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2010/09/02

Progressive Rock Fes 2010 日比谷野外大音楽堂

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8月22日に日比谷野外大音楽堂で開催された、プログレッシヴ・ロック・フェス 2010を見た。
20日にスティーブ・ハケットを見た後、横浜の友人宅に泊めてもらい、21日は上野のホテルにチェックインして、夜は赤坂に橋本一子を見に行った。22日は金券ショップで帰りの新幹線の割引チケットを買い、ネットで適当に見つけたスーパー銭湯、湯処葛西に行って、ゆっくりと風呂に漬かりゴージャズな東京の休日を過ごす。

日比谷公園には炎天下15時半頃に到着。既に開場していたので並ばずに入場。
日比谷野音はアイドルのribbonを92年8月23日に見たのが最初で、時期も同じで懐かしい。最後に野音に行ったのは、1995年4月22日のピチカート・ファイヴなので15年ぶり。

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半円形のコロシアム状の構造が、2008年にドイツで見た夏のプログレ・フェス、"Night Of Prog Fes"の会場だったローレライのFREILICHTBUHNEに似ていて、野外のプログレ・フェスというコンセプトもあって、デジャヴを感じた。しかしドイツのほうは携帯の電波も届かない山奥で、テント持参だったことを思うと、都会のど真ん中で本当に便利。

とにかく信じられない位に暑い・・・。この状況で4時間も音楽を聴くって、何のガマン大会??と言いたいくらい。というか、熱中症で倒れる人続出なんじゃないかなとすら思った。

しかし、そこは人生の経験を積んできたプログレ中年の皆様だけあって、皆適度にビールなどで水分補給調整をしており、持参した扇子でパタパタ扇いで皆ガマン強く開演を待っていた。個人的には、どしゃ降りでドロドロのFUJI ROCKより、炎天下のほうが音楽を聴くにはましと思った。

チケットを発売日に買ったせいか、席はなんと5列目の中央で、あまりの良さにびっくり。
すぐ傍に上半身裸の年配の男性がおり、結局終演までずっと裸のままだった。気持ちはわかる・・・。暑さのあまり私も裸になりたいと思ったが、ぐっとガマン。その人は、手拍子や拍手の代わりに、裸の胸や腕を激しくパチパチと叩くので、

プログレ・パチパチパンチ

と命名。

セミがとにかく凄い音量でワンワンと鳴いていて、本当に真夏のフェスらしい雰囲気。ツクツクボーシもアブラゼミのオーケストラにアクセントを加えていて、うるさいことこの上なく、暑さも倍に感じる。

開演時間になり、後方を見ると何と立ち見も出る満員状態で、びっくり。収容人数は座席2,664名 立見席450名とのことなので、約3千人は入ったことになる。保守的な日本のプログレ・ファンはクソ暑い夏の野外コンサートなどには来ないのではないかと思っていたから。やはり魅力的なラインナップだったのだろう。四人囃子が出る野音というのも、歴史的でシンボリックな印象があって、オールド・ファンは何としても見なければという想いもあるのかもしれない。

司会者(ルネッサンスの紹介時に雑誌ストレンジデイズの岩本晃市郎編集長と判明)
が出てきて、「今日は暑いので弟が円盤に乗るかもしれないですよ。噴水でネッシーが泳ぐかもしれないですよ」とMC。一気に盛り上げて、四人囃子を紹介。

四人囃子を見るのは4回目で、1989年9月23日のMZA有明の再結成を2回、2002年5月1日のスモーキー・メディスソとのライブを大阪厚生年金中ホールで見て以来。

1. 空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ
2. 泳ぐなネッシー
3. カーニバルがやってくるぞ
4. レディ・ヴァイオレッタ
5. おまつり
6. なすのちゃわんやき
7. 一触即発

森園勝敏 / Guitar, Vocal
坂下秀実 / Keyboards
岡井大二 / Drums
佐久間正英 / Bass, Recorder


このラインナップの演奏をまた見られることに感謝。89年に再結成したときも狂喜したが、やはりこのメンバーが最強だろう。
どの曲もリフを多めに繰り返したりして、少しアレンジを変えて演奏していた。
森園のボーカルは相変わらず不安定で、そこに味わいがあってすごく良い。
岡井のドラムはとにかく凄く強力で、安定していて演奏をガンガンとリードしていた。
『カーニバルがやってくるぞ』は"Summrtime Blues"のイントロ付き。『なすのちゃわんやき』では佐久間が間奏でリコーダーを吹くのもお馴染み。お馴染みの曲をナレーションなしでみっちり60分演奏。


休憩時に売店への長蛇の列に並んでコーラを買って水分補給。曇りにもならず、全然暑さは和らぐ気配もない。FUJI ROCKでMAGMAを一緒に見たMさんにばったり会いしばらく話す。ハケットは聴いたことがないらしく、最初の1枚にとりあえず"Spectral Mornings"を推薦しておいた。


