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2010年6月

2010/06/30

Cluster 大阪公演

Cluster_noon01ドイツのエレクトロニクス・ミュージック・デュオ、クラスターの大阪公演を6月30日にクラブnoonで見た。1996年6月17日の心斎橋ミューズ・ホールでの初来日時も実現したことにかなり驚いたが、今回も再結成しての実に14年ぶりの急な来日でちょっと驚いた。

初来日後、ハンス・ヨアヒム・レデリウスは99年にソロで、ディエター・メビウスは99年にミヒャエル・ローテル、02年にマニ・ノイマイヤーとの共演でそれぞれ再来日を果たして、そちらのほうも見ているし、その都度ちょっと話すこともできた。

いわゆるジャーマン・エレクトロニクス・ミュージック、クラウト・ロックの元祖的存在で、現在のテクノの基礎を築いた重鎮。クラフトワークやタンジェリン・ドリーム、ノイらとほぼ同期で、よりアヴァンギャルドな存在。

生ける伝説的な老人2人だが、集まったのはほぼ若者ばかりで、クラブは満員状態。こういう状況こそ本当に正しく、キャリアの長い演奏者に大して世代を超えた敬意を感じられるものだと思う。本当に嬉しかった。

前座でトウヤマタケオが登場、ピアノとドラムのデュオでかなりテクニカルかつアヴァンギャルドなプレイで、カッコよかった。音の歪み具合がかなり繊細。40分ほどで終了。

セット・チェンジが行われて、21時過ぎにメビウス、レデリウスが登場し、バックには固定カメラで撮影されたドイツかどこかの田舎の農家の風景のようなビデオが写されての演奏。ノン・ストップで約1時間。やはり重さというか、繊細さというか、40年のキャリアの醸しだす1音1音が凄く練られていて、オリジナルは違うなーとひたすら感服しながら聴いた。

これこそが本当に好きな音楽で、エレクトロニクスの洪水に身をゆだねきった。素晴らしいの一言。レデリウスが「ありがとう!」と日本語で挨拶。

アンコールでは2人がTシャツで出てきて、5分ほどプレイ。もっと続くかと思ったら、ピタっと音が止まって、故障したのかと思ってあっけにとられたが、再度レデリウスが「ありがとう!」と挨拶して、終わってしまった。潔くて、良かった。

14年もたって、再度ひょっこりと日本に来てくれたことには本当に感謝したい。招聘してくれたイベンターにも深く感謝。

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2010/06/29

今度はエアコンが故障

蒸し暑くなってきたので、エアコンをつけると生暖かい風が出るだけで、冷えない。ベランダの室外機を見ると、ファンが回ってない・・・。

エアコンもゆうに7年以上は使っているもの。いろいろ調べたけど、室外機の修理は超高いらしい・・・。

今日はあまりに暑かったので、水風呂入ってしまいました。給湯器新調したばかりなのに・・・。
窓を開けて寝ているけど、いつまでガマンできるのでしょうか。

給湯器に続いて、エアコンまで・・・。せめて逆順で壊れてくれたら、夏の間は水風呂で凌いで、秋口にでも給湯器を新調することもできたのですが・・・。

暑さはどこまでガマンできるものなのか・・・。
2002年にベトナムに2週間行くことになった時は、慣らしのために、出発前数週間はエアコン無しで暮らしていたことがありました。発汗で体調も良くなり、ダイエットにもなって良かったです。

「ここは大阪じゃなくて東南アジアだ」と言い聞かせて、ガマンできるところまでしてみましょうかねー。

しかし、今日はミナミで映画見ている間に自転車を駐禁で撤去されてしまった・・・。保管料2,500円・・・。泣きっ面に蜂です(泣)。ひまつぶしで見た「ユニバーサル・ソルジャー・リジェネレーション」。高くつきすぎた・・・。3,800円もかかったので名作と思うことにしよう・・・。

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2010/06/28

Soft Machine DVD "NDR JAZZ WORKSHOP"

