Bjork 大阪公演
ビョークの来日公演を2月25日に大阪城ホールで見た。ビョークを見るのは1990年5月5日サンケイホールで見たSugarcubesのメンバーとしての初来日公演と、1994年2月3日のソロ初来日を心斎橋クラブ・クアトロで見て以来3回目14年ぶり。クアトロの時は200人位の観客だったのが、今回は大阪城ホールほぼ満杯とは凄い。
チケット発売日を間違って買いそびれていたのだが、ギリギリになってmixiでチケットを定価で譲ってもらうことができた。なんとアリーナ最前列。しかし限りなく右端で、ステージの仕切りが邪魔で、ビョークとエレクトロニクス担当のMark Bell以外のメンバーが全く見えないという残念な場所であった。
今回はサウンド&レコーディング・マガジン3月号のBjork特集インタビュー記事でも取り上げられた、話題の直感操作型楽器ReactableとTenori-Onの演奏を見たかったのだが、スクリーンも見えない位置で、無念。演奏シーンはスクリーンでアップになっていたそうだ。見たかったー。仕方ないので、とりあえずビョークに集中することにする。
アイスランドでオーディションをして選んだという頭上に旗を掲げたブラス・ガールズ10人がマーチング・バンドのように行進しながら登場し、最新作"Voltaの1曲目"Brennid Tid Vitar"からステージが始まった。表情が肉眼ではっきり確認できる程の近さに感激。ビョークはあいかわらず信じられない位にキュートで、まさにビョークという種別の生き物という感じ。14年前に見た時と全く変わっていなかった。
前作"Medulla"から大量に演奏されたが、スタジオ盤はほぼ人間の声のみを楽器として使ったアルバムで、ロバート・ワイアットが参加している貴重さもあるのだが、ちょっと生理的嫌悪感をもよおす部分もあった。今回のライブ・アレンジではそれがやや希薄になっていて、どの曲も聴き易い印象があった。
曲間に「アリガト」というだけで絶叫したくなるほどの可愛さであるが、ビョークは凶暴な生き物でもあり、それを表現する過激なノイズビートが中盤の"Army Of Me"から炸裂し、観客も爆発していた。
"You feel like Dancing?"と観客を煽るビョーク。そのまま"I Miss You"へ。やはりセカンドの"Post"は名盤だ。"Who Is It"ではビョークがTenori-Onを紹介して始まる。プログラミングをちょっとミスってもたついてしまいヒートダウン・・・。終盤またまた"Post"より"Hyper-Ballad"。過激にMiXされていて、アリーナの観客は踊り狂っていた。本編ラストは"Homogenic"より"Pluto"、ブラス・ガールズも前に出てきてポーズをキメながら吹き狂う。不安感を煽るようなビートはちょっとDepeche Mode風だった。
アンコールはメンバー紹介の後に"Oceania"をしみじみと歌い上げ、最後は"Declare Independence"で"Raise Your Flag!!"と絶叫し、踊り狂う。ブラス・ガールズもビョークの周りで旗を高く掲げて踊る。観客も燃え尽きるまで踊って終了。
Bjork : Vocal
Mark Bell : Electronics, Tenori-on
Damian Taylor : Electronics, Reactable
Jonas Sen : Harpsicode, Pipe Organ
Chris Corsano : Drums
Wonder Brass Girls
01. Intro - Brennid Tid Vitar
02. Earth Intruders
03. Huner
04. Pagan Poetry
05. Immature
06. Undo
07. All Is Full Of Love
08. Pleasure Is All Mine
09. Hidden Place
10. Desired Constellation
11. Army Of Me
12. I Miss You
13. Who Is It
14. Vokuro
15. Wanderlust
16. Hyper-Ballad
17. Pluto
encore
18. Oceania
19. Declare Independence
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