのサイトで買ってしまいました。24時間以内に発送だったので・・・。
こういうのは勢いで買わないと、「すいか」のDVDのように買うのに2年も迷ってしまうし・・・。

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2006年に見たライブ総決算

2006年に見たライブはおおむね以下のとおり

Damo Suzuki / 大阪BRIDGE 03.15
Jon Anderson / 心斎橋クラブ・クアトロ 04.21
UDO MUSIC FESTIVAL / 泉大津フェニックス 07.22
Tribe Of Gypsies
Porcupine Tree
Paul Rodgers
Steve Vai
Kiss
UDO MUSIC FESTIVAL / 泉大津フェニックス 07.23
Ben Lee
The Pretenders
Doobie Brothers
Char
Jeff Beck
Ben Folds
Santana
SUMMER SONIC 06 OSAKA 08.12
Andrew W.K.
Tool
SUMMER SONIC 06 OSAKA 08.13
My Chemical Romance
少年ナイフ
Cardigans
Puffy Ami Yumi
Hoobastank
Muse
Scritti Politti
Metallica
Scritti Politti / 心斎橋クラブ・クアトロ 08.14
Asturias / 難波フラミンゴ・ジ・アルーシャ 09.03
4 MOONS' LIVE "Something Blue" / なんばHatch 09.27
Her Space Holiday
Steve Jansen
高橋幸宏
David Allen / 大阪BRIDGE 10.07
Cheap Trick / 大阪IMPホール 10.16
"P-hour 07 An experience of modern music" / 京大西部講堂 10.22
Watts Towers
Kahimi Karie
Spank Happy
Sparks
John Wetton Geoffrey Downes / 大阪ブルーノート 10.26
Lauren Harris / 大阪城ホール 10.30
Iron Maiden / 大阪城ホール 10.30
Steve Hackett / 大阪ブルーノート 11.27 (2stages)
Robert Fripp / ZEPP OSAKA 11.28
Porcupine Tree / ZEPP OSAKA 11.28
浪漫座別館 / 梅田SHANGRI-LA 12.03
Richard Pinhas Band / 梅田SHANGRI-LA 12.03
G-Fighter / 名古屋DAY TRIP 12.04
Free Love / 名古屋DAY TRIP 12.04
Richard Pinhas Band / 名古屋DAY TRIP 12.04
NOKIA NIGHT OF THE PROMS / KOELN ARENA, COLOGNE 12.15
Il Novecento
Tony Henry
Ike Turner
John Miles
Chico & The Gypsies
OMD
Mike Oldfield
Miriam Stockley
NOKIA NIGHT OF THE PROMS / KOELN ARENA, COLOGNE 12.16
Il Novecento
Tony Henry
Ike Turner
John Miles
Chico & The Gypsies
OMD
Mike Oldfield
Miriam Stockley

あと、知人友人のバンドとその共演バンドを何回か。
フェスティバル系は「見た」ものだけで、「通りすがりに見えた」ものは除外。
ベストを考えるのは難しいが、あえて5つ挙げれば
SPARKS
MIKE OLDFIELD
METALLICA
RICHARD PINHAS BAND
TOOL

あたりかなー。勿論ポーキュパイン・ツリー、プリテンダーズ、ドゥービー、スクリッティ・ポリッティ、OMDをやっと見られたのも最高だったし、何回も見ているミュージシャンも外れがなかった。しかしスパークスは完璧だった。圧倒的。ドイツ遠征した甲斐があったマイク・オールドフィールドも、スタッフをやったリシャール・ピナスも忘れられない経験だった。

スティーヴ・ヴァイ、ジェフ・ベック、サンタナ、スティーヴ・ハケット、ロバート・フリップ、リシャール・ピナス、マイク・オールドフィールドとスーパー・ギタリスト観戦にも恵まれたのも収穫。

来年は既にTerry Bozzio, Tool, Asia, Genesisのチケットがあって、それぞれ楽しみです。

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