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2009/10/15

Perfume 大阪城ホール 2days 本編レポート "Dangerous Days"

Castlemain01Castlemain02Castlemain03_2念願のPerfume大阪城ホール2日間公演。夏からいろいろ手を尽くすもチケットは抽選を外れ続け、本発売も速攻完売となり、途方に暮れていたが、 mixiの譲渡トピックで初日・2日目とも2名の方に、それぞれ凄く見やすいスタンド席を送料込み定価以下で譲っていただき、無事見ることができた。

去年、武道館公演が実現して、Perfumeが大阪城ホールでライブをするのは時間の問題だったし、25年間よく通った会場なので、頭の中でかなり詳細なところまでシミュレーションできていた。

結果、舞台セットはだいたい想像どおり。先に名古屋で見て、花道とお立ち台がY字型に広がっていることが武道館や代々木から進歩したところで、予想の範疇だったが、それでも照明やレーザー、ステージ後方にセットされた3台の巨大LEDスクリーンによるビデオの演出は凄かった。たった1曲のためにしか使われなかった贅沢な演出もあった。
そしてそれ以上に3人の存在感が大きくて、圧巻だった。

普段中年以上しか行かない洋楽のコンサートばかり行ってるもので、客層が邦楽ポップスではこんなものなのか、普通でないのか、全然わからないのだが、9月のメタモルフォーゼの時の時のように若い人が多くて新鮮。
アイドルのコンサートにしては女性の比率も高く、3割以上いたのではないだろうか。邦楽シーンの頂点を極めているだけのことはある。
そして、かしゆかにやられてしまった中高年もちらほら・・・(まあ周りの友人を見ても、普通かしゆかなもんで・・・)。

あちこちでネットの感想を読むと、コンサートというものを見るのが今回のパフュームが初めてだという若い人もかなりいたそうで、いきなりあれを見せられた衝撃度たるやいかほどのものかと思う。

城ホールで、というか日本で初めて本格的にバリライトを使ったライトショーをコンサートで展開したのは、言うまでもなく1987年のジェネシス(バリライトを1981年に世界で始めて使用。開発に出資もした)で、動いたり色が変わったりする照明の洪水に、皆唖然としていたが、今回もコンサート未体験の人には、その衝撃に近いものがあっただろう。

レーザーも、これでもかという程使われていたが、これも城ホールでは1988年のピンク・フロイドあたりから大規模に使われはじめたもの。今回はそれの3倍くらいの規模で、毎年横浜アリーナでやっているテクノのWIREなどの演出に近い。というか、パフュームもブレイク前にWIREを見に連れていかれたことがあるらしく、スタッフは完全に意識しているだろう。

オープニングや、"EDGE"の演出は、命を切り売りしてでも何度でも見たいと思う凄さで、アドレナリンが噴出する。

名古屋ではコンピューターシティで涙が溢れたが、大阪初日ではもう"NIGHT FLIGTH"から涙目になってしまう。

MCを極力排除してクールに徹しようと思えば、いくらでもできるのに、そうはせずに不完全な人間らしさを出すところこそがパフューム。外見を戦略的にキャラ分けされているが、やっている音楽のような無機質なレプリカントにはならないという意志を貫く。意図的にできるだけ観客に近づいて普通に会話しようとするし、アドリブが効かないのにアドリブしつづけるトークが迷走してゆく。「カバの噛む力は世界最強だから、皆気をつけにゃいけん」というあまりにもどうでもいい話に3分使い、泣きの説教では「皆で良い日本にしましょう!」というグローバルすぎる展開となる。

観客との対話は、ひとつ間違うと全体の完成度に大きく影響してしまうリスクがあるのに、花道に出て観客のコスプレ・チェックを延々と30分やるのは、自分達を憧れの対象としてくれているファンへの感謝の気持ちが入っているのだろう。観客も大喜びでコンサートの楽しみ方も多様化していることを思い知らされた。

2日目はインディーの頃からパフュームを支え続け、引退の危機の時も力づけてくれた掟ポルシェ本人が、アリーナで確認され、パフュームもびっくりしていた。観客から大歓声と掟コールが出て、ちょっと感動。

長い長い長い1回目のトークの後で、花道中央で椅子に座って歌われたのが、プレイされるのを一番楽しみにしていた"Zero Gravity"で、振り付けが可愛すぎて殺されてしまう。中盤に向けて完璧な流れの演出。

