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2008年2月

2008/02/26

Bjork 大阪公演

Bjork01ビョークの来日公演を2月25日に大阪城ホールで見た。ビョークを見るのは1990年5月5日サンケイホールで見たSugarcubesのメンバーとしての初来日公演と、1994年2月3日のソロ初来日を心斎橋クラブ・クアトロで見て以来3回目14年ぶり。クアトロの時は200人位の観客だったのが、今回は大阪城ホールほぼ満杯とは凄い。

チケット発売日を間違って買いそびれていたのだが、ギリギリになってmixiでチケットを定価で譲ってもらうことができた。なんとアリーナ最前列。しかし限りなく右端で、ステージの仕切りが邪魔で、ビョークとエレクトロニクス担当のMark Bell以外のメンバーが全く見えないという残念な場所であった。

今回はサウンド&レコーディング・マガジン3月号のBjork特集インタビュー記事でも取り上げられた、話題の直感操作型楽器ReactableTenori-Onの演奏を見たかったのだが、スクリーンも見えない位置で、無念。演奏シーンはスクリーンでアップになっていたそうだ。見たかったー。仕方ないので、とりあえずビョークに集中することにする。

アイスランドでオーディションをして選んだという頭上に旗を掲げたブラス・ガールズ10人がマーチング・バンドのように行進しながら登場し、最新作"Voltaの1曲目"Brennid Tid Vitar"からステージが始まった。表情が肉眼ではっきり確認できる程の近さに感激。ビョークはあいかわらず信じられない位にキュートで、まさにビョークという種別の生き物という感じ。14年前に見た時と全く変わっていなかった。

前作"Medulla"から大量に演奏されたが、スタジオ盤はほぼ人間の声のみを楽器として使ったアルバムで、ロバート・ワイアットが参加している貴重さもあるのだが、ちょっと生理的嫌悪感をもよおす部分もあった。今回のライブ・アレンジではそれがやや希薄になっていて、どの曲も聴き易い印象があった。

曲間に「アリガト」というだけで絶叫したくなるほどの可愛さであるが、ビョークは凶暴な生き物でもあり、それを表現する過激なノイズビートが中盤の"Army Of Me"から炸裂し、観客も爆発していた。

"You feel like Dancing?"と観客を煽るビョーク。そのまま"I Miss You"へ。やはりセカンドの"Post"は名盤だ。"Who Is It"ではビョークがTenori-Onを紹介して始まる。プログラミングをちょっとミスってもたついてしまいヒートダウン・・・。終盤またまた"Post"より"Hyper-Ballad"。過激にMiXされていて、アリーナの観客は踊り狂っていた。本編ラストは"Homogenic"より"Pluto"、ブラス・ガールズも前に出てきてポーズをキメながら吹き狂う。不安感を煽るようなビートはちょっとDepeche Mode風だった。

アンコールはメンバー紹介の後に"Oceania"をしみじみと歌い上げ、最後は"Declare Independence"で"Raise Your Flag!!"と絶叫し、踊り狂う。ブラス・ガールズもビョークの周りで旗を高く掲げて踊る。観客も燃え尽きるまで踊って終了。

Bjork : Vocal
Mark Bell : Electronics, Tenori-on
Damian Taylor : Electronics, Reactable
Jonas Sen : Harpsicode, Pipe Organ
Chris Corsano : Drums
Wonder Brass Girls

01. Intro - Brennid Tid Vitar
02. Earth Intruders
03. Huner
04. Pagan Poetry
05. Immature
06. Undo
07. All Is Full Of Love
08. Pleasure Is All Mine
09. Hidden Place
10. Desired Constellation
11. Army Of Me
12. I Miss You
13. Who Is It
14. Vokuro
15. Wanderlust
16. Hyper-Ballad
17. Pluto
encore
18. Oceania
19. Declare Independence

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2008/02/24

Burt Bacharach 大阪公演

Burtbacharach01Burtbacharach02バート・バカラック11年ぶりの来日公演最終日を2月22日に大阪フェスティバル・ホールで見た。バックは5人編成の彼のバンドと4人のボーカリストおよび東京ニューシティ管弦楽団

友人のブログで来日を知ったのがギリギリで、大阪公演もあると知って、なんとか調整をつけ会場に向かう。100人以上の当日券への列ができたが、どうにか買うことができた。12,000円もしたが、2Fの1列目で、持参した双眼鏡も効力を発揮して非常に見やすかった。