Softmachine00Softmachine03Softmachine01ソフト・マシーンの1973年5月17日ハンブルグでのライブをDVDとCDに収めた、発掘音源"NDR JAZZ WORKSHOP"を購入。

DVD化映像としては、映像は1970年のパリ公演を収録した""Alive In Paris 1970"、1971年のブレーメン公演を収録した"Crides"の2作に続く快挙。

80年代後半から、掘っても掘っても次々にザクザクと出てくる、ソフト・マシーンの発掘音源。しかも奇跡的な高音質のものが多数を占め、最近は映像もどんどんと出てくる状態で、一向に終息することを知らない感じ。ファンにはたまらない。

今回はMike Ratledge, Karl Jenkins, John Marshall, Roy Babbingtonという"7"の頃のラインナップに、サックスのArt ThemenとギターにGary Boyleを加えた6人編成というレア映像で、私も完全に見たのは初めて。最初は4人での演奏で"6"の収録曲中心の構成。大好きな"The Soft Weed Factor"をやっていて感動した。

途中でゲストの2人が加わって、かなり熱の入った展開となる。画質も素晴らしく、よく残っていたなーと感心してしまった。ラトレッジのエレピ・プレイが、指使いやエフェクト操作まではっきりと堪能できて、凄い。

DVDに音源だけのボーナス・トラックとしてHugh Hopper在籍時の15分33秒にも及ぶ"1983"が収録されていて、これもスタジオ盤を凌ぐ凄いヘヴィな演奏。ホッパーが亡くなって、ちょうど1年であることを思い出して、生前に4回も生で見られたことに改めて感謝したい気持ち。

あと1曲、DVDのラインナップによる9分強のインプロヴィセーションも音源だけで収録されていた。

膨大な数に及ぶ発掘音源のうち、音質の良いものだけをセレクトして購入しているのだが、それでもブートを除いて20種類くらい持っていた。映像は他にレーザー・ディスクでケヴィン・エアーズ在籍時のモノクロ映像のを持っている。

ワイアット脱退後の映像はまだまだ残っているようで、YouTubeやブートでお馴染みのアラン・ホールズワースやジョン・エサリッジ在籍時の映像なども、そう遠くないうちに公式発売さそうな気もする。楽しみに待ちたい。

長らく廃盤となっていたジェンキンスのソロ・プロジェクト的存在の"Land of Cockayne"も再発されるようで、こちらも楽しみ。

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2010/06/24

サバイバル・オブ・ザ・デッド

Sod01ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ・シリーズ6作目、『サバイバル・オブ・ザ・デッド』(SURVIVAL OF THE DEAD)がようやく大阪でも公開されたので、敷島シネポップ2にて鑑賞。前作の『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』からわずか2年のインターバルで製作されたインディーズ作品で、前2作と同様にトロントで撮影されている。

前作はようやくロメロがコピーライトを管理することができた作品で、それをベースに新たなシリーズの展開を狙っていると映画秘宝のインタビューに書かれていた。前作が意外にヒットしたので、急遽製作したらしく、設定や脚本が練り切れていなかった印象もあった。

前作から時間軸が繋がっていて、略奪集団となった州兵のグループがたどり着いた孤島で展開する、2つの家族の対立を描いた、ゾンビ映画版『大いなる西部』という内容。

Sod02テーマは、ささいな対立が戦争を起こし、最後は意地の張り合いで争って、元来の理由が忘れ去られても争いは永遠に続くといったもので、意図はわかるが、いまいち脚本が練りきられていない印象。西部劇をモチーフとしたところは面白かったが、最後の銃撃戦の台詞まわしなど、ちょっとお粗末な展開だった。

消火器や照明弾を使ったゾンビのやっつけ方のヴァリエーションは相変わらず斬新で、老いてもゾンビ映画のゴッドファーザーのロメロならではという感じ。しかしR18にしては、70~80年代の鮮血ほとばしる感覚が希薄な気もする。

Sod03ラストで、40年を超えるゾンビ映画史のセオリーを覆す、とんでもない出来事があり、絶句してしまった。これはどういうことなのか?ロメロはライフワークとしてのゾンビ・サーガをどこに導こうとしているのだろうか・・・。

