ASIA 大阪公演 2010
エイジアの大阪公演を5月17日にグランキューブ大阪で見た。オリジナル・メンバーで再結成してから2007年、2008年に続いて3度目の来日。見るのは1990年、1992年(ジョン・ペイン・エイジア)を含めて5回目。
結論から書くと、過去3回の中では最高の出来で、メンバーはベスト・コンディションだった。
客の入りが異常に悪く、2F席の観客は0人で閉鎖状態。1Fも8割程度しか埋まっていない。不況の煽りか、さすがに来日しすぎなのか。先日リリースされた再結成オリジナル・アルバム2作目の"OMEGA"は完成度が高いと評判が良かったので、意外だったし、残念な動員数だった。
チケットをとってくれた友人の計らいで3列目ど真ん中という素晴らしい席で鑑賞。
"OMEGA"は個人的にはオーバー・プロデュース気味のものを感じたし、ポップを追求しつくしていて良いのだが、ハウの存在感がいまいち希薄な気もする。"ALPHA"に近い感じ。
新曲から5曲も演奏し、前2回でやっていた過去に在籍したバンドのカバーも排除されて、現役ぶりをアピールしたオリジナル感溢れる内容で、各人の演奏も最高だった。
"Don't Cry"はウェットンのボーカルとダウンズのキーボードのみの演奏。
終了後、お約束の「キミタチサイコダヨ」も披露。
"The Simle Has Left Your Eyes"は1990年の来日公演時のように、最初はボーカルとキーボードのみで、後半バンド演奏になるという大好きなアレンジのもので嬉しかった。ジョンのボーカルは今が全盛期といってもいいほど声が出ていた。2003年のアルコール中毒で落ちぶれきったパフォーマンスを披露した来日公演からは想像できない復活ぶり。
スティーヴ・ハウのギター・ソロは聴きなれない曲。ハウのソロは4枚ほどしか持っていないし、ちょっと不勉強でレパートリー不明。いつもの"Clap"や"Mood For A Day", "Sketch In The Sun"などのお馴染みの曲ではなく、新鮮だった。
中盤の"Time Again"で座っていた観客も爆発し、スタンディングでノリノリになる。"The Heat Goes On"でのカール・パーマーのドラム・ソロは圧倒的で、観客も一番盛り上がっていた。今年還暦とは信じられないパワー。髪が伸びて、マーティン・シン(地獄の黙示録)のような風貌になっていた。
ラストの"Sole Survivor"は、もう最高に盛り上がる。エイジアで一番好きな曲。
本編終了後、ジョン・ウェットンがピックを投げ、なんと私のほうに飛んできた。まさかこっちに飛んでくるとは思わなかったので、いい加減に「わ~い」という感じで手を挙げていたら、手にピックが当たった。慌てて掴もうとしたが、弾いてどこかに飛んでいったのだが、飛んでいった方向がまったく見えなかった。
取り損ねたことを言うと、友人や横の席の人が必死に床を探し始めたが、見つからず・・。
アンコールが始まり、なんとスティーヴ・ハウ不在の3rdアルバム"ASTRA"から"Go"をプレイ。かなりレア。ちょっと短めの演奏で、そのまま"Heat Of The Moment"に突入。盛り上がるだけ盛り上がって、一旦終わると見せかけての全員でサビの合唱もいつもどおり。最高のエンディング。
終了して客電がついて、またまた友人や隣の席の人が私が取り損ねたピックを捜しはじめる。周りの人も「どうしたんですか?」と尋ねてきて、「ピック取り損ねて、その辺に落ちてるみたいなんです。」と言うと、「大変だ!そりゃ探さないとダメじゃないですか!!」と皆が探し始める。すみませんねー。私が取り損ねたばっかりに・・・。まあ見つけたもん勝ちなんですが・・・。
結局、ピックは見つからず仕舞い。きっと既に誰かが拾ったのかもしれないが、ジョンの手から放たれたピックを最初に触れられたことで十分だった。
ジョン・ウェットンからのメッセージ。たしかに手ずから受け取らせていただいた・・・。
2010/05/17 Grand Cube Osaka
01: I Believe
02: Only Time Will Tell
03: Holy War
04: Never Again
05: Through My Veins
06: Don't Cry
07. Steve Howe Solo
07: The Smile Has Left Your Eyes
08: Open Your Eyes
09: FingerOn The Trigger
10: Time Again
11: An Extraordinary Life
12: End Of The World
13: The Heat Goes On ~ Drum Solo
14: Solo Survivor
encore
15: Go
16: Heat Of The Moment
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