Genesis Herning, Hamburg公演 part2
早朝にHerningを出発し、Hamburgまで列車内で友人と爆睡。中央駅近くのホテルにチェックインし、昼食をとりに出かけて、さらに17時まで爆睡。
起床して準備をととのえ、市電(Sバーン)で会場のAOL ARENAのあるStellingen駅に向かう。これは昨年のワールドカップで使われた場所なので、大勢の日本人の方も行かれただろう5万5千人収容のスタジアム。出発頃にポツポツと雨が降り始め、駅に到着すると土砂降りになっていた。駅は会場までの無料送迎バスを待つ人で人で溢れかえっていた。雨具を持っていなかったので濡れながら会場までの15分を歩く。なんとか会場に到着。
チケットをもぎってもらい中に入ると、入り口でCalling All Stationツアーの時にも配っていた、ツアーの生写真を通販するチラシを配っていた。前回と同じく、無料で1枚プレゼントしてくれるというやつ。ドイツ独自の企画の模様。
今回のチケットはアリーナではなく、ステージ向かって右側のスタンドの一番値段の高い席で、VIPエリアに隣接しており、VIP席(部屋の中から食事などしながらガラス窓越しに見る)のお客をエスコートする、美人制服スタッフが大勢待機していた。
雨の中がんばって最前エリアで待っている人達が可哀想になった。前日の疲労もあって、今日もここで2時間待ったら死んでいたかもしれない。幸運だった。
ロビーの売店でジェネシスのロゴ入りプラスチック・マグカップのビールが6ユーロで売っており、マグカップを返却すると2.5ユーロ返してくれるシステムだった。よく見ると3種類のカップがあり、それ欲しさに3杯ビールを飲んだ。安くてナイスなお土産ができて嬉しい。友達も同じく3杯飲んでパーフェクト収集。
ステージ横の円形ジャンボトロンでは、新しい2枚組ベスト盤"Turn It On Again, The Tour Edition"の宣伝や、今晩のステージが録音され、リリースされるmusic.comの宣伝をやっていた。今回のツアーは清々しくなるくらい商売に徹している。
雨のせいで開演は1時間15分遅れ、20時を過ぎてもまだ始まらない5万5千人収容の会場はほぼ満員。3時間以上ずぶ濡れになって待っている人の体力も限界に来た頃に、ようやく開演。屋根の部分と雨天もあって、会場は薄暗く、照明の効果も期待できそうだ。
セットリストはHerningと全く同じだが、演奏ミスが少なくなり、大分とこなれた様子。照明も雨天とスタジアムの屋根の部分で薄暗くなったせいで、オープンエアよりも遥かに効果を発揮していた。最前列ではわからなかったライティングが良く分かり、いい選択をしたと思った。両端の円形ヴィジョンは最前列では全く見えなかったので・・・。ジャンボトロンの映像も見やすくなっていた。
今回の"Behind The Lines"のオープニングは3人時代の勢いを象徴する曲で、これを選んで大正解だと思った。"Tune It On Again"の後、フィルがドイツ語で「シャイセレーゲン!(雨のくそったれ!)」と言って、大歓声が上がる。
"In The Cage"メドレーも大スタジアム遠方でも演出で映える曲である。大阪城ホールで遠方から見た時も、凄いなーと感心したのを思い出した。"I Know What I Like"での昔の映像とのタンバリン・プレイのシンクロはやはり大受けで、物凄い歓声が上がった。"Ripples"ではハンブルグの歓楽街の名所、レイパーバーンから来た女性が・・・とフィルが話を即興で作って、さらに観客を盛り上げる。ここでも素晴らしかった。
"Domino"5万5千人での掛け声合戦も遠くから見ると、めちゃめちゃサラウンド効果があって凄い。
本編はやはり"Los Endos"で終わったほうがいいが、あえてヒット曲で終わる構成で新鮮さを出したかったのかもしれない。"Carpet Crawlers"で終わるのも心憎いほどツボにはまった構成。
終演後、グッズ売り場で買い物。Tシャツが6,7種類あって、シンプルなデザインの黒と白を1枚づつ買った。本当は全部欲しかったけど、1枚30ユーロ(約5千円)の価格を見て、卒倒。ショックのあまり翌日下血。
Hamburgから発売開始になったプログラムも20ユーロと超ぼったくり価格で泣きそうだったが、買わない訳にもいかず購入。内容はなかなか良かった。超簡略化されたバイオグラフィーが情けなかったが。
他にはマグカップやキャップ、ピンバッヂ、ニセモノのバックステージパスなどが売られていた。
この内容ならあと2回位は見たかったが、日本の多くの熱心なジェネシス・ファンのほとんどが見られずにいる現状を見ると、すごく贅沢な旅であった。
17日のPeger GabrielのMainz公演に続く。
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コメント
こんにちは。こちらにもトラックバックさせていただきました。
大雨のハンブルグ公演のレポート、わくわくしながら読みました。こういうレポートがあると、動画サイトの動画を見ても、立体感がさらに増していくので、とてもうれしいです。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: Holy Knebworth | 2007/07/01 21:08
>Holy Knebworthさん
またまた、ありがとうございます。書いた甲斐がありました。
ハンブルグは遠方からライティングや舞台装置を堪能できたのでよかったです。演奏もだいぶんこなれていました。雨も終盤には止んでいたみたいです。ドミノの掛け声合戦で、ドイツの観客の熱狂度がよくわかりました。物凄い歓声だったので。
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。
投稿: tangerine | 2007/07/03 00:19
tangerineさん、こんばんは!
遅ればせながら、ハンブルク公演の様子、楽しく読ませていただきました。ドイツも熱狂的なファンが多い国で、悪天候にも拘らずすごく盛り上がったみたいですね。
プラスチックカップ、他会場でもビール買ったらもらえるのかなあと思っていたんですが、ベルンもパリもビールは普通の透明プラスチックのカップに入っていて、ジェネシスのロゴ入りカップは、3カップセットで箱に入って売店で売られていました。同じ物なのに、ビールが入って売られていたほうが、購買欲をそそられていたような気がしました(笑)
投稿: どろみ☆ | 2007/07/10 07:12
どろみ☆さんどうもです。
パリ公演も盛り上がったようで、レポート楽しく読まさせていただきました。カップはまとめて売っているんですね。ドイツ限定のグッズかと思ってました。
ドイツは前ツアーでも見ましたが、熱狂的ですね。やはりジェネシスは別格のようです。
2回以上見るときは、ある程度の時間をおいて見たほうが、演奏の変革が分かっておもしろいでしょうねー。
できればツアーの後半にも見てみたいものです。
投稿: tangerine | 2007/07/11 09:59