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2010/06/16

さよならiPad

4日ほど前にシャワーを浴びていたら、お湯が出なくなってしまい、給湯器を何度リセットしても水からお湯にならなくなってしまったので、大阪ガスに電話して修理に来てもらう。

修理の人曰く、バーナー・ブロックの部分が磨耗していて、点火不良を起こしている模様。電話で修理部品を問い合わせてもらったが、16年前に同じ業者で設置した給湯器で、もう部品がないとのこと。給湯器は安全のためだいたい10年ごとに交換するものだそう。

新しいのに付け替えるしかないようで、大阪ガスの最新カタログを見せてもらい、屋内型給湯器を見せてもらうと1種類しかなく、価格はなんと15万円・・・・。工事代も3万強かかるけど、それはサービスしますとのこと。

15万円・・・。

今日のところは近所の銭湯「玉造温泉」に行ったけど、やはり給湯器は必要なので、明日取り付けにきてもらうことに。


さよならiPad、さよならiPhone4、さよならPCオーディオ・・・。


ロジャー・ウォーターズのチケットとカナダ行き航空券、買ってしまっておいて良かった・・・。

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Eddie Jobson And The Ultimate Zero Project 大阪公演

Eddiejobsonエディ・ジョブソンの1年ぶりの来日公演を、6月15日にBig Catで見た。今回はThe Ultimate Zero Projectとしてのライブで、ドラム2人、ギター2人、ベースとエディーの6人編成。

ギター&ボーカルのマーク・ボニーラは2008年のキース・エマーソン・バンドのメンバーとして見た。ベースのビリー・シーンはMr.Bigで1 回、スティーヴ・ヴァイのライブで2回見たことがあるが、この手のプロジェクトとしては超大物という感じ。

前回は、初めて見るエディと、UKのレパートリーのオンパレードに興奮しっぱなしだったが、今回はもう少し冷静に見る心構えができており、どういうライブをするのか予備知識ゼロで挑んだ。

約20分押しでエディが登場して、クリスタル・ヴァイオリンによるヴァイオリン・ソロから開始。ディストーションを強くかけたアヴァンギャルドなソロを展開。続いてエディ自身の紹介でビリー・シーンが登場し、ベース・ソロを展開。ビリー独特のあの音色。

続いて他のメンバーも次々登場し、キング・クリムゾンの"Indiscipline"リズムを刻み出す。これって先週、トニー・レヴィンの Stick Menのライブで聴いたばかりなのに・・・。ちょっと短めのヴァージョンで、Stick Menのほうが過激で、メタル度が強かった。

続いてエディが"Presto Vivace"の超早弾きを展開。これは前回聴けなかったもの。やはり本当にこの速さであの曲を弾きこなしているのを生で見ると圧倒される。そのまま"In The Dead Of Night"が始まり、マーク・ボニーラが歌う。ちょっとハードな感じ。

MCでエディが今回のプロジェクトはベストなミュージシャンを選んで毎回違うメンバーでプレイし、自身のレパートリーだけでなく、他のプログレッシヴ・ロックの名曲もプレイすることを説明する。

続いてはELPの"Bitches Crystal"、これはキース・エマーソンとツアーをやったマーク・ボニーラがらみの選曲とみられる。さらにはキング・クリムゾンの"Starless"。ちょっと節操がないなーと思いつつも、王道の選曲で楽しむためのプロジェクトなんだなと認識。ツイン・ドラムは凄い迫力。

ビリー・シーンはタラス時代に"21st Century Schizoid Man"をカバーしたりしているし、1993年10月20日にMr.Bigを見た時は、ベースで"Fracture"のフレーズを弾いたりしていた。この時はプロモーションで来日していたロバート・フリップがたまたま舞台の袖で見ていたというのを後に雑誌のインタビューで知った。

