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2007年7月

2007/07/27

デヴィッド・リンチ 『インランド・エンパイア』

Inland01デヴィッド・リンチ監督の待望の新作『インランド・エンパイア(Inland Empire)』が公開され、梅田ガーデン・シネマにおいて、1日おいて2度観賞。劇場前に特設コーナーが設けられるほどの力の入れようだが、両回とも4~5人の観客が脱落して途中退場し、2回目の時は約2名がイビキをかいて寝ていた。

あえていえば「ホラー映画」のジャンルに挙げてもいいかも。個人的には、ここ数十年で見たどのホラー映画よりも恐怖した。クローズアップの多用と現代音楽と不協和音のノイズに満ちた音響が、 約3時間悪夢のフラグメントを紡いでいく。

最初見た時は、あの『マルホランド・ドライブ』が明快な普通のドラマに見えるほど入り組んでいて、お手上げ状態だったのだが、2度目はかなり世界観を噛み砕くことができた。

リンチのファンは、新作を壮大なイベントとして楽しむことができるだろう。フェリーニの映画が「映画」ではなくて「フェリーニ・ショー」と呼ばれたように、リンチの作品は映画であって、映画でなく、唯一無二のリンチ・ショーなのだ。本人曰く「ビッグ・フィッシュを釣り上げた成果」。

Inland02しかし大枚叩いて「映画」を見に来た普通の人は、『マルホランド・ドライブ』のパイロット版を見たABC上層部のように戸惑い、怒るだろう。怒りのあまり椅子を蹴り上げて出ていった人もいた。終了後、深い失望をあらわにしていた老夫婦もいた。まっとうな意見だ。しかし、この訳のわからない映像と音響のノイズの嵐にどっぷりハマる少数の人も確かに存在するだろう。

リンチは「映画」よりも「TVシリーズ」に固執する。「結末」を考えずに、自分でも結末を知らない様々な無理無謀な「複線」を貼って、物語を混乱させることが楽しいからだ。リアルタイムで見ていた『ツイン・ピークス』が終盤、それまで一生懸命見ていた視聴者をないがしろにして、まったく別の次元の物語に脱皮し豹変したことがこれを証明している。前作『マルホランド・ドライブ』も、そのようなTVシリーズを目指したが、お倉入りとなり、仏映画会社が映画として配給するにあたって、追加収録で無理にでも結末を作る必要性に迫られた。そしてそれは、ある日ふと湧き上がってきて、奇跡的に完璧なオチをつけてくれた。

今回の『インランド・エンパイア』は、ろくな脚本が存在せず、リンチは4年かかって、湧き上がったアイデアを好きな時に好きなだけコツコツと撮影していった。これを可能にしたのは、撮影に使ったSONY PD-150という、家庭用ビデオカメラに毛が生えた程度のシロモノで、軽いし便利で経済的だが、やはり細部のピントが甘い。今回、「仕方ない」と思いつつも、ずっと映像の「キレ」の無さが気になった。

ハリウッド映画の撮影に入った女優と男優が、実はその作品が未完に終わったポーランド映画『47』のリメイクで、主演の2人が殺されているということを監督から聞かされ、それ以降女優は悪夢の迷宮へと吸い寄せられていく。

最初に出てくるテレビを見ながら泣いている女性が全ての事象のキーパーソンであることは明らかで、彼女の働きかけと、それを阻止しようとする力がローラ・ダーン演じる女優=主婦=娼婦を触媒として対決する。

ある複線のカギとなる「ウサギ人間たち」と「ポーランド」。これが実にリンチしていて不気味。

裕木奈江は、ラスト近くにとってつけたような役柄で登場し、長回しの台詞を披露。エキストラのオーディションを受けて落ちて、それでも帰りのリンチい挨拶に行ったら、一目で役を得たとのはなし。うーむ実にリンチしてる。早稲田の学祭で1992年11月03日にやったライブを見られなかったのは未だに無念なところ。同じ頃、早稲田ではCoCoのメンバーや、キーウェスト・クラブ(中谷美紀のいたアイドル・ユニット)のライブを見ていたのに・・・。

