Soft Machine Legacy 大阪公演
Soft Machine Legacyの大阪公演を7月23日BIG CATで見た。昨年の川崎公演は見られなかったので、2003年の前身バンドSoftworksでの来日公演以来4年ぶり。
メンバーは
Hugh Hopper / Bass
John Marshall / Drums
John Etheridge / Guitar
Theo Travis / Sax, Flute
SoftworksからAllan Holdsworthが抜けて、ソフト・マシーン時代と同じく、"Softs"より加入した後任ギタリスト、ジョン・エサリッジが参加するという安直な展開となった。バンド名もソフト・マシーン・レガシーに変えて活動を続けるも、Elton Deanが2006年に亡くなり、後任にテオ・トラヴィスを加えて活動を続けていた。
直前にぴあにてチケットを買うも、整理券番号12番という驚愕の数字に焦ってしまった。全然売れていない模様。実は私も大阪公演のことをすっかり忘れていた。ちょっと宣伝が足りなさすぎじゃなかっただろうか。当日会場に行くも、テーブル席がのべ50ほどしか用意されておらず、動員の少なさを物語っていた。知人友人も3人ほど来ていて、最終的に40人強ほどにはなったけど、それにしても・・・。
前回のソフトワークスのライブは、あまり印象に残っていないものだった、友人曰く「プロ野球のOBリーグ」のようなユルいものだった。今回も演奏はリラックスしたものを予想していた。確かに全盛期のソフト・マシーンのテンションを期待するのは無理で、現状でのポジションは、楽曲の水準よりも、「かつての重鎮達が、現役でがんばっている」ことの貴重さが大部分を占めていることは否定できないだろう。それ以前にやはりキーボーディスト不在のソフト・マシーンはどうも違和感があった。
しかし演奏は年齢からは考えられないほどの熱い部分もあり、バンドとしてのまとまりも期待以上の出来で、以前見たソフトワークスよりも充実していたように思う。
ジョン・エサリッジは初めて生で見たが、アラン・ホールズワースよりもこのバンドにマッチしており、"Alive and Well"のライブ盤のような超絶な早弾きも健在。ジョン・マーシャルもあいかわらず手数が多いし、ドラム・ソロも熱かった。新加入のテオ・トラヴィスは、メロディアスで、フルートもプレイできるマルチぶりを発揮。
ヒュー・ホッパーはカンタベリー関係の最高峰というだけでなく、個人的にジャズ・ベーシストとしてもジャコ・パストリアスと同水準なくらい重要と思っているほどの存在。1音1音の重みが断然違う。ナチュラルな音色と、ファズをかけた歪んだ音色を交互に使い分けて観客を魅了する。95年のKramerの来日公演以来4度目の鑑賞だが、やはり格別だった。
ソフト・マシーン時代のナンバーも"As If", "Kings And Queens", "Chloe & The Pirates", アンコールに"Facelift"とサービスたっぷりにプレイしてくれた。"Facelift"は短縮されたヴァージョンだったが、ホッパーのあのベースのフレーズが生で聴けたので言うことはない。
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コメント
23日はメンバー一行がこの後西九条の「ソフトマシーン」を訪れ午前3時前までいらしたそうです。
投稿: 11月の舟 | 2007/07/26 12:46
>11月の舟さん
ソフトマシーンに行く件、知ってました。他の客にも聞こえる感じで、女性の方がメンバーを誘っていたので。
投稿: tangerine | 2007/07/27 15:50