美女はつらいの その後の7公演 & 千秋楽に向けて
初回の5回に続いて、10/15~11/3まで7公演(15昼夜、22昼夜、29夜、30昼、11/3昼)を見ることができました。
ギュリ5回、パダ2回。22夜でイ・ジョンヒョクが千秋楽を向かえ、29の夜にオ・マンソク & キム・テギュンの回を初めて見ました。
見るチャンスのない方や、遠方で複数回見られない方のことを考えると、申し訳なくなるような回数ですが、会場がソウルでも東京でも京都でもなく、大阪の徒歩でも行ける距離にあったので、ギュリ・ファンとして与えられたチャンスだと思って、有り金を叩いて精一杯見ることにしました。
■下記は総合的なミュージカルの雑感です。
・ハンビョルが整形するまでのエピソードを前半で丁寧に描いていて、後半がかなりはしょられているように感じる。後半をもう20分長くして、エピソードを入れれば、物語としての完成度は高まっただろうが、昼・夜公演がある日の時間配分が難しくなっただろうし、観客の集中力を考慮したのかもしれない。
・ハンビョルが過去の苦しみを回想するシーンの演出が前半のクライマックス、たたみ掛けるようなスピーディで変化に飛んだ演出が素晴らしい。
・個人的には終盤にサンジュンが「誰が私のことをわかるだろうか」を歌うシーンが、このミュージカルのクライマックスで、出演者が貧しくも希望に満ち溢れていた過去を次々と独白していく回想シーンの演出も素晴らしい。「もう遅いのか、そんなに遠くまで来てしまったのか」という歌詞のところで、いつも涙が溢れてしまう。サントラCDに3人全員のヴァージョンが入っていたのは、本当に嬉しい。
・結局、社長やアミは幸せにならないまま物語が終わってしまう。この物語の要となる愛すべき敵役だったので、ちょっと可哀想。演じたソン・ヨンギュ、イ・ヨンウンの2人が素晴らしくて、ずっと印象に残るキャラクターになった。
・グッズはパンフレットとサントラCDのみ購入。サントラはギュリの『マリア』が入っていないのは残念だが、本当に価値ある内容で、保管用にもう1枚購入。他の写真やクリアファイルなどのグッズには興味なかったけど、ギュリのクリアファイルがすぐに売り切れになってしまい、ちょっと後悔。
・"MARIA"は70年代暮れ~80年代初頭に爆発的に人気のあったアメリカのバンドBlondieが1999年に再結成した時に発表したシングルだけど、もはや映画版のほうが有名。さらにミュージカル版で韓国ポップスとしての地位を確立したほど、韓国語の歌詞がマッチしている。ギュリ・ヴァージョンはサントラ未収録だけど、デボラ・ハリーが歌うオリジナル以上に素敵なので、ぜひシングル・カットしてほしい。
■出演者の雑感
・ギュリはもはや堂々たるミュージカル・スターの貫禄が出つつある。ふとKARAのメンバーであることを忘れてしまう瞬間があるほど。TVでKARAとして新曲のプロモーションをしていて、違和感を感じることがあったほど、女優になっていた。声量もどんどん素晴らしくなっている。
・ソンジェの回は、最後にスタンディング・オベーションの観客全員での恒例化されていた。10/30の回では、最後の挨拶で「個人的なことですが・・・。僕やっぱりおでこを出さないほうが良いですね。本当にすみませんでした」と楽屋落ちでファンが大爆笑。確かに髪を上げていたのは違和感があった。
・イ・ジョンヒョクの千秋楽はアンコールの最後に寡黙なジョンヒョクが照れ気味でジョンヒョクが「見に来てくださって、本当にありがとうございました。カムサハムニダ」と挨拶。
・マンソクの回では、「来てくださって本当に・・・いや、ほんまにおおきに、ありがとうございました!」と挨拶。ウケまくる。
・ギュリは休演日はKARAのプロモーション活動の仕事が入っており、東京に移動。twitterでも疲れを感じさせるつぶやきがあり、TVでの表情を見ても疲れを隠しきれないようで、しかし懸命に元気に振舞っていて、見ていて辛く感じる時もあった。ギュリが疲れているのを承知の他のメンバーが、負担をかけないようトークでカバーしているのも感じられた。
・外国でのメンバーや家族・知人と離れての1人での長期滞在は、ギュリには貴重な経験だったようで、それをほのめかすツイートがあった。滞在地の大阪人としてすごく光栄。
10/23には、ソウルから関空経由で直接大阪入りしたKARAの4人がギュリと合流して、通天閣のある新世界ロケを慣行。その数時間後にはぶっつけ本番で吉本新喜劇に出演するという離れ業を披露。ギュリのほうが2週間以上早く大阪入りしていただろうが、ギュリがまともな大阪観光ができたのは、この日が初めてだったのではないだろうか。
