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2010/07/16

Allan Holdsworth 2010年 大阪公演

Holdsworth01アラン・ホールズワースの大阪公演を7/10に大阪のJanusで見た。見るのは3年ぶり6回目で、3年前に見たときとはラインナップを一新して、ベースはJimmy Johnson、ドラムスはGary Husband。

これだけ頻繁に来日していると、「あー、今年もちゃんと来てるなー」と確認できただけで安心してしまい、見に行くまでには至らないという往年のファンも少なくないような気もするが、私もその一人。しかし最近は「見られるうちに見ておこう」と思うようになり、久々に足を運んだ。

ギターはスタインバーガーを使用。いつもながらのホールズワースで、同じ空間で彼の奏でる音楽を聴けるというだけで自分的には満足だが、ネットでリピーターの方の感想を読むと、セットリストも最近はマンネリ気味だそう。PAのせいか、音がこもり気味に聴こえる。

ゲイリー・ハズバンドはi.o.uからのバンド・メイトだが、見るのは1988年の3度目の来日以来。凄い手数でダイナミック。チャド・ワッカーマンとはまた違った魅力がある。後半ラストのドラム・ソロが凄かった。ちょっと控えめなプレイのホールズワースに対して、ハデなプレイで観客を魅了していた。

ジミー・ジョンソンも最初の2回の来日で見ているが、ホールズワースとは相変わらずのコンビネーション。パッシブな演奏で、トリオの音に厚みをつけていた。

Holdsworth02そのまま消えてしまいそうなところで、"Road Games"で劇的な復活をしてメジャーになったがの1984年。しかし、そのままブレイクせず、地道というか気ままというか性格の滲み出たミュージシャン人生を送ってきたホールズワース。築き上げた音楽性は唯一無二のオリジナリティを誇っているので、「影響を受けた」とか「テクニックに感服している」と思っているミュージシャンが1ドルづつ寄付したとしら、富豪になっていただろう。そうならないところが、彼のミュージシャン・シップを保っているのかもしれないけど。

終了後、サイン会があって、ベスト盤を買って3人にサインを貰った。1984年の初来日を見ましたと言ったら、アランもジミーも喜んでくれた。アラン・ホールズワースのギターを弾く手と握手できるということが、本当はどれだけ恐れ多く、奇跡的なことなのかと、じっくり考えると怖いので、考えようとせずに握手してもらった。暖かい手だった。

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