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2007/10/30

デヴィッド・シルヴィアン 大阪公演

Davidsylvian01Davidsylvian02David SylvianのThe World Everything Tourを10月29日に大阪公演を厚生年金会館芸術ホールで見た。前回見たのが2004年のサンケイホールで、ジャパンの1982年京都公演から通算7回目。

会場に着くと既に長蛇の列で、入場後もグッズ売り場に長い列が続いた。グッズはTシャツとピンバッヂとパンフレット。パンフレットは5千円もするCD付きで、思い切って購入。ハードカバーの豪華な装丁で、デヴィッドが撮影した日本の風景などを載せた写真集だった。CDはデヴィッドのレーベル、SAMADHISOUNDの11曲入りサンプラー。

今回のツアーは最近初のソロ・アルバム"Slope"をリリースしたスティーヴ・ジャンセン(ドラム/サンプラー)、キース・ロウ(ベース)、COMBOPIANOの渡邊琢磨(キーボード)をバックに従えた4人編成。9月7日のストックホルムから始まった、約30回に及ぶツアーも、大阪の次の東京公演で最終日となる。

デヴィッドは中央の背の高いスツールに座って、アコースティック・ギターを中心に弾き語りをするスタイル。スティーヴ・ジャンセンのドラムはシンセ・パッドとアコースティックの基本キットをミックスしたセッティングで、バスドラはキックペダルでシンセドラムをコントロールしていた。ベースはエレクトリック・ウッド・ベースを中心にプレイ。キーボードもシンセをコントロールしつつ、中心となるのはアコースティック・ピアノだった。

新しいところはゲスト参加した前述のスティーヴ・ジャンセンのソロから"Playground Martyrs"、ジャンセンとバーント・フリードマンによるプロジェクトNine Horsesのナンバー。古くはジャパンの"Ghosts"から、ソロ、David Sylvian & Robert Frippの"Jean The Birdman"、Rain Tree Crowの"Every Colour You Are"、坂本龍一らとのコラボレーション"World Citizen"まで幅広くプレイされたが、ピアノとベースにジャズ畑の人を採用しただけあって、アコースティックなアレンジになっている。

圧倒的な深みと、静寂の響きが絶妙にコントロールされた、素晴らしいサウンドで、デヴィッドの歌声も年齢を重ねるにつれ磨き上げられているのがよくわかる。ナレーションは全くなく、後半とアンコール前後にメンバー紹介をしたのみ。こんなにも深い、デヴィッドの世界観にたっぷりと浸ることができて、至福の時だった。とりあえずコンサートを見ての感動度は今年一番だった。

David Sylvian / Vocal, Guitars
Steve Jansen / Drums, Sampler
Keith Lowe / Bass
Takuma Watanabe / Keyboards

01 Wonderful World
02 It'll Never Happen Again
03 World Citizen/I Won't Be Disappointed
04 The Day the Earth Stole Heaven
05 Ride
06 Playground Martyrs
07 Transit
08 Fire in the Forest
09 Ghosts
10 Snow Borne Sorrow
11 Mother & Child
12 Jean The Birdman
13 Sugar Fuel
14 Brilliant Trees
15 Before the Bullfight
16 The Librarian
encore
17 Every Colour You Are
18 River Man
19 Wanderlust

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コメント

名古屋飛ばされた。。。
前回、客の入りが今ひとつだったからかな。

投稿: かくりん | 2007/10/31 03:06

初めまして、デビシルコミュから来ました。
今回勉強不足だったので、すべての曲が把握出来ていませんでした。
tangerineさん曲目UPして下さって大変助かりました。
ありがとうございます。
大阪はお客さんの入り少なかったですね。
それでもDavidの声も演奏も手抜きはなく、
素晴らしいステージだったと思います。

投稿: はるも | 2007/10/31 10:08

しょっく!
昨日東京はオーチャードホールに行ってきました。なんとデヴィッド、風邪?だったのでしょうか。Ghostsはやってましたが数曲飛ばしてた模様。。。
10曲もやってくれなかったです。

投稿: | 2007/10/31 14:51

私は、大阪芸術ホールの公演にいきました。来日公演をずっとずっと心待ちにしていたのですが・・会場に入ってショック☆ なんと、私の目の前には巨大なスピーカーがあり、Steve.Jがスピーカーで全く見えない状態だったんです。その上、巨大なスピーカーからはベースの音ばかりが大きく、お腹に響き気分が悪くなってしまいました。 Before The Bullfightの時が一番辛かったです・・。Steve.Jが全く見えない訳ですから。内容はとてもよかったと思いますが、東京公演ではBefore The BullfightさえもDavidの風邪の為、飛ばしてたようなので、聴けただけでも幸せだったのかな・・と、自分に言い聞かせている状態です。

投稿: kekokeko | 2007/11/01 00:34

>かくりんさん
ご無沙汰しております。名古屋飛ばされたの残念でしたね。大阪に見にこられるかと思っていましたが。翌日の東京は体調不良で曲数が大幅に減ったようですから、名古屋あっても厳しかったかもです。内容は相変わらず素晴らしかったです。

>はるもさん
初めまして。コメントありがとうございます。曲目お役に立てて嬉しいです。大阪公演、素晴らしかったですね。東京を見た方はちょっと気の毒でした。Davidもしんどいところ、中止にせずに頑張ってくれて、感動しております。

>?さん
書きこみどうもありがとうございます。東京は曲数が少なかったようで、残念でしたね。体調が相当悪かったのでしょうか。30回近くにおよぶワールドツアーの最終日ということで、気がゆるんでしまい、体力に限界が来てしまったのでしょうか。中止にならなかったのが、せめてもの救いでしょうか。

>kekokekoさん
どうも初めまして。書きこみありがとうございます。
スピーカーが邪魔になってスティーブが見えなかったとは・・・。本当に残念でしたね。2Fとかに移動すれば全体が見えたかもしれませんが、遠くなりますしね。私も大昔にこの会場でムーンライダーズを見た時、スピーカーの影になってドラマーのかしぶち哲郎が全く見えず、大激怒して帰ったことがありました。ああいう時はスタッフに申し出て席を変えてもらうのも一案かなと思います。Bullfightはスタジオ盤のごとく重低音が響いて辛かったことと思います。しかし、東京と違い、曲目はフル・サイズだったのが救いでしょうか。

投稿: tangerine | 2007/11/01 01:03

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