今回、新しくやったUKの曲は"Danger Money"と"Nevermore"で、かなり忠実。TJ Helmerichはホールズワース的なフレーズも弾きこなせて、違和感がなかった。"Nevermore"はレアで、嬉しい。2曲の間に入ったドラム・ソロは2人で合戦状態で15分位続き、お腹いっぱいという感じ。

本編が終わり、スタンディング・オベーション。引っ込まずにそのまま1回目のアンコール。拍手をエディが"Caesar's Palace Blues"のリズムのように手拍子するよう促し、そのままヴァイオリンで弾き始めた。前回も見たが、やはりエディのヴァイオリンは凄い。続いて、前回と同じく"The Sahara of Snow Part 2"。

2回目のアンコールは、なぜかクリムゾンの"Red"。ギターが入りを間違えたりして、ちょっとグダグダな演奏となった。先週のStick Menヴァージョンのほうが遥かに良かった。前回のように"Larks' Tongues in Aspic Part 2"をやればよかったのに・・・と少し思ったが、まあレパートリーを増やしていきたいのだろう。

とどめにUKで一番好きな"The Only Thing She Needs"。テリー・ボジオの超絶なイントロをツイン・ドラムで完コピしていて、ちょっとびっくり。ぐんぐん盛り上がる展開は大人数だと迫力があった。

プログレの王道カバー・バンドとしては純粋に楽しめたが、UKZでは新しい展開も見せてもらいたいと思った。

Eddie Jobson / Keyboards, Violin
Marc Bonilla / Vocal, Guitar
TJ Helmerich / Guitar, Vocal
Billy Sheehan / Bass
Marco Minnemann / Drums
Mike Mangini / Drums

01. Violin Solo
02. Bass Solo
03. Indiscipline
04. Presto Vivace
05. In The Dead Of Night
06. Bitches Crystal
07. Starless
08. Carrying No Cross
09. Prelude
10. Alaska
11. Danger Money
12. Drum Solo
13. Nevermore
encore1
14. Caesar's Palace Blues
15. The Sahara of Snow Part 2
encore2
16. Red
17. The Only Thing She Needs

http://thenoisehomepage.cocolog-nifty.com/small_talk/2009/06/ukz-ee48.html
http://www.andforest.com/events/EddieJobsonProject2010/index.htm

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2010/06/14

はやぶさのAA

Hayabusa_3
2chで「泣ける!」と話題のはやぶさの名AA。

燃え尽きる瞬間の映像は、感情移入してしまい本当に泣けた。
Hayabusa01


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2010/06/11

広島県人とPerfume鑑賞

Perfumepepsi01昨日29年来の音楽友達ののERuKaさん(広島出身)が遊びに来た。私がプログレ・ニューウェーブ高校生だった頃からいろいろレコードを録音してもらったり貸してもらったりした仲。

自慢のiPadを見せてもらって欲しくなったり、Xperiaを触らせてもらってダメダメ加減を体験させてもらったり、iPhoneの新機種の話題で盛り上がったり、Enoのレア盤を聴かせてもらったりした。

音楽もクリムゾンのRedに付属していたレアなライブ映像や自分が映ってた去年のタンジェリン・ドリームの伊豆のDVDを見て楽しむ。

広島出身のパフュームのDVDを見ようということになって、去年の横浜アリーナの見る。ERuKaさんも結構好きらしく、NHKのミュージック・ジャパンは見ているそう。

パフュームの歴史を軽くレクチャーし、木村カエラがいかに偉いかも含め、成功の経緯を簡単に説明。ライブの"Edege"がめちゃくちゃカッコいいねーと盛り上がる。

自分があ~ちゃんのファンで、彼女がいろいろ背負い込む責任感の塊のような人で、どれだけ素敵な人かを熱く語り、「自分が不甲斐ないばっかりに、あ~ちゃんが苦しいときに何の力にもなれない・・・」と言って、軽くドン引きされたり・・・。

広島県人のERuKaさん曰く、「この子(あ~ちゃん)みたいな感じの子は広島にはようけおるけどね。」とのこと。
そうなのか・・・。広島弁を今でも喋るのが良いとも言ってたので、それならあれを見せようとDVDで「シャンデリアハウス第6話 たちまち広島はサイコーじゃけぇ」を鑑賞。