最後の大団円的なダンス大会では、話の中でしか出てこなかったファントムの義足の妹や、裕木奈江の友人の金髪のウィグで猿を飼っているミコも登場。ついでにナターシャ・キンスキーも出てくるというサービスぶり。

映画館で噂のリンチ・ブランドのコーヒーが限定で売られたらしいが、私が見に行った時はすでに完売し、パンフ以外のグッズではマウスパッドのみ販売されていた。豆がそのまま入っているらしく、どっちみちミルがないので、そのままでは飲めなかったのだが。

コーヒーは多数のリンチ映画で重要な小道具として登場し、今回も"It's all in the beans.... and I'm just full of beans"というシャレた台詞が登場する。

蛇足だが、個人的に幼少の頃、はじめてコーヒーという飲み物の存在を知ったのは、ウルトラセブン第43話『第三惑星の悪夢』においてである。機械人間に征服された惑星で、人間の女性秘書が入れたコーヒーを一口飲んだ機械上司が「ぬるい!砂糖も多い!」と、人間秘書を張り倒すシーン。これも悪夢の話だった。

コーヒーを含むリンチ論を楽しく読めるオヤジ本としては滝本誠氏の「コーヒーブレイク、ディヴィッド・リンチをいかが」が楽しめた。滝本氏はロバート・フリップのソロ・アルバム各種のライナーノーツがツボにハマって以来のファン。

炎天下の午後に冷房の効いた暗い映画館で見るのにピッタリの作品
この夏のマイ・イベントとして、あと数回は映画館に通い詰める予定。

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2007/07/25

Soft Machine Legacy 大阪公演

Legacy01Soft Machine Legacyの大阪公演を7月23日BIG CATで見た。昨年の川崎公演は見られなかったので、2003年の前身バンドSoftworksでの来日公演以来4年ぶり。
メンバーは
Hugh Hopper / Bass
John Marshall / Drums
John Etheridge / Guitar
Theo Travis / Sax, Flute

SoftworksからAllan Holdsworthが抜けて、ソフト・マシーン時代と同じく、"Softs"より加入した後任ギタリスト、ジョン・エサリッジが参加するという安直な展開となった。バンド名もソフト・マシーン・レガシーに変えて活動を続けるも、Elton Deanが2006年に亡くなり、後任にテオ・トラヴィスを加えて活動を続けていた。

直前にぴあにてチケットを買うも、整理券番号12番という驚愕の数字に焦ってしまった。全然売れていない模様。実は私も大阪公演のことをすっかり忘れていた。ちょっと宣伝が足りなさすぎじゃなかっただろうか。当日会場に行くも、テーブル席がのべ50ほどしか用意されておらず、動員の少なさを物語っていた。知人友人も3人ほど来ていて、最終的に40人強ほどにはなったけど、それにしても・・・。

前回のソフトワークスのライブは、あまり印象に残っていないものだった、友人曰く「プロ野球のOBリーグ」のようなユルいものだった。今回も演奏はリラックスしたものを予想していた。確かに全盛期のソフト・マシーンのテンションを期待するのは無理で、現状でのポジションは、楽曲の水準よりも、「かつての重鎮達が、現役でがんばっている」ことの貴重さが大部分を占めていることは否定できないだろう。それ以前にやはりキーボーディスト不在のソフト・マシーンはどうも違和感があった。

しかし演奏は年齢からは考えられないほどの熱い部分もあり、バンドとしてのまとまりも期待以上の出来で、以前見たソフトワークスよりも充実していたように思う。

ジョン・エサリッジは初めて生で見たが、アラン・ホールズワースよりもこのバンドにマッチしており、"Alive and Well"のライブ盤のような超絶な早弾きも健在。ジョン・マーシャルもあいかわらず手数が多いし、ドラム・ソロも熱かった。新加入のテオ・トラヴィスは、メロディアスで、フルートもプレイできるマルチぶりを発揮。