人生で何度も体験できることのできない素晴らしく感動的なステージだった。客層は40代後半から50代以上がほとんどを占め、今までで見たどのコンサートより高かったが、皆一応に感動で心が躍りまくった状態で帰途についていた。

齢79歳のバートは元気いっぱいで、ピアノを弾きつつ、時には立ち上がって指揮をとり、"The Look of Love"などではボーカルも披露。しわがれた声だが、深みがあって人生の重さを物語っていた。

説明するまでもない名曲が主にメドレー形式で演奏され、歌唱曲は女性2人、男性1名のソロ・ボーカリストが歌う。3人とも素晴らしく巧い。ゲストで、バカラックのカバー・アルバムもリリースしているオランダ出身の女性ボーカリストTRAINCHA( トレンチャ)が2曲コーナーを勤めた。こちらは近々、ブルーノートにて来日公演の予定とのこと。

私のバカラック初体験は小学校の時、1972年頃にテレビで放送された『007カジノロワイヤル』で、「おしゃれな音楽」「ヒップな映像」「超豪華なキャスト」3拍子揃った悩殺映画だった。1997年頃からは『オースティン・パワーズ』シリーズで再評価され、本人もカメオ出演したりしてブームが起こったりもした。

今回も映画音楽メドレーのイントロで本人が「ヒットした主な映画音楽はオースティン・パワーズ1、オースティン・パワーズ2、オースティン・パワーズ3です。」のようなことを言って笑いを買っていた。その後1曲目に『カジノロワイヤル』からの超名曲"The Look of Love"がプレイされた時は嬉し涙が溢れてしまった。おまけにバカラック本人のボーカル入りとは!!

他でも誰もが知っているカーペンターズの『遥かなる影』((They Long To Be) Close To Youや奥方だったキャロル・ベイヤー・セイガー(2000年2月にハリウッドに行った時、たまたま本人のWalk Of Fameの贈呈式をやっていて生で見たことあり)の『ニューヨークシティ・セレナーデ』(Best That You Can Do AKA Arthur's Theme)なども披露された。

2005年発表の最新作"At This Time"から演奏のイントロでは「私は自分の子供たちのことを思うと、自分の国のしていることと行き先が心配でしかたない。」と語り、政治色・メッセージ性の強さをアピール。さらにできたばかりの未録音の長編の新曲も"For The Children"というタイトルで、子供たちへ明るい未来を託したいというメッセージが込められているようだった。

本編ラスト前にピアノだけで"Me, Japnanese Boy I Love You"のさわりを本人が歌って大喝采。アンコールはオープニングと同じ"What The World Needs Now is love"で大団円。大ラストは『雨にぬれても』(Raindrops Keep fallin' On My Head )をスタンディング・オベーションの観客と手拍子で大合唱し、前列の観客に握手で答えて退場。

終演後、クラシックのようにロビーにて演奏曲目が貼り出され、携帯電話のカメラで撮影する人だかりができていた。

できることなら、いつまでも元気で、ぜひもう1度来日してほしい。

Burt Bacharach(p.vo.)
Donna Tayler(vo)
Jhon Pagano(vo)
Josie James(vo)
David Coy(bs)
Dennis Wilson(sax)
Rob Shrock(key)
David Crigger(ds)
Tom Ehlen(tp)
TRAINCHA(vo)
東京ニューシティ管弦楽団

Set List
01. What The World Needs Now is love

Record Medley 1 (1963~1968年頃の楽曲メドレー)
02. Don't Make Me Over
03. Walk On By
04. This Guy's ln Love With you
05. I Say A Little Praye
06. Train & Boats & Planes
07. Wishin’& Hopin'
08. (There's)Always Something There To Remind Me

Record Medley 2(1962~1970年頃の楽曲メドレー)
09. One Less Bell To Answer
10. I'll Never Fall In Love Again
11. Only Love Can Break A Heart
12. Do You Know The Way To San Jose
13. Anyone Who Had A Heart
14. Heart Light
15. God Give Me Strength

Beginnings Medley(作家デビュー当時の初期楽曲メドレー)
16. Magic Moments
17. Story of My Life
18. The Blob       
19. Tower Of Strength

20. Go Ask Shakespeare (from "At This Time")
21. ln Our Time (from "At This Time")
22. (They Long To Be) Close To You
23. For The Children(未録音2007年新曲)

