Roxy Music FUJI ROCK FESTIVAL 2010
6月から始まったRoxy Musicの再結成ワールド・ツアー"2010 Summer Festival Tour"を7月31日にFUJI ROCK FESTIVALのグリーン・ステージで見た。ロキシー・ミュージックを見るのは、1983年2月7日の京都会館第1ホール以来27年半ぶり。ブライアン・フェリーのライブは88年、95年、02年で計5回見ているが、2001年の東京のみのロキシー再結成来日公演は、お金がなくて行けなかったので、本当に久々の夢にまで見たライブ。
盛り上がるだけ盛り上がったJohn Fogertyのライブの後、2列目をキープして、セットチェンジの40分間を豪雨の中レインコート姿でひたすら辛抱強く待ち続ける。82年のミルトンケインズのジェネシス+ピーター・ガブリエルの時もこんな感じだったんだろうなと、ふと思いがよぎる。
雨はますます酷くなって、後ろを見ても観客は大幅に減っている。が、こちらも気にしている余裕はない。しかしBGMに『東京ジョー』がかかったあたりから、待ちくたびれていた観客も盛り上がり始める。
開演時間になり、ステージ下手の待機スペースに透明のコンビニ傘を持ってあがってきてブライアン・フェリーが見えて、「うぉぉぉぉーーー!!!」と吠えてしまうほど興奮。もう綺麗ごとを言ったり、優雅に構える余裕はない、なにしろロキシーなのだから。
そしてとうとうメンバーが登場。フィル、アンディ、ポールに加え、強力なサポート・メンバーと共に両脇に2人づつ配した4人の黒人女性コーラスというゴージャスすぎるメンバー。1曲目はファーストの1曲目"Remake Remodel "が始まり、コアなファンの皆様と一緒に「ぎゃあああーーー!」と叫んでしまう。フェリーはなかなかフロントに登場せずに袖で歌っていて、ここぞというときに登場。あまりのカッコ良さに、軽く気絶しそうになる。
ほんの数日前の海外のライブ映像や音源が、ネットにアップされる昨今で、事前にコンサートの内容に関する情報を一切シャットアウトして望むのは難しく、あまり意味もない。ざっと目を通して、ああ、やっぱりこんな感じかと思ったが、詳細に覚えることはせず、気にせずに望んだ。
バックの巨大なスクリーンに映し出されるいかにもロキシー風のゴージャスでキッチュな映像。これで雨さえなければ・・・と思う最高の演出。
両脇のスクリーンは途中で故障して、映像が映らなくなるが、しばらくして復旧。
続く"Out Of The Blue"はオリジナルのエディ・ジョブソンのヴァイオリンを彷彿とさせるAnna Phoebe嬢のヴァイオリン・プレイでプログレ全開で演奏され、めちゃくちゃかっこいい。この辺で理性が飛んでしまい、終焉まで陶酔状態。
1983年のツアーではやらなかった"More Than This"をやった時は感激で頭が爆発しそうになる。この曲をどうしてもライブで聴きたかったのだ。
再結成後で一番好きな"My Only Love"のピアノのイントロに心底しびれてしまう。ロキシーで一番聴いたアルバムも、リアルタイムで最初に聴いた"Flesh + Blood"。
ロキシーの曲で一番ヘヴィな"In Every Dream Home A Heartache"は最後のブレイクが圧倒的。終了後にフェリーがメンバー紹介。
"Jealous Guy"で、ようやく雨が止んでくる。間奏でフェリーが耳に手をあてての口笛。うー。何度聴いても心が溶けそうになる。フィルのギター・ソロも素晴らしい。
"Editions of You"でHOTEIが登場。そのまま最後まで3曲一緒にプレイ。全然事前知識がなくて、なんでこいつが?と思ってしまったが、後にブログを見ると、なかなかいいことが書いてあったので、よかったね!と素直に喜んであげたいと思う。
本当はアンコールで1回引っ込むところを、フェリーがそのまま続行するような通達を出して、"Let's Stick Together"を演奏。
最後の5曲は前にいた女性も、周りのファンも、とにかくぴょんぴょんと跳ねて踊りまくっていた。"Do The Strand"の最後の指を挙げるポーズを全員で決めて、完璧なエンディング。燃え尽きてしまった。
16歳くらいから聴いてるロキシーだが、その良さを完全に理解するには早すぎると自分でも思ってたけど、もうそろそろ良さを理解していると自認しても許される歳になったかなと思いつつ、最高のライブに感謝。
01. Re-Make/Re-Model
02. Out of The Blue
03. If There Is Something
04. While My Heart Is Still Beating
05. More Than This
06. Ladytron
07. Tara
08. A Song For Europe
09. My Only Love
10. In Every Dream Home A Heartache
11. Jealous Guy
12. Virginia Plain
13. Love Is The Drug
14. Editions of You
15. Let's Stick Together
16. Do The Strand
Bryan Ferry / Vocal, Keyboards
Phil Manzaner / Guitars
Andy Mackay / Sax
Paul Thompson / Drums
Colin Good / Keyboards
Ollie Thompson / Guitar
Anna Phoebe / Violin, Keyboards
Jerry Meehan / Bass
Hannah Kemoh / Backing Vocal
Aleysha Gordon / Backing Vocal
Sewuese Abwa / Backing Vocal
Nancy / Backing Vocal
バック・コーラスの1人の名前がネット等で調べても不明です。ご存知の方教えてください。メンバー紹介で「ナンシー」と言ってたように聞こえました。
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