Genesis The Movie Box 1981-2007
このDVDボックスの少ないセールスポイントを挙げてみると。
1. Three Sides Live, Mama Tourの初DVD, 5.1chサラウンド化
2. Three Sides Liveにボーナス収録されているサラウンド音源7曲とインタビュー
3. Mama Tourにボーナス収録されているフィル・コリンズの所有のホーム・ビデオ撮影によるレコーディング・ドキュメント
4. 1999年に放映されたVH1によるヒストリー・ドキュメント"Behind The Music"の2007年アップデート版
"Wembley Stadium"は既発売のものと特典映像も含め同様の内容。"The way we walk"は既発売のものが2枚組でマルチアングルやコメンタリーを含むものであったのに対し、単品でボーナス映像無しもものになっている。When In Romeは例によって既発売のディスクを収録するケースとスペースがあるだけ。
"Three Sides Live"も"Mama Tour"も映像のリマスタリングはされておらず、古ぼけた映像のままで、これも残念。単品発売されれば、これら2枚の購入だけで十分だが、「素晴らしいリイシューでファン必携のアイテム」とはとてもいえないもの。
ファンが企画したら、1977年のテキサス映像や1990年のネブワースのフィルのバンドとの混成チーム・ライブ、1992年のネブワース、1998年のポーランドやプラハの映像も含めた、ゴージャズなものになっていただろうし、そうするべきだった。
フィルが1983年当時の巨大で低画質のホーム・ビデオで撮った、サリー・スタジオにおけるレコーディング風景の映像が一番興味深いものだった。あと、Three Sides Liveボーナスの音源のみ7曲のうち"Man On The Corner"は初登場。"One For The Vine""Fountain Of Salmacis"などのアルバムのみ収録曲のサラウンド音源も良かった。
ジェネシスの再発ボックス・プロジェクト、これにて完結。
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