Special Guest TRAINCHA( トレンチャ)
24. Falling Out of Love
25. Who'll Speak For Love

Movie Medley(映画音楽メドレー)
26. The Look of Love
27. Arthur's Theme
28. What's New Pussy Cat
29. The World ls A Circle
30. April fools
31. Rain Drops Keep Fallin On My Head
32. The Man Who Shot Liberty Velance
33. Making Love
34. Wives&Lovers
35. Alfie
36. A House ls Not A Home

Band Introduction
37. Me, Japanese Boy I Love You
38. That's What Friends Are For

encore
39. Any Day Now
40. What The World Needs Now is love
41. Rain Drops Keep Fallin On My Head

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2008/02/19

Iron Maiden 幕張メッセ

Maiden01Maiden02アイアン・メイデンSemewhere Back In Time World Tourを2月16日幕張メッセで見た。メイデンを見るのは2006年10月の大阪城ホール以来、約1年3ヶ月ぶりで、通算7度目。

前回は大阪の客の入りが悪く、今回は関東2公演のみとなった。2月15日のパシフィコ横浜のチケットは発売日すぐに電話が繋がったにもかかわらず、既に売り切れ、あちこちに当たったが結局入手できず、無念の2/16のみの観戦となった。

今回は来日公演が実現しなかった1st~4thまでからのみ演奏するコンセプトの2005年の "Early Days Tour" に続く回顧シリーズ第2弾となるツアー。5th"Powerslave", 6th"Somewhere In Time"、7th"Seventh Son Of A Seventh Son"からの曲を中心にプレイするということで、5th~7thのレアな曲が聴けると思いきや、実際は1984年のツアーを収録したライブ・アルバム"Live Afther Death"収録曲プラス・アルファという内容だった。これは今月ようやく初DVD化された"Live After Death"のビデオ・ヴァージョンのプロモーションも兼ねられていた。

Liveafterdeath個人的には願ったり叶ったりで、"Live After Death"は恥ずかしい言い方をすれば、一番精神的に辛い時期の支えになってくれたライブ・アルバムで、1985年の発売当時は毎日のように聴いていた。当時、地獄の自動車教習場に通う時、自分を奮い立たせる為のBGMでもあった。辛い時も苦しい時も、あのアルバム・ジャケットを見れば、あまりの凄まじさで立ち直ることができた。これがほぼ再現されるというのは、まさに夢のようである。

今回は職場で唯一ロック・ファンの同僚で、今までに見たライブが2006年のメイデン1回だけというストレートな方と一緒に見ることとなり、当日に飛行機で上京。成田にメイデン一向が移動に使っており、機長をパイロットの資格を持つボーカルのBruce Dickinsonが勤める専用旅客機、ED FORCE ONEを見に行きたかったところだが、あまりに遠いので挫折。幕張メッセは初めて行く会場で、新鮮だった。16時半頃に会場に到着、すでに入場が始まっていたが、仕切りが悪く、友達がグッズを買いにフェンスをまたいでグッズ売り場に入ってしまい、それが既にチケットをもぎった後の会場内で、引き返せなくなってしまったりした。まあ再びフェンスをまたいで帰ってきたけど。

ミキサー卓より前側左のDave Murray寄りに陣取るともう17時になり、すぐに前回も前座を務めたSteve Harrisの娘、Lauren Harrisのライブが始まった。そこで、いきなり観客が前に押し掛けてしまい、ギュウギュウ詰めになる。ローレンはデビュー・アルバムをmyspaceでダウンロード販売しているらしいが、声量が弱いという感は否めない。はっきりいってアマチュア・レベルのままだった。ギターはまるでザック・ワイルドそのまんまというような風貌と演奏スタイル。観客も一応義理で盛り上がった感じ。

ステージは30分ほどで終了し、セット・チェンジが行われる。17時50分頃になって前回と同様にUFOの"Docter Docter"が大音量で鳴り響き、いよいよメイデンの登場。ここであちこちに陣取っていた過激なブラジル人ら中南米系のグループがモッシュというか単に押し合いを先導して、将棋倒し寸前の危険な状態になる。1978年のレインボー札幌公演の悲劇がふと頭をよぎる。ここで将棋倒しになったら、死人が出たかもしれない。2曲聴いたところで、危険でない所まで下がって観戦することとなった。