Edge~I still loveUはもう何も言うことなし。このへん力尽きてしまってもおかしくないほど圧巻。
コンピューターシティは何度聴いても泣けた。

2回目の長い長いMC。初日はのっち、2日目はかしゆか主導でトーク。のっちはビリーズ・ブート・キャンプを今頃始めたという、まったく流行に左右されない、わが道を行くマイペースなのっちが素晴らしい。かしゆかは再びマイブームとなった「ジョジョの奇妙な冒険」の話。あ~ちゃん同様に私は1度も読んだことなく、ついていけず。金木犀の香りにハマっているあ~ちゃんは、本当に可憐な少女なんだなーと思った。NHK教育の歯磨きの歌をここで練習。頭にこびりついて、勤務中もつい「クリクリシャカシャカ、クリクリシャカシャカ、シュワ~」と口ずさんでしまい、社会的地位を絶たれそうになる・・・。

初日はこれに続いて、全員座らせてのエコノミー症候群対策のマッサージ。きっと3時間以上立ちっぱなしの観客に対する配慮なのだろう。2日目は時間削減のためカット。

ワンルーム・ディスコ~Puppy Loveの後半は、もう全力疾走するしかない状況。パフューム・ブレイク前夜的存在のチョコレイト・ディスコはやはり振り付けが秀逸すぎる。女性ファンが増えるのも理解できる。

2日目ようやく正面から見られたポリリズムと"Puppy love"で、振り付けの凄さを堪能。双眼鏡で見ると、もう脳死しそうなくらいキュート。のっちはこの世のものとも思えない人間離れした存在。あ~ちゃんは天使。かしゆかはとにかく瞬殺。ブレイク後、髪型でキャラ分けが際立ってから固定的なイメージが顕著になってしまったようだが、これは戦略的に大成功だったようだ。

初日の20分を越すMCでは、売れなかった頃、心斎橋のアップルストアでエレクトロ・ワールドを歌ったエピソードなど。あとは名古屋と同じ、夢を諦めないでほしい~良い日本にしましょうという、気持ちばかり前に出て、トークが追いつかないあ~ちゃんが、無理やり着地点をグローバルな展開にしてしまったトーク。

2日目は、MCの長さを初日の反省会でかなり指摘され、しょんばりして帰ったら、ホテルに共同大阪からお祝いのドリンクが差し入れられており、迷惑をかけた招聘元に対して気が引き締まる思いがしたというMC。
長いMCはそれなりにネタにはなるのでいいけど、やはり3時間位がなんとか体力の持つ長さかと思っていたので、まあ、今後の課題になるだろう。

2日目アンコールでは遂に聴けた"plastic smile"で号泣・・・。いい曲すぎて・・・。
そしてグループ名そのままの"Perfume"はアイアン・メイデンの"Iron Maiden"のように、ラストの定番でありつづけるだろう。

ニュー・アルバムから唯一"The best thing"が外され、ブレイク後のシングルで唯一"Baby cruising Love"が漏れた。大好きな「スウィートドーナッツ」も聴けず。でも、セット・リストは今回が一番完璧だと思う。

来年はファン・クラブ限定のライブ・ハウス・ツアーとのこと。ドーム・コンサートにシフトせず、こういう展開をするのは、何か微妙なマーケティングの結果なのだろうか。ここまで来たら、次のシングルが今後のある程度の方向性を決定づけるのではないかと思う。

9月に来日したエレクトロニクス・ミュージックの曽祖父タンジェリン・ドリームから、その曾孫的存在のパフュームまでにも、精神は受け継がれて、日本の音楽シーンを席巻している。エレクトロ・ワールド万歳。

2009年10月10日18時~、11日16時~

大阪城ホール

01.Take off (BGM)
02.NIGHT FLIGHT
03.エレクトロ・ワールド
04.Dream Fighter
MC
05.love the world
06.Zero Gravity
07.マカロニ
08.SEVENTH HEAVEN
09.Kiss and Music
10.Speed of Sound (BGM)
11.edge
12.シークレットシークレット
13.コンピューターシティ
14.I still love U
MC
15.ワンルーム・ディスコ
16.セラミックガール
17.ジェニーはご機嫌ななめ
声出し
18.チョコレイト・ディスコ 
19.ポリリズム
20.Puppy love
encore
MC
21.10/10 パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
21 10/11 plastic smile
22.Perfume
23.願い


おまけ
mixiにのみアップした、本レポートの予告編的サブタイトル。全部ボツにして、本稿のプロトタイプを「ワークプリント」としてアップした。けどとりあえずボツのサブタイトルも再録。

Part 1.
かしゆかに人生の全てをめちゃめちゃにされたいと思ってライブに行ったら、あ~ちゃんの説教20分。

Part 2
双眼鏡でのっちを見たら、この世のものとも思えない人間離れしたキュートさで、ようやく開眼。あ~ちゃんの説教今日は無し。

Part 3
職場で虚ろな目をして抜け殻のように座っている私。時々、思い出したかのように
「くりくりしゃかしゃか、くりくりしゃかしゃか、しゅわ~」
とつぶやいて、同僚ドン引き、職場は凍りつく・・・

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