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2010/06/30

Cluster 大阪公演

Cluster_noon01ドイツのエレクトロニクス・ミュージック・デュオ、クラスターの大阪公演を6月30日にクラブnoonで見た。1996年6月17日の心斎橋ミューズ・ホールでの初来日時も実現したことにかなり驚いたが、今回も再結成しての実に14年ぶりの急な来日でちょっと驚いた。

初来日後、ハンス・ヨアヒム・レデリウスは99年にソロで、ディエター・メビウスは99年にミヒャエル・ローテル、02年にマニ・ノイマイヤーとの共演でそれぞれ再来日を果たして、そちらのほうも見ているし、その都度ちょっと話すこともできた。

いわゆるジャーマン・エレクトロニクス・ミュージック、クラウト・ロックの元祖的存在で、現在のテクノの基礎を築いた重鎮。クラフトワークやタンジェリン・ドリーム、ノイらとほぼ同期で、よりアヴァンギャルドな存在。

生ける伝説的な老人2人だが、集まったのはほぼ若者ばかりで、クラブは満員状態。こういう状況こそ本当に正しく、キャリアの長い演奏者に大して世代を超えた敬意を感じられるものだと思う。本当に嬉しかった。

前座でトウヤマタケオが登場、ピアノとドラムのデュオでかなりテクニカルかつアヴァンギャルドなプレイで、カッコよかった。音の歪み具合がかなり繊細。40分ほどで終了。

セット・チェンジが行われて、21時過ぎにメビウス、レデリウスが登場し、バックには固定カメラで撮影されたドイツかどこかの田舎の農家の風景のようなビデオが写されての演奏。ノン・ストップで約1時間。やはり重さというか、繊細さというか、40年のキャリアの醸しだす1音1音が凄く練られていて、オリジナルは違うなーとひたすら感服しながら聴いた。

これこそが本当に好きな音楽で、エレクトロニクスの洪水に身をゆだねきった。素晴らしいの一言。レデリウスが「ありがとう!」と日本語で挨拶。

アンコールでは2人がTシャツで出てきて、5分ほどプレイ。もっと続くかと思ったら、ピタっと音が止まって、故障したのかと思ってあっけにとられたが、再度レデリウスが「ありがとう!」と挨拶して、終わってしまった。潔くて、良かった。

14年もたって、再度ひょっこりと日本に来てくれたことには本当に感謝したい。招聘してくれたイベンターにも深く感謝。

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