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2007年9月

2007/09/24

Rush ケベック、モントリオール公演 part3

Rush10Rush11Rush12翌日は唯一の交通手段であるタクシーで空港に向かい、37人乗りプロペラ恐怖のボンバルディアでモントリオールに飛んだ。

モントリオールでは前日、オリンピック・スタジアムで北米ツアーの始まったGenesisのライブがあって、1日前にずれていてくれれば、欧州ツアー以来またまた見ることが出来たのだが、いくらなんでも贅沢すぎるだろう・・・。

タクシーで中央駅に向かい、そのままモントリオール在住の日本人の友人宅を前ツアー以来3年ぶりに訪問。友人の旦那様はカナダ人だが、Rushは好きでないらしく、Pink FloydやTangerine Dreamのファンで、夫婦でStingのファンらしい。最近、再結成ポリスのコンサートを、Rushと同じCentre Bellで見たとのこと。後から思ったのだが、ポリスっぽいラッシュの曲"New World Man"を聴かせてあげて、感想を聞いてみたかった。

友人宅からダウンタウンに戻って、ホテルにチェック・インし、休憩。市街に出るも、17時でHMVをはじめとするおおかたの商店が閉まってしまい、ビールを買ってホテルに引き返して仮眠。徒歩5分の会場に向かう。

キャパシティ約21,000人のCentre Bellは前回のツアーでも見た場所。今回は真正面20列目というサウンド的にも絶好のポジションで、音響もケベックの位置よりも遥かに良かった。ゲディのベースもよく聴こえる。ある程度は冷静に見られたが、しかしそれでも周囲と共に盛り上がりまくった。

前ツアーの同会場では厳しかったセキュリティによるカメラ撮影の取締りも全くノー・チェックで、多くの観客がデジカメや携帯で写真を取りまくっていた。特にニールのドラム・ソロでは大量の客が、神業をビデオ・モードで撮影しており、笑ってしまった。わかるわかる、その気持ち。

Rush13Rush14Rush15Rush16あっという間にアンコールになってしまい、今回も3曲で完全燃焼。バンコクとYYZは凄すぎる流れ。呆然としつつも、ようやくTシャツ、プログラム、トート・バッグなどのグッズを購入。Tシャツ35カナダ・ドル、トート・バッグとプログラムは20カナダ・ドルだった。TシャツはRoadTとHand&Snakeの2種を購入。出発直前にカナダ・ドルが高騰し、米ドルとほぼ変わらないレートとなってしまった為、ジェネシスに続いて、非情に高いツアー・グッズとなってしまった。

またまた呆然自失となって、徒歩5分のホテルに帰還して爆睡。翌朝、全面的にお世話になったAlexさんは、バンクーバーにSteve Vaiを見に発ち、私はそのままトロント経由で帰国。

やはりモントリオールの盛り上がりは凄く、ケベックも素晴らしかった。前回のトロントがほとんどの客が座ってみていて、興ざめしてしまったのだが、フランス語圏の客は熱かった。次回のツアーがあるのなら、またぜひカナダに戻ってきたいところ。


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2007/09/23

Rush ケベック、モントリオール公演 part2

Rush05Rush0620分強の休憩を挟んで、第2部がスタート。
最初は新譜からの曲が目白押しで、たたみ掛けるような勢いで一気に聴かせてしまう。
若いプロデューサーと、最高の環境のスタジオでの合同作業で、一気に作り上げることができた新作"Snakes And Arrows"は、近年最高の出来で、ライブ演奏でも新鮮なエネルギーが漲っていた。5曲続いけても飽きがこないパワフルさを持続していた。

"Natural Science"が生で聴けたのも凄い収穫。複雑極まりない曲なのに、テクニック的な衰えは微塵も感じさせない。
84年の日本公演以来で聴く"Witch Hunt"も凄かった。

新作からのインスト・ナンバー"Malignant Narcissism"では、タバコの焦げ跡まで完全に再現しているジャコ・パストリアスの完全コピー・モデルFender Jaco Pastorius Relic Jazz Bassを使用。しかし、フレットレスを使っても、いつものタッチの強いゲディの音が出てしまっているのだが・・・。
恒例のニールのドラム・ソロはこの曲に繋がってプレイされ、いつもと変わらぬ神業を披露。ドラム・セットが回転するのも恒例。バディ・リッチ・ビッグ・バンドのカラオケに合わせてのプレイも板についている。過去のトリビュート版を作った時のように、一度バディ・リッチ風ビッグ・バンドでプレイするニールも生で見てみたいところ。