・パダのtwitterによるとミナミのコーヒーショップやなんばパークスに通っている模様。京都での観光写真も掲載された。ハロウィンに、アミ役のイ・ヨンウンさんと仮装メイクで串カツ「だるま」でパーティーをしている写真が掲載され、仲の良さをアピール。
・先週から登板したキム・テギュンの演じるイ・ゴンハクはヤン・ジュンモのオペラ風のキャラクターとは違ったコミカルさを強調した演技で、アドリブで日本語ギャグも飛ばして笑いをとっていた。
■以下は字幕・台詞・演出の変わった部分 (韓国語が全くわからないので、実際の台詞が変わったのかわかりませんが・・・)
・社長「ステージ制作費の2倍の賠償金を払わせる」→「賠償金を払わせる」
・社長とアミ「口パク歌手なんか、犬にくれてやれ~!」→「口パク歌手なんか、飛んでいけ~!」(犬にくれてやれのほうが良かった)
・SJエンタティーメントを離脱する5人組アイドルの名前 5 STAR → オ・ガンジ
・ジョンヒョクの回ではサンジュンがハンビョルとダンスをする時、ステッキを持つ
・重さで転倒したハンビョルを引き起こすサンジュンが、社長とアミを助っ人に呼ぶ → ひとりで引き起こす
・ハンビョルが入水自殺を図る時に遺書を読む → 独白のみに変更
・整形外科のシーン あらかじめハンビョルが来院して話がある程度まで進んでいるシーンから開始 → ハンビョルが来院して、ゴンハクが初めてハンビョルを見て体型に驚くシーンから開始
・整形外科で初期は「声は変えないでほしい」とハンビョルから頼む → 「声を変えるのは無理」とゴンハクから切り出す。
・手術代10000ウォン → 「医者としての使命」ということで無料に
・ハンビョルが過去の苦しみを回想するシーンで、販売詐欺の恋人が「今日は浄水器が一台も売れなかった・・・」と売りつけようとする → 「借りていた金は返せそうもない」に変更。浄水器会社からクレームが来たか?
・整形手術のモデルとしてキム・テヒの目、チェ・ジウの鼻、ギュリの口などの具体例の台詞が追加
・オーディションのシーンでの最初の3人の台詞の変更。ロシアから来たナターシャは「カンコクゴ、ムツカシネ」が字幕から日本語の台詞に変更。拍手が起こるようになった。
・サンジュンとハンビョルが食事に来るレストランが「NAMBAスカイラウンジ」と地元ネタに変更。
・天使がミッションの完了を宣言する → 魔法など最初からなかった、心がけ次第で誰でも美しくなれると宣言
・ラストのコンサートのシーンで、ジェニーが自分がハンビョルであったことを観客に告白。ブーイングをしていた観客が声援を送る効果音が追加され、字幕もつくようになった
今週末で1ヶ月に渡る公演も千穐楽。ギュリの回もパダの回も無事に感動のフィナーレを迎えてほしいものです。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
作者を無視しての上演、恥ずかしい話だ。
投稿: LIFE | 2011/11/04 21:19
こちらも楽しく拝見しました。ギュリさんの成長の過程が見られて、ほんとに良かったですね。私もファンのひとりとしてうれしいです。もしかして韓国にも遠征ですか?
(^-^)/~
投稿: ふくりんたー | 2011/11/05 12:02
沢山見られましたね。
うらやましいです。
ところで明日のギュリの回チケットありませんか?ツイください。
@tonmin
投稿: トンミン | 2011/11/05 17:08
超新星のソンジェをみたくて、11月5日夜の、パダさんとの回、6日のギュリさん千秋楽をみました。
どちらもすばらしく、KARAだけでは気づけない、ギュリさんの能力の高さにも、感動しましたが、各人の成長の様子や、内容の変更など、知らないことがわかって、さらに面白さが増しました。 書いてくれて有り難うございます!!
投稿: なおなお | 2011/11/18 12:28
>なおなおさん
コメントありがとうございます。
6日のギュリの回は私も見ました。ソンジェの演技素晴らしかったですね。ファンも盛りあって、最高でした。「誰が私のことをわかるだろうか」を歌うシーンはいつも感動的した。
超新星はLove-1フェスで1回見ただけですが、また機会があれば見てみたいです。
投稿: tangerine | 2011/11/18 21:29