天然コケッコー
くらもちふさこ原作のコミックの実写映画『天然コケッコー』が公開され、この1週間で字幕ありヴァージョンも含めて、とりあえず3回観賞。現状、『インランド・エンパイア』に続くこの夏のマイ・イベント映画となっている。
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くらもちふさこは、『おしゃべり階段』、『いつもポケットにショパン』から読み始め、『東京のカサノバ』『A-Girl』『アンコールが3回』あたりまで熱心に読んでいて、85年に発売された別冊マーガレットから出た豪華特集本『くらもちふさこの本』(本人の写真満載で、中川翔子の父親の故・中川勝彦らとの対談もあり)、なども買った。久々に本棚の奥を探したら出てきて、懐かしくて読み返してしまった。
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あれだけファンだったのに、80年代後半からなぜか全く読まなくなってしまっていた。90年代後半に入って、偶然『天然コケッコー』で再会。すでに80年代で作風が完成されていたと思われていたのに、さらに絵が格段に旨くなっていて、さらに設定も斬新でびっくりした。当時お金がなくて、コミックはそれまでに出版された全巻を友人に借りて読破、あとはコーラスを立ち読みしていた。今回セレクションがコンビニ・コミックで出ていて、それも購入。

ということで、作者、原作ともに非常に想い入れが大きかったので、映画化への想いは複雑だった。台無しにされてしまったらどうしようと思ったりもした。
結果、細かいところでエピソードの入れ替えはあるものの、原作をここまで忠実に再現していたのは見事という感じ。最近でいうと『のだめカンタービレ』クラスの忠実度。とりあえず原作ファンを納得させる面は完全にクリアできていた。
冒頭、夏の午後に子供達が誘い合って近くの海まで泳ぎに行くシーンがとにかく良くて、それだけで涙が出てきそうだった。山道を抜けて歩いていくシーンだけでも、永遠にリピートして見続けたくなるほど、自然と日常が映像に溶け込んでいる。
そよちゃん役の夏帆は想像していたより子供っぽい印象だったが、原作者も希望していた「お嬢様」度が丁度いい感じ。悩んでいるのか、悩んでも仕方ないのでぼーっとしているのか、微妙なところが巧かった。大沢君役の岡田将生も子供っぽさも出ていて、違和感がなかった。
主人公二人以外の子供達が素晴らしく、伊吹ちゃん、篤ちゃんは完璧なうえにさらにキュート。浩太郎、カっちゃん、さっちゃんも、原作から抜け出てきたとしか思えない程だった。自己主張しない演技の大人脇役陣も素晴らしい。シゲちゃんには大爆笑。なにもあんなに目力を似せなくても・・・。あと『結婚しない男』以来久々に見る夏川結衣はやっぱりいいな~。
監督の山下敦弘は『リンダ・リンダ・リンダ』の頃からの、独特の長回しや引きのショットを多用しており、時間のゆったりした流れと、自然の風景を巧く映像化している。
原作のいくつかのエピソードを繋ぎ合わせているだけという印象もあり、あえて映画化することで、何を新たに醸しだすか、原作を知らない観客の心をどれだけつかめるかということに関しては、もうちょっと見続けて研究したいところ。

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コメント
こんにちはー。
いいですよね、くらもちふさこ♪
私は天コケは1巻を読んだだけなんですが、
その雰囲気がうまく映画になっていましたね。
そうか、シゲちゃんの目って原作通りなんですね。
山下監督の長回し、引きショットも大好きですー。
夏のイベントその2も楽しんでくださいー
投稿: かえる | 2007/08/23 17:41