追悼 Clive Burr (Iron Maiden) 1957-2013
Iron Maidenの初代ドラマー、クライヴ・バーが3月12日に長年の闘病生活の末に亡くなったとのこと。56歳。
こう続けて好きなバンドのミュージシャンが亡くなっていくと気が滅入ってしまう。
1994年に多発性硬化症を患い、19年間も闘病生活を送っていたかと思うと気の毒な反面、やっと楽になれたんだなとも思う。
アイアン・メイデン側も定期的にチャリティー・コンサートなどの活動を行って彼を支援していた。
デビュー・アルバムからリアルタイムで聴いる身としては、やはり初期の若さが暴走しているようなパワーが大好きで、テクニックが追いついていない部分を無限に湧き上がるエネルギーが補っている感じ。
彼の参加した初期の3枚はいずれも名盤で、彼らのファースト・アルバムからニュー・ウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィーメタル・ムーブメントの全てが始まったといえる。
しかし魅力はやはりライブ・アルバムで初来日の名古屋公演を収録したミニ・アルバム"Heavy Metal Army, Maiden Japan Live"のスピード感は他の追随を許さない。同時期のライブでビデオテープでもリリースされた"Live At The Rainbow"も凄い。
6枚組の初期発掘音源集"Eddie's Archive"もクライヴのプレイをたっぷり聴くことができる。
クライヴの脱退後に参加したニコ・マクブレインも今は好きだが、加入後の最初のライブ・アルバム"Live After Death"などで聴こえるタムのペコペコした音が嫌いだった。やはりクライブのプレイのほうがスピードがあった。
初期のライブをさらに聴き込んで追悼したい。
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コメント
そうだったんですか、知らなかった.
ワタシも初期のメイデンが好きです.NWOBHMの産声とも言える『 Prowler』なんて今聴いても涙モノです.
やっぱりVoはポール・ディアノであってほしいし、Dはクライブ・バーであってほしい.
初期のKISSがそうであったように、HM/HRって、飢餓感というか、そういうものがあると曲の輝きがひと味違うような気がするのです.
投稿: トースケ | 2013/03/19 00:25
>トースケさん
ご無沙汰しております。やはり初期のメイデンは勢いが別格でしたね。飢餓感と言われたように、パンク・ムーブメントへのハードロック・ファンからの回答のような吹き上がる熱意が伝わってきますねー。
ロックはこういう「がむしゃら感」が無くなって狡猾で安定したマーケティングをするようになったら、面白さは半減していくような気がします。
投稿: tangerine | 2013/03/19 02:27
この前のメイデンTシャツの件以来、メイデンの初期アルバムがヘビロテ中だったのですが、
このタイミングでクライヴの訃報が届くとは・・・。ショックです。
投稿: himajinmetal | 2013/03/20 16:32
>himajinmetalさん
私もTシャツの件で初期メイデンを聴いていたところでした(T_T)。
個人的には英国では1stに比べてヒットしなかったセカンドの"Killers"も名曲揃いだと思っています。クライヴのドラムも凄いですね。
投稿: tangerine | 2013/03/20 23:26