STAR TREK 映画スター・トレック
映画『スター・トレック』初日のレイトショーを見てきました。休みだったので、トレッキーの同僚を仕事上がりを見計らって電話で誘って一緒に観賞。やはりこういう映画はファン同士で盛り上がって見ないと(同僚は若いので『ネクスト・ジェネレーション』以降のファンなのだが)。
『バッドマン・ビギンズ』や『007 カジノ・ロワイヤル』のような最近よくあるビギニングもので、『カジノ~』が「今までのシリーズはなかったことにする」という無謀ぶりで成功したように、マニアが見るとツッコミどころ満載の旧シリーズとの整合性のなさは多々あるものの、ちゃんと複線で証明されていたりもしました。
しかし、オリジナル・シリーズのカーク船長、スポック、ウフーラ、ドクター・マッコイ、スールー(ミスター加藤)、チェコフ、スコットが、どのように出会い、エンタープライズのクルーとなったかというオリジナル・ストーリーはファンにはたまらないものでした。なんとなれば、ひとりひとりのトレッキーが同題材でオリジナル・ストーリーを作れるだろうけど、それを超大予算で実現する力量があるかどうかが課題。J.J.エイブラムズは脚本畑から製作・監督業になっただけあって、長年のマニアのツボを押さえることを心得ていました。
ウフーラのキャラがハジけずぎているのがちょっと・・・と思ったくらいで、他のキャストは実にオリジナル・キャストを踏襲した演技で、オリジナル・シリーズを見ながら幼少期を過ごした私は顔面がゆるみっぱなし。スポック役のザッカリー・クイントは、カーク役のクリス・パインを完全に喰ってしまうほどの演技だったし、実質の主演だったといえるでしょう。あと大好きな『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホット・ファズ 俺達スーパー・ポリスメン』のサイモン・ペッグが演じるスコットもぶっ飛んでいて素晴らしかった。スポックのお母さん役がウィノナ・ライダーだったので、超ビックリ。ウィノナも、もうそんな歳なのか。
とどめは、タイムスリップしてきた設定で現在78歳のレナード・ニモイ演じるオリジナルのスポックの登場。顔がシワシワになった本物のスポックを見て、うぉー本物が出た!と盛り上がるだけ盛り上がってしまう。
最後の最後にオリジナル・テーマ曲が流れて、思わず涙腺が緩んでしまいました。幼少の頃から生活の一部のように違和感なく受け入れてきた『宇宙大作戦』が40年以上たった今も新作として映画化されることを思えば、スター・トレックこそアメリカの生んだ最大の文化だったのだなと、ひしひし実感しました。
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