いきなり広島カープのランスのユニフォームを着ているのっちに大爆笑して、さすがは広島県人。
BGMの広島やくざ映画の名作「仁義なき戦い」のテーマ曲は、映画を見たことないので知らなかった模様。
アンガールズ・竹原慎二を交えての広島弁トークの応酬もウケまくっていた。
ちなみに「たちまち」という方言は、パフュームがテレビで話していて意味を知っていたのだが、ERuKaさんも、上京したばかりの頃のパフュームと同様、これを方言と思っていなかったらしい。

あと広島で自慢できるもので、あ~ちゃんが「アステール前のバッケンモーツアルトじゃ!」と言ってたのにも大ウケしてたのだが、アステールもバッケンモーツアルトが何かその時まで知らなかった(だいたい想像はできたが、あえてネットで調べたりはしなかった)ので、教えてもらう。想像していたとおりのケーキ屋(ドイツ菓子屋)さんだった。アステールのことも教えてくれて、パフューム・ファンとしてはいろいろ勉強になった。ERuKaさんありがとう。


Perfumeazuma01吾妻ひでおの対談集「失踪入門」にも書いてあったけど、「3人がテクノ・マニアだったら反発を買うだろうけど、嫌味な部分の全くない天然キャラだったので、好感度で売れた部分が大きい」という話で一致する。あの本は見せるの忘れてたけど、吾妻ひでお先生の書いた3人のイラストが良い。"Pafume"と誤植されているけど。

ペプシNexとコカコーラ・ゼロを交互に1日1.5リットル飲んでいるコーラ中毒の私へのプレゼントか、ペプシNexのCMにPerfumeが起用され、なんとカーディガンズの"Lovefool"をカバーしている。そうか、カイリー・ミノーグあたりのカバーでくるかと思ったら、スウェーディッシュ・ポップですか。'96年のサマソニでおばちゃんになったカーディガンズを見たことがある。ブラック・サバスの"Sabbath Bloody Sabbath"のカバーが好きだった。いっそPerfumeにはいろんな洋楽アーティストのカバー・アルバムとか作ってほしいなと思ったり。

11月3日には東京ドームのライブが決定。数人の観客の前で、みかん箱に立ってでライブをやっていた子らが、ここまで来たのかとしみじみ。当日は 3人は見えなくても、去年の大阪城ホールで感じた、観客の爆発しそう圧倒的なエネルギーを感じに行きたいです。

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Pat Metheny / Orchestrion Tour 大阪公演

Patmetheny01パット・メセニーのオーケストリオン・ツアー大阪公演を6月9日にサンケイホール ブリーゼで見た。パット・メセニーはPat Metheny Groupで7回、Pat Metheny Trioで1回見ているので、今回9回目。

今回は新作で、膨大な数のアコースティック楽器をMIDIのようなもので同期させて、アナログで自動演奏させ、それをバックにギターを弾くという画期的というか変態というか、前代未聞のプロジェクト、"Orchestrion"をライブで演奏するというもの。天才的変人のパットらしい企画。

いろいろあって、チケットを買いそびれ、だめもとで当日5分前に行くと、なんと当日券を普通に売っており、最前列右端を定価で買うことができた。改装前のボロボロの頃はよく行ってたホールだが、改装され美しい、912席の中型ホールになっていた。

ステージには既に自動演奏用に改造されたマリンバ、ヴィブラフォン、グランド・ピアノなどのアコースティック楽器がセッティングされている。

最初はナイロンギターに始まり、バリトン・ギターなど数種のギターを椅子に座ってソロ演奏。"Phase Dance", "Minuano(Six Eight)"などメセニー・グループの曲なども抜粋で演奏。3本目に例のピカソ・ギターも登場。定番で使っているGibson ES-175(もしくはパット・メセニー・モデルかも)に持ち替えてから、立って演奏。シンバルの自動演奏が始まりそれに合わせて1曲。

