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2009/05/28

Peter Hammill 京都公演 2009

Peterhammill0900Peterhammill0902ピーター・ハミルの京都公演を5月27日、京都のライブハウスRAGで見た。ソロを見るのは、同じくRAGで2007年11月7日のライブ以来。2005年にイタリア、2008年に東京で見たVan Der Graaf Generatorを含めると、14回目のハミルのライブ。

前回の京都公演はピアノとボーカルのみのパフォーマンスだったのに対し、今回は間にアコースティック・ギターも演奏して、ヴァリエーションに富んだものになった。

開演前に、まだ公式には発売されていない6月にリリース予定のニュー・アルバム"Thin Air"が販売され、1枚購入。
通販でしかチケットを販売しなかったせいか、昨年のVDGGの来日で一区切りついた感があってか、観客は40名弱ほどで、いつになく落ち着いた雰囲気がした。ライブ前に店の男女共同トイレに入るハミルを目撃。

前回でも2曲目に演奏された"Don't Tell Me"からスタート。ピアノの激しさはいつも通りで、やはりこれを生で聴くと心が湧く。前回との重複は17曲中6曲で、近年のライブの定番となりつつある曲もあるようだ。久々に聴けた"This Side Of The Looking Glass"も素晴らしかった。

Peterhammill0901"Comfortable?"でステージ中央に移動し、アコースティック・ギターに楽器を変えての演奏。10曲目に新譜からのワールド・プレミアムとアナウンスした"Stumbled"が歌われた。こういう瞬間に立ち会えるのは本当に貴重だ。
次にプレイされたのは何とVan Der Graafの"Last Frame"。これは自分にとってかなりレアだった。今回はこれが唯一のVDGG時代の曲だった。

再びピアノに移って、"Unrehearsed"。前回のように途中に休憩が入らず、フル・ステージをこなすのがわかった。60歳を過ぎて、このテンションを持続して歌い続けるハミルはやはり凄い。
2回目のワールド・プレミアムと紹介され、さらに新曲から"Undone"が歌われた。
本編ラストは定番の"Stranger Still"。しかし今回はいつものようにラストのフレーズを絶叫せず、静かに繰り返して、最後はマイクなしで歌う。静の中に物凄い力強さを感じた。

アンコールはアコースティック・ギターで"Ophelia"。美しくリラックスした雰囲気でライブは終了。しばらくしてハミルが客席に現れ、いつものようにサイン会となって、私も新譜にもらって帰宅。

本編ラスト前に歌われた"A Better Time"の優美なメロディーが今回一番心に響いた。プライベートで長引いていた辛さが、最近ふとしたなにげない会話で癒され、安らかな気分でライブに臨めたせいかもしれない。この歌が今の自分の気持ちそのものだったような気がした。


・On Piano
01. Don't Tell Me (Enter K : 1982))
02. The Unconscious Life (Enter K : 1982)
03. This Side Of The Looking Glass (Over : 1977)
04. Meanwhile My Mother (Singularity : 2006)
05. Gone Ahead (incoherence : 2004)
06. Bubble (Everyone You Hold : 1997)

・On Acoustic Guitar
07. Comfortable? (Patience : 1983)
08. Driven (Clutch : 2003)
09. If I Could ( The Future Now : 1978)
10. Stumbled (Thin Air : 2009 : World Premium Performance)
11. Last Frame (The Quiet Zone / The Pleasure Dome : 1977)

・On Piano
12. Unrehearsed (This : 1998)
13. Curtains (Fireships : 1992)
14. Undone (Thin Air : 2009 : World Premium Performance)
15. A Better Time (X My Heart : 1996)
16. Stranger Still (Sitting Targets : 1981)

・Encore On Guitar
17. Ophelia (Sitting Targets : 1981)

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