黒田亜樹 丸ビル35コンサート
ピアニスト黒田亜樹さんがコーディネイトする、丸ビル35コンサートを1月13日の14時、15時に東京の丸の内、マルビル35Fで見た。定期的にやっている企画らしく、平日は別の若い女性ピアニストの皆様による演奏があるとのこと。1回30分の無料ミニ・ライブ2回という構成。
たまたまスウェーデンのロックバンド、ANEKDOTENを見に久々に上京していたので、見るチャンスがあった次第。
黒田さんを見るのは、2005年10月9日の大阪会館の無料ミニ・コンサート以来。それより少し前に神田佳子さんとのライブ「キース・エマーソンへの手紙」を見ているが、翌年の同企画は関西ではやらなかったので久々の観賞となった。昨年の年明けに大阪でやったビデオ鑑賞会にも招待していただいたが、体調不良で中座してしまったので、その後1曲弾いた演奏も聴けず仕舞いだった。
今回は別のコンサート、レコーディングなどで来日中のローマ歌劇場管弦楽団主席奏者カルロッタ・コンラード(ヴァイオリン)、ソニア・フォルメンティ(フルート)が特別出演。現代音楽を演奏しに来日した2人が唯一クラシックを演奏する機会らしい。
場所は東京駅前のマルビルの35Fにあるイベントスペースで、無料で誰でも気軽に見られる雰囲気。同階にあるレストランは昼食4千円~みたいな高級なところで、上がって来る客層も限られている感じ。観光客もけっこういた。見晴らしは素晴らしいが、全面窓で日射しが強く、暑いくらいだった。
黒田さん一行は時間になるも登場せず、司会者がJRの事故によりダイヤ遅延で約15分遅れることを告知。
そうこうしていると、同じ黒田さんファンのプログレ仲間きくまこさんが来たので、遅れていることを説明。きくまこさんも渋谷でテルミンを弾くパフォーマンスのライブ出演するために上京しており、これからすぐリハーサルなので、遅れているなら最後まで見られないかもとのこと。
「いつも間合いなしにいきなり座って弾き出す黒田さんのことだから、到着すると間髪を入れず椅子に座って弾き始めるんじゃない?」などと冗談を言っていたのだが、息を切らして登場するやいなや、コートだけを脱いで、一言遅れたことをお詫びして、他の2人が準備する間を持たせるためにと、本当にいきなり弾き始めた。うーむ。あいかわらずだ。
今回は前半はモーツァルト、後半はイタリアもの中心という構成。一般人が多いので、わかり易い選曲にしたとのこと。曲目は完全に失念。メロディは覚えているのだが、クラシック音痴なので。フルートのソニア・フォルメンティは陽気で、ヴァイオリンのカルロッタ・コンラードは寡黙な印象。だがミニライブを楽しんでいるのがわかる。演奏は素晴らしく、誰でも知っているメジャーな曲を一流どころで気軽に聴けたのは贅沢だった。
2曲ほど聴いたところで、きくまこさんはリハーサルの時間になってしまい退場。
第2部はヴィバルディなどイタリアものを中心に演奏。その合間に黒田さんが子供の観客のために日本の童謡などメジャーなリクエストに応じるを演奏する予定だたのだが、一般ピープルに混じって、あきらかに怪しい中年プログレ・ファンが複数いることを察知し、急遽企画を変更してELP版ナットロッカーをいつものごとく鍵盤を叩き割る勢いでハードに演奏。私は嬉しかったが一般客はドン引きしていたかも・・・。そんなに気をつかわず、子供たちの為に演奏してあげてよろしかったのに・・・とも感じたりして。
そういえば、昨年末のレッド・ツェッペリン再結成ライブの前座で、キース・エマーソンとイエスのクリス・スクワイア、アラン・ホワイト、フリーのサイモン・カークで『庶民のファンファーレ』を演奏したらしい。いつものごとくオルガンの逆さ弾きも披露したようだ。このメンツを「裏エイジア」と銘々したい。
満場の拍手で終了後、挨拶でもして帰ろうかと思ったが、他の知人の方達と話が弾んでいたようなので、そのまま退散。アネクドテンのライブへと向かった。
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コメント
tangerine 様
遅ればせながら新年のご挨拶を申し上げます。
キャメルで新年のご挨拶をとも思いましたが、
京都へ修学旅行で行った時に輸入盤店で購入した
「ムーン・マッドネス」USA盤LPしかないので、
やめておきました。
黒田さんは、なかなか粋な計らいの演奏をされたのですね。
ある方のブログにキースとスクワイヤのツーショットが
載っていたのですが、スクワイヤ氏は原型がありませんでした。グレッグ真っ青のメタボ状態。
本年もよろしくお願い申し上げます。
投稿: リバティ | 2008/01/15 10:50
>リバティさん
どうも、こちらこそ本年もよろしくお願いいたします。
就学旅行でキャメルを買ったとは、京都だと十字屋あたりでしょうか。
黒田さん、気をつかってプログレしてくれて嬉しかったです。
キースのO2アリーナの映像をYouTubeで見ましたが、やはりZep目当ての人ばかりで、ほとんど反応がなかったのが可哀想でした。
投稿: tangerine | 2008/01/17 01:00
あきらかに怪しい中年プログレ・ファン。(笑)
怪しいビームまたはオーラを発していたのでしょうね。
黒田さんという人は知りませんでした。勉強になります。
投稿: donald | 2008/01/18 21:37
>donaldさんどうもです。
怪しいビームを発散していたのは、たぶん私・・・。
黒田さんは、ピアソラからELPまで幅広くこなす超絶ピアニストなのですが、ピアソラから入ったら、実はエマーソンのファンだったことが発覚した次第です。
エマーソンの推薦文がライナーノーツに入っている黒田亜樹の『タルカス&展覧会の絵』は凄いので、ぜひ聴いてみてくださいませ。
投稿: tangerine | 2008/01/22 13:50