Orchestrion01Orchestrion0240分を過ぎたあたりで、後部の緞帳が上がり、巨大なパーカッション類やピアノ、ボトル・オルガンなどの要塞のようなシステムが登場し、フル回転で自動演奏を始めた。圧倒された大きな拍手が沸いく。こんなことをやってしまうのがメセニー。

どの楽器も叩いたり弾いたり、吹いたりされて音がなっているキーの部分でランプが点り、演奏されているのがわかる仕組みになっていて、遠くからでも動きがよく分かるもの。

まるでウィリアム・ギブスン&ブルース・スターリング作の『ディファレンス・エンジン』を彷彿とさせるスチーム・パンクの世界のよう。実際こういう自動演奏システムは100年前から機械仕掛けで存在していた模様。

オーケストリオンのパートに入ってからも、いろいろとギターを持ち替えて、例のローランドのギター・シンセもスタンドに固定された状態のものを弾いたりした。

1時間以上経過して、やっとMC。日本に戻ってこれたことへの感謝と、何が起こるかわからないこのツアーのチケットを買ってくれたことへの感謝などを述べる。そしてライブを見た全ての人がする質問が2つあることに言及。

1. Are You Crazy?
2. この自動演奏システムはどうやって動いているのか。

1.に関してはノーコメントで、2.に関しては、英語圏で説明しても理解してもらえなかったほどなので難しいけど、なんとか説明してみるとのこと。

幼少の頃、ミュージシャンだった祖父によく地下室で自動ピアノを聴かせてもらったことがあり、25年ほど前に日本でホテルのロビーなどに置いてあるヤマハの自動演奏ピアノを見て、感銘を受けたのが記憶に残っていて、プロジェクトのきっかけとなったとのこと。

なんと、この膨大なシステムを使ってインプロヴィセーションも演奏したりして、どのようにシステムを構築しているのか、興味のつきないところ。

アンコール1曲目はメセニー・グループの"Stranger in Town"で、さらに2回目のアンコールを含めて2時間40分にもおよぶライブで、あいかわらず溢れる創造力を目いっぱい堪能して、お腹いっぱいになった。

終演後は皆がこの珍しいシステムを写真に撮っていた。こんなもの2度と見られないだろう、貴重でとてつもないライブだった。

http://streamos.warnermusic.com/wmedia/jpn/jpasset/pat_metheny/276135.wvx?nometa=1

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2010/06/07

Stick Men 大阪公演

Stickmen01トニー・レヴィン率いるスティック2名とドラムによるトリオ・バンド、Stick Menの大阪公演を6月6日にJanusで見た。ぴあチケットの整理券番号が前日購入で10番だったので心配だったが、最終的に観客は70名ほど集まり、大いに盛り上がった。

ケタ外れのキャリアを持つトニーにとっては小さすぎる会場で、少なすぎる観客かもしれないが、雰囲気は凄く良くて、本当のトニー・ファンが集まった感じで、見て良かったと思えるライブだった。

休憩を挟んでの2部構成。演奏は大部分がハードでヘヴィで、音もメタルのライブなみに大きかった。アグレッシヴでキング・クリムゾンの演奏に近い。予想していたような即興中心ではなく、きちんと曲を演奏した。

1曲目が済んで「まいど、オオサカ!」とトニーが挨拶。親日家ぶりが伺える。

3曲目にキング・クリムゾンの"Red"を演奏。めちゃくちゃハードな演奏で、ライブハウス大の会場で、これ以上はないという位生々しいヘヴィーなRedを聴くのは格別。

パット・マステロットは押すとブヒブヒと鳴くブタとコッコーと鳴くニワトリののビニール人形をマイクに押し付けて鳴らして笑いをとったりしていた。いつもの「打楽器」的なドラミングを展開。

もう一人のスティック奏者、マイケル・ベーニア(ミヒャエル・ベルニア?)はよりテクニカルさを強調したプレイで、トニーと高音ギター・パートと低音ベース・パートを交互に分けてプレイしていた。