"Churchill's Speech/Aces High"の盛り上がりは尋常ではなかった。夢にまでみたオープニングである。続く "2 Minutes To Midnight"の流れも"Live After Death"と同じ。その後曲順は違うが、Hammersmith Odeonで収録されたレア曲集のSide4以外では"Flight Of Icarus""Running Free"を除く残り全てが演奏された。生きているうちに"Rime Of The Ancient Mariner"と"Powerslave"が聴けてとにかく幸せ。バンドの状態もBruce Dickinsonの歌声も当時より現在のほうが良く感じてしまう。若々しさはないが、より重く厚い。

それ以外では"Wasted Years", "Can I Play With Madness", "Heaven Can Wait", "Fear Of The Dark", "Moonchild", "The Clairvoyant",を演奏。"Wasted Years", "Moonchild"以外はかつての定番曲で、そんなにレアでなかった。 大好きな"Heaven Can Wait"では、ラジオ番組やネットで公募したファン10数名がサビのコーラス隊として参加。めちゃくちゃ羨ましかった。"Fear Of The Dark"は何で演奏したのか不明。Janick Gersの立場を尊重したのか、単にスティーヴがやるといったからなのか・・・。まあ盛り上がるからいいけど。

お約束の本編ラスト"Iron Maiden"では巨大なミイラのエディは出現せず、"Somewhere In Time"ヴァージョンのSFエディが登場。ちょっと盛り上がりに欠けた気がする。

アンコールでは、ブルースが感謝の言葉と、25年以上メイデンのステージ・マネージャーを勤めたDick Bellが本日の公演をもって引退することを告げ、ハッピバースデーのメロディでGood Bye Dicky Bellと歌わせた。この日のライブが今までの日本公演で最高だったとも言っていた。"Moonchild", "The Clairvoyant"も最高の選曲。ぜひ聴いてみたかった曲。ラストは定番の"Hallowed Be Thy Name"で、うぉーっと歓声を上げられるだけ上げて完全燃焼。個人的には7回見た中では完璧に最高のライブだった。

終演後、東京の友人達と合流し、遅くまで打ち上げで盛り上がったが、皆"Caught Somewhere In Time"や"Only The Good Die Young"もやってほしかったという点で合意した。

01. Churchill's Speech/Aces High
02. 2 Minutes To Midnight
03. Revelations
04. The Trooper
05. Wasted Years
06. The Number Of The Beast
07. Can I Play With Madness
08. Rime Of The Ancient Mariner
09. Powerslave
10. Heaven Can Wait
11. Run To The Hills
12. Fear Of The Dark
13. Iron Maiden
encore
14. Moonchild
15. The Clairvoyant
16. Hallowed Be Thy Name

P.S.
DVD"The Early Days"に「スティーヴ・ハリス1975年の日記より」という当時の直筆の日記帳が公開されており、『6月10日(木曜)、ハマースミス・オデオンにジェネシスを見に行った。"マジで良かった!"』(Went To see Genesis at Hammersmith Odeon. 'Bloody Brilliant!')とあるが、これは1976年の間違い。1975年は5月27日のセント・エティエヌをもってPeter Gabrielが脱退、ツアーは終了している。1976年の6月10日~14日とドラムにBill Brufordを迎えた新生ジェネシスはハマースミス・オデオンで演奏しており、その模様はラジオ番組King Biscuit Flour Hourにて収録されてオン・エアされ、"White Mountain"というブートレッグでも有名な音源として残っている。スティーヴの歓声も入っているのかもしれない。日記全部が1976年の間違いなのかもしれない。
アイアン・メイデンのファースト・アルバムは、1976年当時のジェネシスのアルバム"A Trick Of The Tail"からの多くの影響を見つけることが出来る。

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2008/02/15

テラビシアにかける橋

Tera01昨年6月にフィンランドから帰国する飛行機の中で見た『テラビシアにかける橋』を、昨日ようやく映画館で見た。1月から公開されていたのだが、泣いてしまうことがわかっていたので、みっともなくてなかなか足を運ぶことがでず、客足が落ち着いた頃を見計らっての観賞。

機内上映ヴァージョンは日本語だったので、英語でも見たいと思っていた。子供向けでなかなか聞き取りやすい発音で勉強になった。吹き替えでは末っ子のメイベルが虐待して胴体が半分になった人形を「超過激バービーちゃん」と訳しており、原語だとピンとこなかったので、名吹き替えだと思った。