ヒュー・ホッパーはカンタベリー関係の最高峰というだけでなく、個人的にジャズ・ベーシストとしてもジャコ・パストリアスと同水準なくらい重要と思っているほどの存在。1音1音の重みが断然違う。ナチュラルな音色と、ファズをかけた歪んだ音色を交互に使い分けて観客を魅了する。95年のKramerの来日公演以来4度目の鑑賞だが、やはり格別だった。

ソフト・マシーン時代のナンバーも"As If", "Kings And Queens", "Chloe & The Pirates", アンコールに"Facelift"とサービスたっぷりにプレイしてくれた。"Facelift"は短縮されたヴァージョンだったが、ホッパーのあのベースのフレーズが生で聴けたので言うことはない。

Legacy02終了後はニュー・アルバム"Steam"のCD購入者にサイン会があり、握手もしてもらった。

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2007/07/22

コマンドー 2ちゃんねる実況

Komando20日、金曜ロードショーで1985年製作のアーノルド・シュワルツネッガー主演『コマンドー』を、2ちゃんねる実況と共に見た。2ちゃんねらーの間では、シュワちゃんが一番油が乗っていた頃の、ありえない強さと、 玄田哲章の名吹き替えによる「神セリフ」の連発で、神格化されており、映画実況スレッドご用達神映画として周知されている。どの映画の実況にも「コマンドー」のスレッドが立ち、「今日は休め!」「放してやった」などのパロディせりふを展開する異常事態になっている。昔なつかしい『ロッキー・ホラーショー」のように観客参加型のイベント映画となってしまっているのだ。

昨年に日曜洋画劇場で放送された時も、壮絶な書き込み合戦が展開されたが、今回も総数100スレッドを越える盛況ぶりに、根強い人気を感じた。すでにお馴染みのコマンドーAAも、名セリフのシーンと共に、怒涛の書き込みが繰り広げられ、同じAAが1スレッドに何百も書かれる状況は壮絶だった。

まあ、85年にリアルタイムで劇場で見た時も、ありえなさに笑いつつも、爽快感全開だったし、若い世代がこれにハマってしまうのもわかるような気がする。『ターミネーター』よりも、より肉体美にカタルシスを感じることができるのだ。

シュワちゃんが誘拐された娘を奪還しに、ひとり完全武装で、敵の島にカチ込みをかけるシーン以上のアドレナリン上昇率を私はまだ知らない。

「いったい何がはじまるんです?」

「第三次大戦だ!」

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   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄      ̄ ̄ ̄   ̄ ̄ ̄      ̄ ̄

こいよベネット! ト \   死ぬほど    /厄 放
           リ \  疲れてる  /日     し
今           ッ \∧∧∧∧/ だ      て 
日 羽のついたカヌー ク<   コ >わ  説     や
は              < 予 マ >    明      っ
休め!!   ロケットランチャー <    ン >    書  ポンコツ  た
    ──────────< 感 ド >──────────
第 軍放出品店  蒸  <    | >あ  口だけ達者な  手
三           気  <  !!! の>  れ       トーシロ 荷
次 この手に限る 抜 /∨∨∨∨\  は           物
世          き/ 筋肉モリモリ  \  嘘  教えて
界大戦 ターザン /  マッチョマンの変態 \  だ   頂戴!


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  |●●|(´∀` )  |⊇
    ̄⊂二二 )  ̄
       Y  人
    (( (_」 J  ))


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    (・L・).        |
   ◎(^ω^)ヽ     .|
   (3⊂∩∩ノ      .|
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    | ∪∪|        |   ( ̄\ ヽ  < 銃なんか捨てて  >
    |  ||  |.        |  / 7ヽ   /   < かかってこいよ! >
    (__)(__)       |  / ./  `ーi   < ベネット!!    >
               |  し'    ⌒i  /MMMMMMMMM\
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               (__)   (___)

