ザ・ピーナッツ DVD P-Legend
デビュー50周年を記念して発売されたザ・ピーナッツの2枚組DVDボックス"P-Legend"を購入。懐かしさに浸っています。初DVD化ということですが、過去にビデオでソフト化したことがあるとのこと。私は初見でした。1枚目はプロモーション・ビデオやTV出演を合わせたもので、約38分と収録時間は短いものの、1959年~1975年の長い歴史を凝縮した内容で、見応えがありました。
『シャボン玉ホリデー』は物心のついた頃はもうやっていて、なんとなく見た記憶があります。「双子」というものの存在をピーナッツで初めて知ったものでした。クレイジー・キャッツから谷啓やハナ肇のコントも入っていて、テレビ黎明期のバラエティー番組の歴史の勢いを感じます。『チャオ』の植木等との共演も素晴らしい。バックのビッグバンドの演奏がとにかくゴージャスです。ダメ押しにモスラの歌まで入れたサービス溢れる1枚。最後のカットアップ・コラージュ的な『恋のフーガ』の英語ヴァージョンのビデオのみ最近の作製らしく、蛇足という気もしましたが、映像は結構面白かったです。
2枚目は1975年にTV放送された引退ラスト・スタジオ・ライブの『さようならピーナッツ』の完全版。ヘアスタイルが野際陽子風になって33歳より老けて見えてしまったが、歌唱力は絶頂で、潔い引退はカッコ良すぎるも惜しいものだと今見ても思います。伊東ゆかり、中尾ミエ、尾崎紀世彦、谷啓,、ハナ肇などがゲスト。伊東&中尾を加えての50's~60'sアメリカン・ポップス『大メドレー』は圧巻でした。ヒット曲の多くを手がけた宮川泰先生も登場し、対話を交わしつつピアノで共演。若い!谷啓もこれにトロンボーンで加わってのスキャット・メドレーは素晴らしい。続く『愛のフィナーレ』にはただ涙。ラスト『帰り来ぬ青春』『ウナ・セラ・ディ東京』で2人が見せた涙に貰い泣きしてしまいました。
ピーナッツは生で1度見たことがあります。場所は当時家のすぐ傍にあった近畿大学の大学祭の野外ステージで、これが人生で見た最初のプロの歌手のコンサートでした。年月の記憶が曖昧で、1972年か1973年のどちらかで、リムジンで到着した2人を小学生の身で、押し合いする大勢の大学生に混じって出迎えたのでした。子供ながらの第一印象は「(モスラ出演時のように)小さくない!生身の人間だ!」ということでした。2人ともサングラスをしていて、微笑んでいました。野外ステージは前のほうをキープするも、大学生に押し潰され、退避。ひたすら待って、ようやくステージが始まるも、歌い始めでPAの電源がダウン。それが2回も続いてしまい、2人が不機嫌そうになって引っ込んでしまったのを覚えています。ようやく再開したころは、後ろのほうに追いやられて、ほとんど見えず、音だけ聴いていました。今となっては貴重な想い出です。
追記
本日2回目を見てきた、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』でピーナッツの『ふりむかないで』が使われています。サントラにも入っているらしい。
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コメント
ピーナッツのコンサートに行きたかった。タイムマシーンは有りませんかね。50周年記念ボックスのDVDはいつ観ても、涙が出てとまりません。本当にスターがいた時代だったんですね。
投稿: | 2010/01/20 19:45
>? さん
コメントありがとうございます。
本当にタイムマシーンがあればいいのにと思いますよね。
私も9歳か10歳だったので、本当にぼんやりとしか思い出せません。ラスト・コンサートは泣けますね。宮川先生も若くて・・・
引退後、2度と復活しなかった潔さも素晴らしかったと思います。
投稿: tangerine | 2010/01/23 02:59