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2010/04/12

Jeff Beck / グランキューブ大阪 2010/04/07, 尼崎アルカイックホール 04/08

Jeffbeck00Jeffbeck01Jeffbeck02ジェフ・ベックの来日公演を4月7日にグランキューブ大阪、8日に尼崎アルカイックホールで見た。去年に続く御大の来日で、見るのは通算9, 10回目。相変わらずの至高の音楽体験なのだが、なんか「神業を見るのに慣れてしまう」というのもいかがなものか。

今回は2003年の"Jeff"以来7年ぶりの新作、"Emotion & Commotion"のリリースに伴うツアーで、セットリストは70年代曲が低くなり、近年の定番レパートリーで固めて、新作から大量に演奏したという内容。ここのところ新作を伴わないツアーが続いていたので、かなり新鮮だった。

御大は、いつもよりライトハンド・タッピングを多用しているように見えたのが印象的。過去より少しラフな印象もあり、グランキューブではミストーンも目だったが、ベックとなると、ミストーンも芸のうちで、「ギターの神様のミスが見られた!ありがたや~」と拝むくらいの悟りの境地となる。

今回のハイライトはアイルランドの民謡的存在の"Mna Na Eireann (Women Of Ireland) "で、ベックがギター・インストでやるにはぴったりの曲。スタンリー・キューブリックの映画『バリー・リンドン』でThe Chieftainsが演奏したヴァージョンが有名だが、他にもMike Oldfield, Kate Bush, Tuxedomoon, The Corrsなんかもカバーしている。しかし御大のヴァージョンは格別に泣いていた。2月13日のO2アリーナでのコンサートではオーケストラをバックにコアーズのSharon Corrとの共演がなされ、YouTubeでも見ることができた。ぜひこの曲の正式な音源を残してほしいもの。

Narada Michael Waldenは初めて見たが、手数が多くて、2バスも強力。テリー・ボジオよりも重たく感じた。Robert Frippのファースト・ソロ・アルバム"Exposure"収録の"Breathless"のドラムも彼。
ベースのRhonda Smithはプリンスのバックを勤めていただけあって、パワフルでベース・ソロ・コーナーでのタッピングも強力。で、"Rollin' And Tumblin'"などのボーカルもパワフルにこなす。テクニカルだけど線の細さが感じられたタルちゃんとは大分違う。
"Rollin' And Tumblin'"ではJason Rebelloがボコーダーで歌ったりもした。昔のトーキング・モジュレーターを思い出した。

Sly & The Family Stoneの"I Want To Take You Higher"では何とテレキャスターに持ち替えて演奏。ロンダのボーカルも絶好調だった。本編最後はいつもどおりの"A Day In The Life"で大団円。

アンコールでベックは黒のレス・ポールを持って登場。もうそれは昨年他界したレス・ポールの追悼に他ならない。"How High The Moon"を珍しくテープのボーカルに合わせての演奏。ロンダがハーモニー程度にボーカルを重ねた。

そのまま新作から、プッチーニの『誰も寝てはならぬ』を劇的に演奏して終了。ベックはやはり、メロディアスで後半ぐぁあ~と盛り上げる曲が好きなんだなーと思う。大満足して、友人たちとちょと話して帰宅。


全国のロック中年を萌え悩殺したタルちゃんが抜けてしまい、今回は1回だけにしようかなと思っていたら、直前に最前列の席が余っているとの友人の誘いに、アルカイックホールにも参戦。グランキューブより小さく、グランキューブに続いて2回目という熱心なファンも多かったようで、より密度の濃い空間となって、観客の反応もバンドのノリもさらに良くなった。

アンコールではジェフがジェイソンに「日本語で何て言うの?」と耳元で囁いて尋ねてから、「アリガト、アイシテマス」と言って大うけ。御大が日本語を喋った~。続いてのレスポール追悼では「(キーボードの)ジェイソンがギターを弾き始めてまだ3日だよ。」と言って、ギターを持ったジェイソンを紹介した。

"Nessun Dorma"の後も観客のかなりのノリの満足したようで、最前列の客にギターを渡すふりをしたりして、おどけてみせる。客電がついて終了かと思いや、すぐに消えて2度目のアンコール!昨日の大阪ではなかった"Cause We've Ended As Lovers"を演奏。サービス的なものだったかもしれなかったが、やはりトーンが素晴らしかった。

まだまだ進化していくベック。まだ10回くらいは来日してくれそうで楽しみは尽きない・・・。
友人に車で大阪まで送ってもらい、冷麺を食べて打ち上げ。

Jeff Beck / Guitars
Jason Rebello / Keyboards, Guitar, Vocal
Narada Michael Walden / Drums, Vocal
Rhonda Smith / Bass, Vocal

01 Eternity's Breath (Live At Ronnie Scott's, 2008)
02 Stratus (Official Bootleg USA '06, 2006)
03 Led Boots (Wired, 1976)
04 Corpus Christi Carol (Emotion & Commotion, 2010)
05 Hammerhead (Emotion & Commotion, 2010)
06 Mna Na Eireann (Women Of Ireland) (composed by Sean O Riada) 
07 Bass Solo
08 People Get Ready (Flash, 1985)
09 Rollin' And Tumblin' (You Had It Coming, 2000)
10 Never Alone (Emotion & Commotion, 2010)
11 Big Block (Guitar Shop, 1989)
12 Over The Rainbow (Emotion & Commotion, 2010)
13 Blast From The East (Who Else!, 1999)
14 Angel(Footsteps) (Who Else!, 1999)
15 Dirty Mind ~ Drum Solo ~ (You Had It Coming, 2000)
16 Brush With The Blues (Who Else!, 1999)
17 I Want To Take You Higher (Sly & The Family Stone cover, 1969)
18 A Day In The Life (Live At B.B.KIng Blues Club & Grill, 2003)
encore
19 How High The Moon (Tribute to Les Paul, 1951)
20 Nessun Dorma (Emotion & Commotion, 2010)
encore 2
21 Cause We've Ended As Lovers (Blow By Blow, 1975) @アルカイックホール

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コメント

最近ベック見てないなー。
全くだれとも違うギター、後悔しないように今度来たら見ようかな。
といってレイチャールズは何回観たことか。。

投稿: Betsui | 2010/04/12 20:49

タルちゃん抜けちゃったんですか!

投稿: fripp_fripp | 2010/04/13 23:16

>Betsuiさん

まだまだ来てくれると思いますので、また次の機会見てくださいませ。レイ・チャールズは見ず仕舞いでした・・・。


>fripp_frippさん

抜けちゃったんです・・・。残念です。もうソロでいいからまた来てほしいものです。

投稿: tangerine | 2010/04/14 16:10

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