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2007/07/12

songs+ 千野秀一、巻上公一、おおかた静流、倉地久美夫、bikemondo at BRIDGE

ピアニスト千野秀一が主催するsongs+を7月7日に新今宮BRIDGEで見た。共演はbikemondo(西崎美津子)、倉地久美夫巻上公一おおかた静流の3組。

Songs01_1Songs05会場のBRIDGEはわりと通っていたところなのだが、今月いっぱいで閉鎖が決まったらしく、寂しい。このイベントを教えてくれた友人と、BRIDGEのあるフェスティバルゲートで待ち合わせ。ジェットコースターももう止まっていて閑散とした雰囲気。繁盛しているのはスパワールドだけらしい。裏側の通天閣はあいかわらずにぎやか。

Songs02_1最初に千野氏が現代音楽風のソロを10分ほどプレイ。続いてbikemondが加わってアコースティックギターで歌を歌う。素朴だけど可愛さ爆発という感じ。曲間のギターのチューニングができず、ドラマーの青野忠彦氏に手伝ってもらっていたのが微笑ましかった。千野氏のピアノは共演中は思ったよりメロディアスで聴きやすい雰囲気。

続いて、倉地久美夫氏がギター&ボーカルで参加。倉地さんは1980年代前半に自主制作音楽レーベルのD.D.Recordsに参加していた頃から知っていた人で、同じオムニバス・レコードに参加したこともあった。20年以上前に友人主催の音楽イベントに一緒に出演したことがあって、その時うちに泊まって以来の再会。私のことを覚えていてくださっていて感激。出たばかりのアルバム『スーパーちとせ』より演奏。ギターはかなりのテクニックで、千野氏のピアノとの絶妙なキャッチボールをくりひろげつつ、熱唱していた。途中からアプライト・エレクトリック・ベースで稲田誠氏が参加。

休憩中に、食堂スペースで500円の汁ごはんを食べた。きのことパクチーが入っていて、めちゃくちゃ美味しかった。

Songs03_1Songs04_1最後に巻上公一おおかた静流との共演。なんか即興掛け合い漫才のようなやりとりが続いて、ピアノを合わせる感じ。ピアノの中の弦だけをかき鳴らしたり。千野氏は終盤で煮詰まったのか、呆れ果てたのか、たばこを吸いつつ休憩をとりつつ演奏。

巻上氏を見るのも、12,3年ぶり。ヒカシューも最近関西でライブをやっていたそうなのだが、情報不足で見られず。昔はヒカシューはライブあるごとに行きまくっていたのだが。ニュー・シングル『入念』と昨年出た新譜『転々』を購入して、『入念』ロゴ入り布製バッグをもらった。

最後に倉地氏を再び加えて4人で即興をやって終了。

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2007/07/05

かもめ食堂に行ってきました。

Kamome02Kamome03Kamome07昨年ヒットした、全編フィンランドロケの日本映画、「かもめ食堂」のロケ地として使われた、実際に営業している食堂Kahavila Suomi(カフェ・フィンランドという意味)に行ってきました。フィンランドは今回が初めてで、しかも翌日コペンハーゲンに移動するまでのたった24時間の滞在でしたが、小林聡美ファンの私としては、とりあえずここに行ってみたかったのでした。

最近は「地球の歩き方」にまで載っていて、日本人の観光名所となってしまっているようです。
日本出発の前日は「かもめ食堂」DVDの特典ディスクでメイキング映像の「猫と歩くヘルシンキ」を観賞し、観光スポットも予習。

関空発のフィンランド航空で6月12日の15時過ぎにヘルシンキに到着、事前に予約していたEUROHOSTELというユースホステルにチェックイン(他のホテルは全て満室という凄い事態だったので、ここがとれてラッキーでした。ひょっとして、前日のジェネシスのツアー初日の影響がある?)。EUROHOSTELはユースホステルですが、個室もあって、テレビ付きの2人部屋を1人で予約できたので、わりとリラックスできました。

Kamome00Kamome12Kamome13その日はフェリーで15分の場所にあるユネスコ世界遺産のスオメンリンナ島を観光し、船上でかもめと戯れたりして過ごしました。映画でサチエさんが言っていたように、フィンランドのかもめは丸々とと太っていましたねー。

