« Peter Gabriel Mainz公演 | トップページ | かもめ食堂に行ってきました。 »

2007/07/02

Secret Oyster 30年ぶりの再結成ライブ in Copenhagen

Secret04Secret09Secret0570年代に活動していたデンマークのプログレッシヴ・ロック・バンド、Secret Oysterの30年ぶりの再結成ライブを6月13日、コペンハーゲンのKulturhuset Valhalsgadeで見た。コペンハーゲンでデンマークのミュージシャンのライブを見るのはTim Christensenを2000年の12月に、Alrune Rodを2002年の12月に見て以来3回目。

6月13日に前日1泊したヘルシンキより16時過ぎに到着。14、15日とジェネシスを一緒に見るデンマーク人の友人が空港まで迎えに来てくれていた。5年ぶりに感動の対面をしてすぐ、今晩Secret Oysterの約30年ぶりの再結成ウォームアップ・ギグがあると、ネット情報をコピーしたものを渡してくれた。

友人は今晩子供の懇談会で学校に行かなければならないとのことで、何か私が楽しめそうなイベントがないかと見繕っておいてくれたようだ。何もなければコペンハーゲンでオジー・オズボーンとKORNのライブがあったので、それに行ってもいいかなとも思っていた。

Secretoyster3rd友人は興味がありそうなら、ぜひ行くことを勧めると言ったので、見てみることにする。不勉強で、このバンドのことは知らなかった。デンマークの老舗バンド、Burnin' Red Ivanhoeを母体とするジャズ・ロック系バンドで1973年~76年の間に4枚のアルバムをリリースしているとのこと。1975年のサードアルバム"Vidunderlige Kaelling"(米国リリース・タイトル"Astarte")のジャケット写真はプログレ雑誌などでよく見たことがあった。

今年のNEAR FESTにも直々に招待されてAllan Holdsworthらと一緒に出演するらしく、「歴史的再結成」として盛り上がっているようだ。
http://www.progressive-arts.net/index.asp?event=fusionfriday
http://www.nearfest.com/

中央駅近くのホテルにチェックインし、お土産の交換をした後、友人に会場行きのバスの番号と降りる停留所を教えてもらい、地図を片手にひとりでバスに乗り込んだ。中央駅近くのバス停から北東へ約40分の場所で降りる。バスの運転手に地図を見せたら大体の行き方を親切に教えてくれた。

Secret01Secret02Secret03会場のKulturhuset Valhalsgadeはすぐに見つかった。古い教室のような1室で、机と椅子を適度に並べただけの、にわか作りのスペース。教壇程度の高台に楽器を並べて、素朴なPAが置かれていた。窓は簡単にカーテンで塞いでいるだけで、外の明かりが射し込んで来る。ほとんどプライベート・ギグのような雰囲気。入場料はは80クローネ(約1760円)。

受付で日本から来たところで、友達が今日のライブを推薦してくれたことを言うと、歓迎してくれた。ビールを買って座りながら待つ。観客は約80人位。20時になってバンドが登場。この日を待ち望んでいた熱狂的なファンが歓声を上げた。ゆったりと演奏が始まる。

今回の再結成は以下のラインナップで、キーボードは新しいメンバーらしい(ベースも?)。
Claus Boling - Guitar
Karsten Vogel - Sax, Keyboards
Ole Streenberg - Drums
Daniel Fridell - Keyboards
Assi Roar - Bass

Secret10Secret07Secret08雰囲気は6thの頃のSoft Machine, Mahavishunu Orchestra, Weather Report, Nucleusに近い感じ。歳老いても、演奏はなかなか熱かった。サックスのKarsten VogelとギターのClaus Bolingがイニシアティヴをとっており、交互にソロを展開。サックスのKarstenはキーボードも演奏するので、まさにソフトマシーンという感じ。まるでマハヴィシュヌという感じの曲もあった。曲間のMCが全部デンマーク語なので、まったく解からず仕舞い。45分程で前半が終了し、休憩となる。

アンケート用紙のようなものがあったので、適当に感想を書き込む。周りに座っていたデンマーク人達とちょっと喋って、レアなライブが見られてラッキーだなと言われた。

30分程の休憩を挟んで後半が開始され、また熱の入った演奏が続く、しかし最高潮に盛り上がった所で、電源ブレーカーが落ちてしまい、全く音が出なくなる。客電も落ちてしまった。やはり本来ライブをやるような場所じゃないので電力に無理があったのだろうか。しばらくサックス奏者とドラマーがアコースティックでソロを展開し、歓声があがるも、電気は復旧しない。間にいろいろと喋って間をもたすが、それでも復旧しない。20分ほどたったところで、熱心なファンが前に出て何やら熱く語りだす。そして観客からは拍手喝采。雰囲気としては「皆残念だろうけど、バンドが一番辛いんだ、解かってやれよ!」みたいなニュアンス。

結局20分待ってたところで復旧不可能の発表があって、お開きとなってしまった。隣のデンマーク人に聴くと、ブレーカーが落ちたのが本編最後の曲だった模様。もう22時を回っていたので、私もバスで帰途につく、友人に携帯で電話していきさつを話し、今日は遅いので明日のジェネシスに備えて、寝てしまおうということになった。早く終われば一杯飲みにいこうという話になっていたのだが、さすがに「かけつけ1ライブ」で疲れてしまった。

Secret OysterはNEAR FEST出演後、9月にはデンマーク・ツアーをやる予定とのこと。

|

« Peter Gabriel Mainz公演 | トップページ | かもめ食堂に行ってきました。 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Secret Oyster 30年ぶりの再結成ライブ in Copenhagen:

« Peter Gabriel Mainz公演 | トップページ | かもめ食堂に行ってきました。 »