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2011/04/13

UK 再結成公演に向けて

UkDangermoneyNightafternight
プログレ・ファンなら誰でも知っているUKの歴史を簡単におさらいして、今週末の公演(16日に見ます)の予習をしたいと思います。

UKの結成は1978年。当初キング・クリムゾン解散後のジョン・ウェットンとビル・ブラッフォードがイエスのリック・ウェイクマンを加えて EL&Pタイプのバンドを結成しようと目論みリハーサルをするも、ウェイクマンと所属のA&Mレコードが高額のギャラとバンド名に自分の名前を入れるよう要求したため頓挫したことから、ウェットンがロキシー・ミュージック時代の同僚であるエディ・ジョブソンを誘い、ギターの必然性も感じたことからブラッフォードが自分のソロ・アルバムに参加したアラン・ホールズワースを誘ったもの。

同年リリースのファースト・アルバムA面はプログレッシヴ・ロック特有のテクニカルでコンセプチュアルなものであったが、B面は各バンドとしての一体感よりもメンバーの個性が勝ってしまっている印象があって、後半はブラッフォード&ホールズワース色が強い。UKチャート最高位43位で、パンク全盛のイギリス音楽シーンではほとんど無視された状況となった。

ブラッフォード&ホールズワースはその後脱退し、ジャズ色の濃いバンド"Bruford"として"One Of A KInd"を製作。UK時代にジョブソンも作曲に参加し、ライブでもプレイされた"The Sahara Of Snow"も収録された。

ジョブソンはフランク・ザッパ時代の同僚であるテリー・ボジオをドラマーとして加え、キーボード・トリオによるテクニカル・プログレ色全開のセカンド・アルバム"Danger Money"を1979年3月に発表。1979年6月に初来日公演を行い、大盛況に終える。中野サンプラザと日本青年館の公演は録音されライブ・アルバム"Night After Night / UK Live In Japan"として発表される。

カーヴド・エア、フランク・ザッパを経てロキシー・ミュージックに非正式メンバーで参加し、キング・クリムゾンのライブ・アルバム"USA"でのヴァイオリン・パートのオーバー・ダブを請け負うなどして、EGミュージックの便利屋セッション・ミュージシャン的存在だったジョブソンとしては、初めてリーダーシップを取れたバンドだったので、自己の音楽性を思うままにアピールする格好の場所となった。

その後の欧米ツアーではインストゥルメンタル重視のジョブソン色が強くなり、ポップな音楽を目指していたウェットンとの相性が悪くなり、解散。

ウェットンはウィッシュボーン・アッシュ参加後、ソロ・アルバム"Caught In The Crossfire"を発表し、ゲフィン・レコードと契約。自己のポップ性を十分にアピールできたエイジアで大成功する。テリー・ボジオはフランク・ザッパ・バンドの元メンバー達とポップなミッシング・パーソンズを結成し、大成功する。

ジョブソンはUKが前座をしたことのあるジェスロ・タルに参加後、イエスに参加しそこない、ソロ・アルバム"Zinc", "Theme Of Secrets"を発表するも成功には至らず、ロック・ビジネスから引退し、CMやテレビドラマの音楽を製作する会社を設立。

1995年頃、日本のレコード・レーベル、メルダックが出資し、エディ・ジョブソン主導でUKの再結成レコーディングが行われたが途中で頓挫し、その後の会社解散によって音源はお蔵入りとなった。

長年音沙汰が無かったジョブソンは、2007年に突如新バンドUKZを結成しミニ・アルバム"Radiation"を発表、ライブ活動も再開して復活する。

ジョブソンは2009年にUKZとして、2010年に変動的なメンバーでプログレの名曲をカバーするThe Ultimate Zero Projectとして来日公演を行う。2009年のU.Z.Pの欧米でのライブにはウェットンが客演参加しており、UKとキング・クリムゾンの曲をカバー。その模様は2枚組オフィシャル・ブート"The Best of the U-Z Project Live"として発表される。
今回のUK再結成は実質的にはこのU.Z.Pの延長戦上にあるもので、ドラマーとギターにはUKZのMarco Minnemann、Alex Machacekが参加。

個人的にはジョン・ウェットンはソロで3回、エイジアで4回、スティーブ・ハケット・バンドで3回、ウェットン&ダウンズで1回見ていて、ジョブソンもUKZで2回、U.Z.Pで1回見ているので、展開は読めるのですが、去年見たエイジアは過去最高のクオリティだったし、ジョブソンも全盛期のテクニックを維持していたので、何らかのケミストリーを感じられればいいなと思います。

http://clubcitta.co.jp/001/uk/

過去のUKZ, U.Z.P, ASIAの鑑賞日記
http://thenoisehomepage.cocolog-nifty.com/small_talk/2009/06/ukz-e2a7.html
http://thenoisehomepage.cocolog-nifty.com/small_talk/2009/06/ukz-ee48.html
http://thenoisehomepage.cocolog-nifty.com/small_talk/2010/06/eddie-jobson-an.html
http://thenoisehomepage.cocolog-nifty.com/small_talk/2007/03/post_3056.html
http://thenoisehomepage.cocolog-nifty.com/small_talk/2008/05/asia_2008_b808.html
http://thenoisehomepage.cocolog-nifty.com/small_talk/2010/05/post-6f79.html

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コメント

UKの残念な点は、ASIAと同じく、きちんとしたライブ映像を残せなかったこと。
The Old Grey Whistle Test のスタジオ・ライブ2曲は貴重な記録。

ブラッフォードの"Rock Goes To College"が雰囲気的には近いんだろうけど。
ジョブソンのほぼ当時の機材によるプレイ映像はジェスロ・タルの"Slip Stream"で
見られるから、これを交互に見て、連想・・・。

投稿: tangerine | 2011/04/14 02:52

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