翌日無料サウナを浴びでからチェックアウト、中央駅のコインロッカーに荷物を預けて、駅前より、行き方を事前に調べたトラムT3に乗って、Kahavila Suomiに向かいました。
Kamome10Kamome11Kamome01_1下車駅は6駅目のViiskulma Femkanten。降りてすぐ右手の筋、Pursimiehenkatuを3分ほど歩いた左側にありました。下車駅からの曲がり角に中古レコード屋があるので、それが目印です。


Kamome04Kamome05通りを進んでいくと、本当にあった!ちょっと感動してしまいました。なんかおのぼりさん気分ですが・・・。正面のウィンドウにはしっかりと日本語で「かもめ食堂」の表示もあり、映画のポスターも貼られていました。写真などを撮って店内に入ります。中ではすでに中年の日本人カップルが食事をしており、ああやはり観光名所なんだなーと実感。

中に入ると、ダイニング・カウンターは映画のように正面ではなく、奥の左側にあって、内装は映画の時とは少し変わっていました。カウンターに行くと若い女性の店員が、「食事ですか?」と尋ねてくれました。なんか日本人観光客慣れしているようで、日本語のメニューも出してランチの解説をしてくれまして、魚定食を注文。サラダバイキング付きで飲み物は自家製ビールでした。値段は6.8ユーロ。

Kamome06基本的にセルフサービスのようで、欲しい飲み物(水は無料)やパンなどをトレイにとってから、食事を注文するシステムのよう。自家製ビールはピッチャーでガラスコップに自分で注いで買うシステムで、フルーティーでおいしかった。サラダバーは店の中央にあって、これも新鮮でした。

料理はできたやつを奥から老婦人がもってきてくれました。魚は白身とサケが混じったやつで、タルタル・ソースをつけて食べるのですが、美味でした。つけあわせのジャガイモもよく火が通っていたおいしかったです。

食事をしていると昼休みになったのか、次々と近所で働いている人達がやってきて、慣れた感じでトレイに欲しい飲み物やパンをとって、カウンターで注文をしていました。ほぼ満員になったところで、私は食事を終え、店員のおねーさんに、「とてもおいしかったです。ありがとう」と礼を言って店を出ました。

帰りに、前述の角のところにあった中古レコード屋をチェック。さしたる収穫はありませんでした・・・。

正直、もう1回くらい行きたかったです。フィンランドは物価が高いのが難点ですが、心地良かったので、またいつか冬にでもゆっくり行ってみたいです。

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2007/07/02

Secret Oyster 30年ぶりの再結成ライブ in Copenhagen

Secret04Secret09Secret0570年代に活動していたデンマークのプログレッシヴ・ロック・バンド、Secret Oysterの30年ぶりの再結成ライブを6月13日、コペンハーゲンのKulturhuset Valhalsgadeで見た。コペンハーゲンでデンマークのミュージシャンのライブを見るのはTim Christensenを2000年の12月に、Alrune Rodを2002年の12月に見て以来3回目。

6月13日に前日1泊したヘルシンキより16時過ぎに到着。14、15日とジェネシスを一緒に見るデンマーク人の友人が空港まで迎えに来てくれていた。5年ぶりに感動の対面をしてすぐ、今晩Secret Oysterの約30年ぶりの再結成ウォームアップ・ギグがあると、ネット情報をコピーしたものを渡してくれた。

友人は今晩子供の懇談会で学校に行かなければならないとのことで、何か私が楽しめそうなイベントがないかと見繕っておいてくれたようだ。何もなければコペンハーゲンでオジー・オズボーンとKORNのライブがあったので、それに行ってもいいかなとも思っていた。