TVでプロモーション来日した主演の2人のドキュメント『テレビシアにかける橋公式ガイド』を見たが、渋谷で回転寿司をマズそうに食べてる姿はいたって普通の子供だった。しかし映画でのJosh Hutchersonの虚無感あふれる演技や、AnnaSophia Robbのいかにも小説家の娘といった天真爛漫な演技は信じられない位素晴らしい。

展開がわかっていても最後の30分は涙が出てしまった。レスリーがいなくなってしまってからの喪失感が見事で、容赦なく存在が打ち消されており、ありがちな回想シーンなどもない。子供には残酷すぎる描写だが見事としかいいようがない。大人たちの演技も喪失感をリアルに表現している。

エドマンズ先生役のZooey Deschanelってどこかで見たことがあると思っていたら、『あの頃ペニー・レインと』のおねーさん役や大好きな『銀河ヒッチハイク・ガイド』に出てた人だった。
末っ子メイベル役のBailee Madisonの演技がやはり素晴らしく、ストーリーの要所要所にメリハリをつけている。撮影時6歳位だったはず。私のことを慕ってくれている友人の娘さん(3歳)とちょっとかぶってしまってウルウルしてしまった。

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2008/02/12

The Police 大阪公演

Police01Police02昨年再結成したポリスの大阪公演を、2月10日に京セラドームで見た。ポリスを見るのは初めて。Stingは2度ほど当日券目当てで大阪城ホールまで出向いたことがあったが、1度はStingの体調不良、1度は台風で中止になっており、ずっと縁がなかった人。

今回はなんとなくパスする方向でいた。3万円のプレミアム・シートが余っているのでどうですか?と打診してきた知人の方もいたが、ちょっと3万は無理で丁重にお断り。このてのメジャー・コンサートはよく行っている友人も「ジョニー・ロットンが『ポリス再結成は蘇った死体』とか言ってたので行きません。」とのことでますますパス度が強まった。しかしジョニー、お前が言うか!

しかし先日のRage Against The Machineで久々に会ったパンク系友達が2人ともポリスに行くそうで、絶対見るべきだというので、なんとなく心が動いていた。「スティングの息子のバンドが始まった位に行けば、ダフ屋から安く買えるはず」とのこと。ちなみに2人とも一番好きなのは、やっぱりパンク色の濃いファースト。

ポリスは2ndからリアル・タイムで聴いていて、1980年の初来日公演はFMの「ゴールデン・ライブ・ステージ」で2週に渡って放送され、あまりに完璧なパフォーマンスに、エア・チェックしたテープを死ぬ程聴いたものだった。1981年の2度目の来日公演もNHK FMで放送され、テレビの「ヤング・ミュージック・ショー」でも抜粋版が放送され、それも見た(あのドラムのタムに1文字づつ日本語で書かれていた4文字の凄さは今でも伝説となっている!)。

今から思えば、普通のポップ・ミュージックを演奏するのに、パンク・ニューウェーヴ・ムーブメントを狡猾に利用して、戦略的に売っていったバンドで、それはサードの「ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ」の日本語歌詞ヴァージョンで「夜のヒットスタジオ」に出演したことなどでますます明確化されていく。

"Synchronicity"はプログレ的な要素が濃くて、よく聴いたアルバムだが、普通のポップ・ファンがあきらかに敬遠する「ヘンな曲」が1曲。キング・クリムゾンそのまんまのAndy Summers作"Mother "で、さすがRobert Frippとの共演盤を出しているだけのことはあるというインパクトの強いナンバーで、大好きだった。

今回は、昨年のツアーのセットリストを見て、ぜひ聴いてみたかたt"Synnchronicity I"をやっていないというのも、行く気がしなかった要因だった。しかし、65歳のAndy Summersのことを考えると彼のプレイを1度だけでも見てみたかったし、Stewart Copelandのハイハットさばきもぜひ生で見たかった。

とりあえずギリギリまで家にいて19時過ぎにドームに到着。しかしダフ屋さん達はまったく見当たらず、もう一仕事終えたよう。チケットを売りたくて困っている雰囲気の人も見当たらなかったので仕方なく当日券で13,000円出して正当に買う。スタンドのステージ真正面で、非常に見やすい位置だったのが幸いだった。