Rush07Rush08Rush09"The Spirit Of Radio"で、お祭り騒ぎも最高潮に達する。彼らの永遠のアンセム。"Tom Sawyer"では噂に聞いていたサウス・パークのアニメがスクリーンに映し出され、カートマン達がコピー・バンドLil Rushを結成して、Tom Sawyerをプレイするも、歌詞がめちゃくちゃ。ハックルベリー・フィンとトム・ソーヤを勘違いしている!などとひと悶着あって、気をとりなおして再び演奏するべく、カウントをとると、今度は本物のRushが演奏を開始するという演出。大ウケだった。

本編が終了して、日本では考えられない程の熱狂的な歓声が続く。メンバーが出てきて、ステージセットのチキンロースターに入っていたTシャツなどを客席に投げまくる。続いてプレイされた"One Little Victory"は前ツアーと同じく、凄いパイロの火柱が上がる。

個人的な後半のハイライトはアンコール2曲目にプレイされた"A Passage to Bangkok"。前ツアーではオープニング・メドレーでインストパートを少しだけプレイしたのに留まったが、今回はフルで演奏。2枚目のライブ・アルバム、"Exit...Stage Left"で初めて聴いて大好きになった曲で、ギター・ソロの部分でバッキングでもギターが鳴っているので、ビデオがなかった当時は、どうやって演奏しているのか分からなかった。その後、ベースとギターのダブル・ネックでゲティが弾いているらしいことが判明。今回ようやくそれを生で見られるかと期待したのだが、バッキングは普通にベースのみで弾いていて、ちょっと残念だった。が、しかしこの曲を生で見られたのは、一生もの。

ラストは大狂乱の"YYZ"。観客もメロディー・ラインを「タララララーラーラー」と歌いまくって、飛び跳ねまくる。総員燃え尽きた感じで終了。精魂尽き果てた状態でホテルに戻って爆睡。

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Rush ケベック、モントリオール公演 part1

Rush01Rush02カナダのロック・バンド、ラッシュのSnake&Arrowツアーを、9月14日ケベック・シティ、15日モントリオールで見た。
ラッシュを見るのは、1984年11月の初来日公演を大阪で、2004年8月のR30ツアーをモントリオールとトロントで見て以来3年ぶり。

ご一緒したのは2004年に続き、Rushのファン・サイトMemories About Rushを運営しているAlexさん。今回もチケット取りからホテル予約まで、全面的にお世話になってしまいました。実際に会ったのは、前ツアー以来3年ぶりで、またまた成田空港での再会。

さらに両公演とも確認できただけで10人以上のファンの方々が日本から遠征されておられて、何人かとお話する機会もあって、盛り上がった。カナダ国内の移動中の空港などでも日本から来たRushファンの方達を見かけた。

前日に成田からトロント経由でケベック・シティ入り。夜の気温は10℃を切る寒さで、上着を着込んでも肌寒い。翌日は晴天で、初対面のラッシュ・ファンの方たちとも合流して市街を観光し、夕方にバスで会場を目指す。

会場のColisee Pepsiはキャパシティ約15,000人のすり鉢状のアイスホッケー・アリーナ。上部のスタンド席が売れ残っていたようで、いくらか当日券も出ており、買い求める人々が列を作っていた。
今回は普通にチケット発売日にネットでクリック購入したら、なんと前から4列目をとることができてしまい、席についてみると、Alex Lifesonの真正面7メートル位というとんでもない席で、早くも舞い上がってしまった。

客入れBGMでは、ザ・フー、レッド・ツェッペリン、キング・クリムゾン、ピンク・フロイド、イエス、などの定番が流されており、ジェフ・バックレーやポーキュパイン・ツリーなども流れていた。オフィシャル・サイトによると、選曲したのはNeil Peart

Rush03_2Rush04_220時を数分過ぎたところで、予定どおりに開始、今回もオープニング・ビデオが流れ、眠っているメンバーを起こしてステージに向かわせるという趣旨の内容。そのままアレックスが"Limelight"のイントロをゆっくりとタメてプレイし、演奏開始。前ツアーのラスト・ナンバーをオープニングに持ってくるという意味深?な選曲。