Secretoyster3rd友人は興味がありそうなら、ぜひ行くことを勧めると言ったので、見てみることにする。不勉強で、このバンドのことは知らなかった。デンマークの老舗バンド、Burnin' Red Ivanhoeを母体とするジャズ・ロック系バンドで1973年~76年の間に4枚のアルバムをリリースしているとのこと。1975年のサードアルバム"Vidunderlige Kaelling"(米国リリース・タイトル"Astarte")のジャケット写真はプログレ雑誌などでよく見たことがあった。

今年のNEAR FESTにも直々に招待されてAllan Holdsworthらと一緒に出演するらしく、「歴史的再結成」として盛り上がっているようだ。
http://www.progressive-arts.net/index.asp?event=fusionfriday
http://www.nearfest.com/

中央駅近くのホテルにチェックインし、お土産の交換をした後、友人に会場行きのバスの番号と降りる停留所を教えてもらい、地図を片手にひとりでバスに乗り込んだ。中央駅近くのバス停から北東へ約40分の場所で降りる。バスの運転手に地図を見せたら大体の行き方を親切に教えてくれた。

Secret01Secret02Secret03会場のKulturhuset Valhalsgadeはすぐに見つかった。古い教室のような1室で、机と椅子を適度に並べただけの、にわか作りのスペース。教壇程度の高台に楽器を並べて、素朴なPAが置かれていた。窓は簡単にカーテンで塞いでいるだけで、外の明かりが射し込んで来る。ほとんどプライベート・ギグのような雰囲気。入場料はは80クローネ(約1760円)。

受付で日本から来たところで、友達が今日のライブを推薦してくれたことを言うと、歓迎してくれた。ビールを買って座りながら待つ。観客は約80人位。20時になってバンドが登場。この日を待ち望んでいた熱狂的なファンが歓声を上げた。ゆったりと演奏が始まる。

今回の再結成は以下のラインナップで、キーボードは新しいメンバーらしい(ベースも?)。
Claus Boling - Guitar
Karsten Vogel - Sax, Keyboards
Ole Streenberg - Drums
Daniel Fridell - Keyboards
Assi Roar - Bass

Secret10Secret07Secret08雰囲気は6thの頃のSoft Machine, Mahavishunu Orchestra, Weather Report, Nucleusに近い感じ。歳老いても、演奏はなかなか熱かった。サックスのKarsten VogelとギターのClaus Bolingがイニシアティヴをとっており、交互にソロを展開。サックスのKarstenはキーボードも演奏するので、まさにソフトマシーンという感じ。まるでマハヴィシュヌという感じの曲もあった。曲間のMCが全部デンマーク語なので、まったく解からず仕舞い。45分程で前半が終了し、休憩となる。

アンケート用紙のようなものがあったので、適当に感想を書き込む。周りに座っていたデンマーク人達とちょっと喋って、レアなライブが見られてラッキーだなと言われた。

30分程の休憩を挟んで後半が開始され、また熱の入った演奏が続く、しかし最高潮に盛り上がった所で、電源ブレーカーが落ちてしまい、全く音が出なくなる。客電も落ちてしまった。やはり本来ライブをやるような場所じゃないので電力に無理があったのだろうか。しばらくサックス奏者とドラマーがアコースティックでソロを展開し、歓声があがるも、電気は復旧しない。間にいろいろと喋って間をもたすが、それでも復旧しない。20分ほどたったところで、熱心なファンが前に出て何やら熱く語りだす。そして観客からは拍手喝采。雰囲気としては「皆残念だろうけど、バンドが一番辛いんだ、解かってやれよ!」みたいなニュアンス。

結局20分待ってたところで復旧不可能の発表があって、お開きとなってしまった。隣のデンマーク人に聴くと、ブレーカーが落ちたのが本編最後の曲だった模様。もう22時を回っていたので、私もバスで帰途につく、友人に携帯で電話していきさつを話し、今日は遅いので明日のジェネシスに備えて、寝てしまおうということになった。早く終われば一杯飲みにいこうという話になっていたのだが、さすがに「かけつけ1ライブ」で疲れてしまった。

Secret OysterはNEAR FEST出演後、9月にはデンマーク・ツアーをやる予定とのこと。

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