はだしのゲン 2ちゃんねる実況
中沢啓治原作のマンガ、『はだしのゲン』のTVドラマをやっていたので、2ch実況板を見ながら観賞。実況板には原作を1から10まで知り尽くしているようなコアなファンが集っており、
「くるぞくるぞ!」「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!」
の連発で、おおむね良い雰囲気で進行していった。
中岡一家に暖かい手助けをする朴さんが登場するだけで、
「朴さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!! 」
と何十も書きこみがある程の盛り上がりは凄かった。
2ch関連でいうと、『はだしのゲソ』という原作の名場面集をAAで再現した超名作が存在していて、2chからもそう遠くない存在。政治的、思想的な問題はとやかく言わず、原作の圧倒的なダイナミズムとエネルギーは、セリフだけからも十分感じ取れることを立証している。
ゲンはただ原爆の悲惨さを主張するだけの物語でなく、悲惨さにくじけないユーモアのセンスも十分に含んだ、一流のエンタテイメントであることも再認識。
TVドラマでの限界があるのは、致し方ないが、ゲン役の小林廉と進次・隆太2役の今井悠貴の演技が神レベルだったので結果オーライという感じ。石田ゆり子のお母ちゃんは、美しすぎてリアルでないけど、それなりに好演だった。中井貴一のお父ちゃんも、ちょっと逞しさに欠けるが、人選は悪くなかった。
1973年の少年ジャンプ連載時にリアルタイムで読んでいて、歳もゲンとほぼ同じだったので、心理状態に恐ろしいほど共感し、ゲンの強さに打ちのめされたものだった。ジャンプでこのマンガのページだけ、怖くてなかなかめくることができず、でもストーリーの圧倒的面白さに、読まずにはいられないジレンマに苦しんだりもした。読んでしまうと、あまりのグロさにしばらく食事ができなかったが・・・。
崩壊した家の下敷きとなって、父、弟、姉がジリジリと生きながら焼き殺されるシーンがソフィスティケイテッドされていたのは残念だったが、せっかく生まれた妹が、栄養失調で死んでしまうシーンを、容赦なく叩き付けたのは偉かった。
TV版は希望を抱かせた状態で終わるが、原作はその後も戦後の闇市を舞台とした、殺伐とした展開をしており、人生の厳しさをこれでもかと思い知らされる。こちらもしばらく読んでいないので再読したいところ。
しかし、お姉ちゃんが学校で泥棒の濡れ衣を着せられて、取調べで裸にされるシーンが、大幅に自粛されていたことに、「くやしいのう!くやしいのう!」とゲンの台詞で何百もの書き込みがあったのは、いかがなものか!
。。。 わしゃ パンを
わしゃ うろんがええよ! こさえてもらうぞ
=∧⌒∧= ∧〓∧
/⊃・∀・⊂ヽ (⌒(´∀` (⌒)
ヽ / \ /
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/ノ-ヘ\
| \´-`) \ ラわ――い
(⌒)  ̄ | とうちゃーん
| l\__(⌒l ねえちゃーん
\(Д` ) ) 進次ーっ
ヽ ノ わしらの妹が
( ( ( うまれたぞーっ
(_ (_ ノ
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