ちょっと空席も見当たり、最終的に入ったのは約25,000人というところだろうか。とにかく40代以上がほとんど。

席に座ってすぐにライブが始まった。あまりドキドキ感のないライブも久々。やはりステージは遠いが、双眼鏡を持ってきたので、なんとか見える。音響は思ったより良くて、音の分離もはっきりしていた。スタンド席なのに、皆立ってしまい、結局2時間立ったままで見る。座って見たかったけど・・・。隣の若いおねーさんは最後までノリノリで踊っていた。

01. Message In A Bottle
02. Synnchronicity II
03. Walking On The Moon
04. Voices Inside My Head / When The World Is Runnming Down
05. Don't Stand So Close To Me
06. Driven To Tears
07. Hole In My Life
08. Every Little Thing She Does Is Magic
09. Wrapped Around Your Finger
10. De Do Do Do, De Da Da Da
11. Invisible Sun
12. Can't Stand Losng You/Reggatta De Blanc
13. Roxanne
encore
14. King Of Pain
15. So Lonely
16. Every Breath You Take
17. Next To You

昨年のツアーよりも2曲ほど少なくなっているが、練りに練られたと思われる基本的なセットリストは変わっていなかった。Synnchronicity II、Walking On The Moon、Hole In My Life、Wrapped Around Your Finger、King Of Pain、So Lonely、Next To Youなどが聴けたのは良かった。

一番素晴らしく感じたのはスチュワート・コープランドのドラミングで、ハイハットとバスドラの応酬が素晴らしい。シーケンサーでごまかせるようなリズム・パートもドラムセットの後方に大量にセットされたパーカッションを駆使して演奏していた。3人だけでの演奏を強調しているよう。

アンディ・サマーズも老いても素晴らしく、あのエフェクトを多用したジャーンというリフや反復フレーズを、80年代と違わずにプレイ。この人のギターの音は素晴らしく気持ちよかった。

スティングはそつなくプロフェッショナルな仕事をしていた感じ。場数を踏んでいるなーとだけ思った。気まぐれでもう1回だけやってみてもいいと思ったのか、綿密にマーケティングした結果なのかは知らないが、彼の同意が全てを変えたことは確かだし、それは正しく作用したようだ。

約100分のライブ終演後、友人達が数人来ていることを知っていたが、勤務時間が迫っていたので、規制退場を無視してダッシュで会場を出た。

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2008/02/10

Rage Against The Machine 大阪公演

Rage01Rage02レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの再結成ライブを、2月7日に大阪城ホールで見た。昨年4月に約7年ぶりに再結成し、北米ツアーを開始して、2000年6月以来久々の来日。

明確な政治的メッセージをもった、いわゆるミクスチャー・ロック・バンドの最高峰に位置づけられていたバンドで、3枚のオリジナル・アルバムと1枚のカバー・アルバム、2000年の解散ライブを収録したライブ・アルバムと数枚の編集盤を残して2000年ボーカルのZack de la Rochaの脱退により解散。その後の動向を追っておらず、今回の再結成にあたってのマニフェストみたいなものもよく知らずの観戦となった。

前回2000年の"The Battle Of Osaka"を見逃していたので、またとないチャンスであった。正直レイジにしては高い料金設定(9,000円)が気になって、ぎりぎりまでチケットを買っていなかったのだが、見たい気はあったので、iPodに全アルバムを入れてヘヴィ・ローテーションにしていた。ぎりぎりになってmixiで安くチケットを譲っていただける方と巡り合い、郵送していただいて無事見ることができた。

こんなに埋まった大阪城ホールを見るのは久々で、ブロック指定でスタンディング・オンリーの観客がぎっしりと詰まっているところを後方スタンドから見るだけで興奮してくる。

開演時間15分ほどたったところで、Internationalの斉唱テープと共にステージ後方に巨大な赤星旗が昇ってきて、観客の興奮も最高潮。

Testify
Bulls on Parade
People of the Sun
Bombtrack
Vietnow
Bullet in the Head
Down Rodeo
Renegades of Funk
Guerilla Radio
Calm Like A Bomb
Sleep Now in the Fire
War Within A Breath
(encore)
Freedom
Killing In The Name

ライブはバンドも観客も最初からフルに振り切った状態で開始され、とてつもないエネルギーを感じた。4人だけとは思えないリフの応酬も凄かった。レイジのリフ作りは古くはLed Zeppelinの”Physical Graffiti"~"Presence"あたりを彷彿させるものがあり、伝統的なハードロックのリフという感じ。凄まじい音空間であったが、ツェッペリンも全盛期はこんな感じか、それ以上だったんだろうなとふと思った。昨年の再結成音源は聴いたが、ひょっとして生で見ていれば老いてもこれくらいのリフの力を感じていたのかもしれない。