楽屋でたこ焼きを食べた話をして「タコヤキ・ジャム」と命名した即興を展開したり。テープ演奏も多用していた。

本編ラストの"Indiscipline"は、2本のスティックによるあのタメのイントロの応酬が延々と続き、サビの爆発するような展開はどんなヘヴィ・メタルよりもハードだった。実は64歳のリーダーが率いる世界最強のプログレッシヴ・メタル・バンドだったのかもしれない。

途中で、今日が誕生日だということをパットが紹介し、全員拍手で祝う。こんな場に居合わせることができるチャンスはめったにない。

アンコールはファースト・アルバム"Soup"にも収録されているストラヴィンスキーの『火の鳥』で、ラストはイエスのオープニングでもお馴染みのあのテーマで終わった。観客全員スタンディング・オベーションで大いに盛り上がる。トニーは例によって客席や他のメンバーをカメラで撮っていた。この会場が非常に気に入ったとも言っていた。

Stickmen02
ファースト・アルバム"Soup"のCD購入者のためにサイン会が開かれ、3人にサインをいただく。皆気さくで笑顔を絶やさない。トニーに誕生日プレゼント(日本茶)をし、20回見たことも話すと、喜んでくれた。クリムゾンの"Discipline"にもサインを貰えて感激。

Stickmen03

Tony Levin / Stick, Vocal
Michael Bernier / Stick, Vocal
Pat Mastelotto / Drums, Vocal

http://www.andforest.com/events/StickMen2010/index.htm

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2010/06/05

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を

Tsumetaiame01

とりあえず今年上半期鑑賞分でのベスト1。

昨年日本でも公開された、香港ノワールの最高傑作と名高い『エグザイル 絆』の監督、ジョニー・トーの新作『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』をシネ・リーブル梅田で鑑賞。

映画秘宝のインタビューによると、ジョニー・トーは当初アラン・ドロンを主人公に想定して脚本を書いたそうで、節々に「サムライ」「さらば友よ」 「シシリアン」 「仁義」「リスボン特急」 「スコルピオ」あたりを思わせる描写がある。しかし、フランス資本との共同制作という理由ではなく、フィルム・ノワールとしての手腕はそれ以前でも発揮済み。幼少時から見続けていたドロン主演のギャング映画の思い出が見事に現在の香港ノワールと合致したのだろう。

ドロンの代わりに主演となった、ジョニー・アリディが渋い。マカオに嫁いだ娘夫婦一家を娘以外皆殺しにされ、娘も瀕死状態にされた父親が異郷の地で復讐を誓ったドラマ。単純な展開で、美しい男の仁義と見事なガンアクションだけを丹念に描いた映画。

あいわからずアンソニー・ウォンがカッコ良すぎて、ああいう渋いおっさんになれたらなーと切に思う。『エグザイル 絆』と同様、男泣きに泣けた。

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Tony Levin Stick Men Japan Tour

Peter05明日6/6の大阪JanusでのStick Men (Tony Levin, Michael Bernier, Pat Mastelotto) のチケットを先ほどぴあで買ったら整理券10番でした。

トニー・レヴィンはキング・クリムゾンで11回、ABWHで2回、ピーター・ガブリエルで4回、 BRUFORD LEVIN UPPER EXTREMITIESで1回、自身のバンドで1回見ているので、次で20回目。

せっかくトニー・レヴィン大先生が大阪に来るというのに・・・。10番・・・。
2001年に神戸チキンジョージで見たラリー・ファーストやジェリー・マロッタらとやった時も40人くらいしか入ってなかったし・・・。
ピーター・ガブリエルのツアーだと1万人、2万人クラスの会場でプレイするのに。
クリムゾンのメンバー2人もいるのに、有り難味が少ないのでしょうか。

大阪公演の6月6日はトニー・レヴィン64歳の誕生日なので、盛り上げたいです。

写真は2007年の6月にドイツのマインツで見たピーター・ガブリエルのライブ時に撮影。

http://www.andforest.com/events/StickMen2010/index.htm
http://www.myspace.com/stickmensounds

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