7メートル先にメンバーがいて、実際に楽器を持って演奏している。リアリティが感じられない。Rushは実在している生身の人間がやっているバンドだったのだ

さすがに前から4列目だと、冷静な感覚でライブの内容を吟味することなど無理で、ひたすら盛り上がるしかなかった。一定以上の演奏水準はキープできるバンドなので、些細なミスなどはあったのかもしれないが、とにかく4列目だと、水準もへったくれもないという感じ。Geddy Leeのベースがあまりよく聴こえず、ギターの音が大きすぎたが、4列目という場所は音を聴く場所ではないので、おかまいなし。

インターネットがここまで発達した時代だと、ある程度のツアー情報を得る上で、事前にセットリストを含むコンサートの演出や構成を、一切遮断した状態でライブに臨むのはほぼ不可能で、今回もセットリストや演出情報も、ある程度ネットから得ていた。

Part1
01 Intro
02 Limelight
03 Digital Man
04 Entre Nous
05 Mission
06 Freewill
07 The Main Monkey Business
08 The Larger Bowl
09 Secret Touch
10 Circumstances
11 Between The Wheels
12 Dreamline

Part2
13 Far Cry
14 Workin' Them Angels
15 Armor And Sword
16 Spindrift
17 The Way The Wind Blows
18 Subdivisions
19 Natural Science
20 Witch Hunt
21 Malignant Narcissism
22 Drum Solo
23 Hope
24 Distant Early Warning (9/14) / Summertime Blues (9/15)
25 The Spirit Of Radio
26 Tom Sawyer

Encore
27 One Little Victory
28 A Passage to Bangkok
29 YYZ

一言で言うと、「新譜から大量に演奏し、かつ滅多に演奏されないレア曲満載、しかし定番曲は外さない」という新旧ファンが満足できる内容。

総括すると、
1. 最初の6枚のアルバムから演奏されたのは、4thの"A Passage to Bangkok"と6thの"Circumstances"の2曲のみ。どちらも今では相当のレア曲。
2. "Power Windows", "Presto", "Counterparts", "Test For Echo"からも1曲も演奏されていない。
3. 一番ポピュラーな"Permanent Waves", "Moving Pictures"からは、それぞれ4曲づつ、過半数が演奏されている。
4. "Digital Man", "Entre Nous", "Mission", "Witch Hunt"もよくぞやってくれたというレア曲。"Entre Nous"はライブ演奏されるのは初めてだったかもしれない。
5. 第2部12曲目はツアー開始当初は"Summertime Blues"で、その後代りに"Distant Early Warning"が演奏されることもあり、ほぼ交互という感じになった。両方聴けたのはラッキーだった。
6. 新譜の"Snakes And Arrows"からは13曲中9曲もが演奏されている。

ということで、実質かなり偏りのある選曲なのだが、なぜかそう感じさせない絶妙のバランスを保ったセットリストだった。それだけ"Permanent Waves", "Moving Pictures"が強力にキャッチーなアルバムだということだろう。
当初、新譜を完全再現するというアイデアもあったようだが、プレイヤーと観客双方の集中力の問題で見合わせられ、しかし結果的には大部分が演奏される内容となった。新譜完全再現はいろんなバンドのライブで見ているが、成功しているものもあれば、ちょっと中だるみしてしまったものもあった。Rushのようにアルバムではシリアスな面が強調されるも、ライブではエンタティーメントに徹するバンドでは少々リスクがあるものになっただろう。今回のセットリストで大正解だと思った。

レア曲が演奏されても、マニア意外の観客も大騒ぎで喜ぶ。古くからのRushファンは知っていて当然の曲なのか。このへんは凄いと思った。さすがは地元。それとも、とにかく盛り上がっているだけ?

前々回、前回のツアーセットだった洗濯機やキャンディーの自販機に続いて、ドラムセット右手にチキンロースターが3台置かれており、コックに扮装したスタッフが時折焼き加減をチェックしに来たりする。うーむ。次回はどうなるのだろう。

ゲディのキーボード・セットはRoland Fantom-X7Moog Little Phattyの2台、ベースペダルはKorg MIDI pedals。昔のように要塞のようなセットは、もうここしばらく見られないが、古い曲のソロパートはMoog Little Phattyで出していた。

前半の個人的なハイライトは、やっと生で聴くことのできた"Freewill"と前ツアーに続いてアドレナリンが全開になった"Between The Wheels"。

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