Yes 尼崎アルカイックホール 2012年4月21日
Yesの9年ぶりの来日公演を4月21日に尼崎アルカイックホールで鑑賞。
イエスを見るのは88年3回、90年2回(ABWH)、92年2回、94年1回、98年1回、03年1回、09年1回で、今回が12回目。
前回はドイツのミュンヘンまで見に行った。
http://thenoisehomepage.cocolog-nifty.com/small_talk/2009/12/yes-3917.html
その時に見たBenoit Davidは来日直前に解雇され、今回はJon Davidsonが代打として緊急参加。まさかジョン・アンダーソンの代役の代役という結末になるとは。
09年はオリバー・ウェイクマンだったキーボードもDrama時代のジェフ・ダウンズになり、半分エイジアという雰囲気。
正直、このラインナップで会場が埋まるかどうか不安だったが、東京は追加公演が出る盛況ぶりで、尼崎も上々の入りで、いかに"Drama"時代のファンが多いのかを再確認した。いつものごとく中年男性が90%を占めている客層。
ジョン・デヴィッドソンはGlass Hammerというイエス・タイプのバンドのボーカルで1枚予習に聴いたけど、なかなかアンダーソン節を発揮している。今回も1曲目からほぼ違和感なく、若々しさもあって良い感じ。所詮はトリビュート・バンドの域を出ないが、極力本物に近いイエス・ミュージックを再現するには最適な人材だった。
バンドの状態も非常に良く感じられ、60代半ばの老人バンドにしては現役感が強い。クリス・スクワイアのコンサート営業実地主義が活かされている。
『光陰矢のごとし』という『ドラマ』時代のレア曲も演奏され、盛り上がった。同じく『ドラマ』の"Machine Messiah"をやったのは渋谷公会堂の1日目だけで、他は代わりに"Heart Of The Sunrise"が演奏されたが、今回は全ての公演でやるべきだったと思う。09年のミュンヘン公演で聴くチャンスがあったが、もう一度このラインナップで聴いてみたかった。
恒例のハウのソロは、"Mood For A Day"も"Clap"もなし。新鮮だけど、初めて見る人はやはりどちらかは聴きたかったのでは。
組曲となった新作の"Fly From Here"は、なかなか力が入っていたが、ちょっと構成が単調で、やはり"Drama"の没テイクを発展させたもの以上ではなかった。しかし未だに長い組曲を作る心意気はさすがに元祖的存在と認めざるを得ない。
『不思議なお話を』は98年のライブで聴いて以来。東京ではやらなかったようで、大好きな曲で嬉しかった。
もう次の来日は無いかもしれない。あと1回くらいはあるかもしれない。できればウェイクマンは無理でも、アンダーソンとは死ぬまでにもう1回ジョイントしてもらいたい。クリスは死ぬまで興行を続けるような勢いだし、難しいかもしれないけど。
Archaic Hall, Amagasaki, Japan, April 21, 2012
Steve Howe / Guitars, Vocal
Chris Squire / Bass, Vocal, Harmonica
Alan White / Drums
Geoff Downes / Keyboards
Jon Davidson / Vocals, Guitar
01. Yours Is No Disgrace
02. Tempus Fugit
03. I've Seen All Good People
04. And You And I
05. Solitaire (Steve Howe Solo)
06. Sketches In The Sun (Steve Howe Solo)
07. Fly From Here - Overture
08. Fly From Here - Pt I - We Can Fly
09. Fly From Here - Pt II - Sad Night At The Airfield
10. Fly From Here - Pt III - Madman At The Screens
11. Fly From Here - Pt IV - Bumpy Ride
12. Fly From Here - Pt V - We Can Fly (Reprise)
13. Wonderous Stories
14. Heart Of The Sunrise
15. Owner Of A Lonely Heart
16. Starship Trooper
encore:
17. Roundabout
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コメント
こんにちは、ご無沙汰しております。Hackettのライヴ以来のコメントですね。
私は渋谷公会堂の2日間に参入しました。そうなんです!Machine Messiahがえがったのです!まさか聴けるとは思っていませんでしたしね。
私も次の来日があるのかないのか、もうそろそろ・・・の感覚です。悲しいことですが、やはり当人たちの年齢を考えたらいつが最後の来日となってもおかしくありません。
それにしても船頭がChris1人になると、こんなにもタイトなバンド運営になるもんなんだなあ、と妙に感心しました。Jon Aはもちろん永遠に唯一無比な存在ですけど、今回は今回で私はとっても楽しかった!
投稿: おじりーん | 2012/05/10 18:26
>おじりーんさん
ご無沙汰しております。渋谷2日とも見られたのですね。羨ましい!Machine Messiahはやはり見たかったです。
クリスも地道な営業を続けていくのがバンド存続の基本と思っているようで、案外あと数年はやっていけるかもしれませんね。
ジョンという現実離れした存在が加わってイエスの魅力が完成されるのも事実で、やはり今一度融合してほしいとも思います。
投稿: tangerine | 2012/05/15 14:56