Perfume ニュー・アルバム トライアングル ⊿
■Take off
最初のエフェクトが、クラフトワークのファースト・アルバムのイントロそのまんま。
潔くて心地よい。
■love the world
プログレ・ファンの間では、バグルスの『ラジオスターの悲劇』を彷彿させるところが心地よくて受け入れられた曲。バリバリのジャーマン・テクノ路線より、こういうポップな路線のほうが好きな自分が意外。
■Dream Fighter
「努力」とか「根性」を自分の人生から消し去った人間としては居心地悪い曲。人生に希望を持っている人の応援歌なので、頑張れる人は頑張ってほしい。
■edge < ⊿mix>
長いだけの凡庸なミックス。もうちょっと殺伐としたものにしても良かったかも。
■NIGHT FLIGHT
80年代の「あの頃」をリアルタイムで体験したテクノ・ファンには懐かしさが込み上げてくる、YMOチューン。あの頃、今のパフュームと同じ位、YMOは社会現象だった。私が人生で最初にお金を払って見たコンサートも1980年4月8日、大阪毎日ホールのYMOでした。エンディング近くのメロディーはイタリアのプログレ・バンド、GOBLINの『フェノミナ』のテーマを連想させる。
■Kiss and Music
KraftwerkのThe-Man・Machine~YMOの『テクノデリック』からの流れの無機質テクノ投げやり路線。攻めてますねー。投げやりに聴くとハマる。入っていて良かった曲。
■Zero Gravity
パフュームらしくて、パフュームならではの曲がやっとアルバム・オリジナルで出てきて安心。ドライブ感があって、ドライブしているとトリップしそう。
■I still love U
凡庸な小室路線の歌謡曲。90年代しか通用しないような曲調。でも90年代が音楽的に青春だった人たちにはウケるのかも。
■The best thing
ダフトパンク的。ストレートなところが素直でいい曲。インパクトが薄いが、これもパフュームならではの曲。
■Speed of Sound
バリー・マニロウの『コパカパーナ』ミーツ、ジャーマン・ロックの最前衛ユニットClusterの"Curiosum"という新機軸。同じくジャーマン・ロックのMoebius.Plank.Neumeierの"Zero Set"のような躍動的なリズム感。素晴らしいの一言。歌詞的には"NIGHT FLIGHT"と対をなす作品。Perfumeのメンバーに理解できそうもない、こういう曲で攻めまくってしまった中田に拍手!本アルバムのベスト・トラック。こういう曲を造ってしまえる立場にいることができただけでも、売れた価値があった。人類が滅びるまでリピートして聴いていたい曲。
■ワンルーム・ディスコ
引っ越してばかりの時にリリースされたので、個人的には思いいれがある曲。メンバーのレコーディング時と全く違ったアレンジにされて、心外だったというエピソードもあり、曲自体は好きになれなかたけど、冷静に聴くとすごくキャッチー。
■願い
チルアウトにしては叙情的すぎると思う。こういうメロディーなら声質は生のままで良かった。
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