MCの岩本編集長が再び登場し、「みんな暑くて顔がクリムゾン・キングの宮殿みたいになってますよ」と笑いをとりつつ、ルネッサンスを紹介。荘厳なBGMと共にメンバーが登場。

Renaissance
1. Prologue
2. Carpet Of The Sun
3. Midas Man
4. Things I Don't Understand
5. The Mystic And The Muse
6. Running Hard
encore
7. Mother Russia

Annie Haslam / Vocal
Michael Dunford / Acoustic Guitar, Vocal
David J. Keyes / Bass, Vocal
Rave Tesar / Keyboards
Tom Brislin / Keyboards, Vocal
Frank Pagano / Drums

ルネッサンスの音楽は冷房の効いた音響設備の整った国際フォーラムのような会場で、集中力をもってゆったりと聴きたいところだったが、今回は真反対の環境での演奏。しかし、こういうシチュエーションだと、生々しいバンドの音の本質を捉えられるような気もした。

アニーの歌声は、予想や2001年来日時の評判に反して、非常に良く出ており、本当に素晴らしくてびっくりした。ツイン・キーボードのメロディも凄い。観客の反響も素晴らしくて、メンバーも感動しているようだった。

静かなパートでは、演奏&アニーの歌声よりもセミの鳴き声のほうが大きくて、常に音に「ジジジジジジジーーーーー」というノイズが被っているような感じ。ルネッサンスとセミ・オーケストラのありがたくない共演・・・。

"Things I don't Understand"の後でアニーのMC

アニー・ハズラム「暑い!とっても暑いーーー!」
観客「ギャハハッハ!!」
セミ「ミーーン!ミーーン!ミーーン!」
プログレ・パチパチパンチ「パチパチパチ」

アニー「皆さん扇子持ってるの、いいなー、ステージに上がって扇いでよ!」
観客「パタパタパタ (ステージに向かってあおぐ)」
セミ「ミーーン!ミーーン!ミーーン!」
パチパチパンチ「パチパチパチ」

新曲の"The Mystic And The Muse"は壮大で、アニーのハイトーン・ボーカルも衰え知らずを証明するかのように絶叫し、完全に観客を圧倒していた。

"Running Hard"で観客が総勢でスタンディング・オベーションして、アンコールの"Mother Russia"も、これで今日のフェスは終了と思うくらいの盛り上がりを見せた。いい感じの夕日が刺してきてドラマチックだったが、まだまだ暑い。バンドのウェブサイトのブログでは、暑すぎて集中できなかったが、精一杯やった。観客の反応に非常に感動したと書かれていた。


休憩で、ビールを買って飲む。ようやく暗くなって、気温も多少はましになってきた。
岩本編集長が"Genesis Live"のジャケットのピーター・ガブリエルのコスプレ(マントに幾何学マスク)をして登場。「昨日夢にピーター・ガブリエルが出て、この格好をしろと言ったので」とのこと。フェスの成功を喜び、来年もきっと開催されますねと宣言すると、物凄い拍手。スティーブ・ハケット・バンドを紹介。

Steve Hackett Band
01. Everyday
02. Fire On The Moon
03. Ace Of Wands
04. Serpentine Song
05. Fly On A Windshield
06. Broadway Melody Of 1974
07. Sleepers
08. Still Waters
09. Los Endos
10. Firth Of Fifth
11. Clocks

Steve Hackett / Guitars, Vocals, Harmonica
Gary O'Toole / Drums, Vocals
Roger King / Keyboards
Rob Townsend / Sax, Flute, Vocals
Amanda Lehmann / Guitars, Vocals
Lee Pomeroy / Bass, Stick

大観衆の中、野外で聴くハケットのギターは格別で天空に響き渡る感じだった。クラブチッタに続いて、こちらもフル・ステージでやってほしかったが、かなり短縮されていて、物足りない気持ちもあった。特に絶対に外してはいけないはずの"Spectral Mornings"をやらなかったのは本当に残念。アンコールでやってくれるかなと期待していたが・・・。やっていれば本当に歴史的なライブになったと思う。しかし、ジェネシスのナンバーは全て素晴らしく、"Los Endos"も"Firth Of Fifth"もトリに相応しい内容だった。最後の"Clocks"でカタストロフ的に終わらせたのも最高だった。

あまりに良かったので、パンフレットを買って、東京駅まで急ぎ、新幹線で大阪に帰還。

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コメント

小生も8月15日に2Lのペットボトルを持って日比谷野音に行きました。
暑くて暑くて4時間で2L全部飲みましたよ。

投稿: 潤次郎 | 2010/09/08 22:48

>潤二郎さん

15日というと「soul of どんと」ですね。
プログレ・フェスよりさらに暑そう・・・。

投稿: tangerine | 2010/09/10 03:30

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