新曲はなく、2000年のラスト・ライブを収録した"Live At The Grand Olympic Auditorium"に準じた構成。
アンコールも含めて80分弱の潔い構成だった。今回のツアーは14曲パッケージになっているようだが、東京は少々選曲が変わったという話。

サウンドの要はTom Morelloのエフェクトを多用したギター・サウンドで、スイッチングやハウリングでキーキー・ピコピコとコミカルな音も出す。スタジオ・ヴァージョンに忠実にライブで再現しているところが凄かった。

終了後、別席で見ていた友人達と合流して、打ち上げ。凄かったと盛り上がった。
今回はこれでいいが、次回は新曲など新たなメッセージを打ち出していってほしい、でないと再結成の意味はないという共通の結論となった。

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2008/02/03

スザンヌ・ヴェガ 大阪公演

Suzannnevega0Suzanne Vegaの大阪公演を1月22日、心斎橋クラブ・クアトロで見た。スザンヌ・ヴェガを見るのは1999年6月にドイツのボンで行われたMike & The Mechanicsの野外コンサートのサポート・アクトとして出演していたのを見て以来約7年半ぶり。

その時はメカニクス目当てに行ったのだが、ベースのMichael Viscegliaと2人だけでプレイされたスザンヌ・ヴェガのライブが本当に素晴らしくて心底感動してしまってから、ファンになった。それ以前にも"Luka"がヒットして「夜のヒットスタジオ」などに出るほどメジャーだった頃からは知ってはいたが聴きこんでいなかった。

今回は昨年でた、911以降のニューヨークをテーマにしたニュー・アルバム、"Beauty & Cirme"に伴うツアー。最初プロモーションで来て、そのままシンガポールのTVに出演する為、ちょっと出国もしていたらしいが、大阪が初日。

開演と同時に入場して、少しだけある椅子席をキープすると、となりに初老の男性が座って、話しかけてきたので、雑談。定年を超えてライブによく行っているらしく、最近はキャロル・キングやリッキー・リー・ジョーンズにも行ったとか。ニール・ヤングやジョニ・ミッチェルの話でも盛り上がった。

開演時間となり、スザンヌ・ヴェガが登場し、アカペラで十八番の『トムズ・ダイナー』を歌い始める。お客に歌わせるパートは、やはりシャイな日本人の体質が災いしてか、あまり歌う人がいなくて盛り下がる。なんか気まずい。

続いてギター、キーボード(女性)、ドラム、ベースのバック・バンドがダイナーの客のようにマグカップなどを持って登場して、私が一番好きな『マレーネの肖像』をプレイ。ベースはドイツで見た時のメンバーでもあった、スザンヌのバックを20年以上勤めているMichael Visceglia。

48歳のスザンヌ・ヴェガは優美で素晴らしい歳の取り方をしていた。どの曲も歌声がとにかく素晴らしく、プロフェッショナルなシンガーとしての実力を見せ付けられた。アコースティック・ギターのみや、ベースと2人だけのパートも多く、どちらかというとそちらのほうが嬉しかった。彼女のアコースティック・ギターの演奏からは本当に静かな情熱が伝わってくる。1曲ごとに簡単な解説が入り、メッセージを強調したかたちで歌っていた。

終演後、4年ぶりくらいでパンク系の音楽友達に再会したりして盛り上がった。急遽決まったらしいサイン会の列に一緒に並ぶ。既に新譜は買っていたので、旧作を買ったが、サインは持参した新譜にしてもらった。「素晴らしかったです。1999年にドイツでもあたなを見ました。」と言ったら、「ワォ」と言ってくれました。握手もしてもらって感激。

2008年1月22日 心斎橋Club Quattro

01. Tom's Diner
02. Marlene On The Wall
03. New York Is A Woman
04. Ludlow Street
05. Caramel
06. Frank & Ava
07. Gypsy
08. (I'll Never Be) Your Maggie May
09. Left Of Center
10. Blood Makes Noise
11. Angel's Doorway
12. Pornographer's Dream
13. Unbound
14. In Liverpool
15. Luka
16. Tom's Diner (DNA Version)
encore 1
17. Zephyr And I
18. The Queen And The Soldier
encore 2
19. Small Blue Thing
20. Rosemary

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